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タランチュラをペットにいかが?

これは、随分前に書いた初心者向けの私の経験談です(最終更新1998年頃)。学名等、変更されて訂正を要する箇所もあります。

飼育心得については、

爬虫類両生類飼育専門誌「SCALE」(現在休刊) 007〜011号(1999夏〜2001年夏)「蟲2大行進」のコーナーに連載があり、初回「 クモとつきあう8つの楽しみ方」は品切れにつき、当サイトで新規画像を加えて公開することにしました。

また、飼育方法の詳細については、ケアガイドを新たに作成しましたので、そちらも参照してください。

・脱皮の感動
>脱皮日記
・ゴキブリの与えすぎにご注意!!
・キングバブーンの怪我
・樹上性・俊足のトーゴ・スターバーストのケージをどうするか
・脱走第一号(チリアン・コモン)
・脱走第二号(インドネシア産不明種)
・タランチュラを安全に移動させる名案は?
・ハンドリングについて
・パワーフィーディング(過剰給餌)

>ビギナーのためのタランチュラたち
>アジア・アフリカ産か、ラテンアメリカ産か、それが問題だ。
・謎の商品名あれこれ
・購入・飼育についての参考Link
・個人輸入についての参考Link

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みるかし姫の /≧^∩^≦\ 飼育日記(1)


脱皮の感動

脱皮の瞬間というのは、タランチュラを飼っていて、一番感動的な経験の 一つといえるでしょう。うちの香奈ちゃん(チリアン・コモン Phrixotrichus spatulata) が96年11月に脱皮したとき、私は本当に感動の嵐に包まれました。夜も10時ご ろ、いつもよりも丁寧なシルク網をはった彼女は、裏返しになって脚の屈伸運 動をはじめました。これが脱皮の始まりと知っていた私はドキドキしながら見守 ったのですが、知らなければ「あれ、しんじゃったの?」と不安になるところ です。普通、タランチュラは脱皮前に長期の絶食をしますから、なおさら不安 になるのです。

脱皮が始まり二時間ほどすると、背中が割れて、新しい体が出てきました。 靴下を脱ぐように脚を引き抜く様は、とても神秘的なものがあります。何だか 二匹のクモが絡み合っているようにも見えて、脱皮というより、「分身の術」 に見えるのです。

脱皮したてのタランチュラは、まだ牙が白く、全身の毛が新たになって ピカピカに輝いています。脱皮中と直後のクモはとても無防備なので、ケージ 内に食べなかった餌のコオロギなどがウロウロしていてはいけません。静かに、 静かに、見守ってやります。

そして、クモが元気に動き回るようになったら、脱皮がらは、とりだします。 これは、種や雌雄を鑑定する材料にもなります。 なお、樹上性種は、シルク網の隠れ家のなかで脱皮するので、あまり劇的で はありません。ツマベニちゃん(Avicularia sp.)の場合は「いつの まにか、二匹になっちゃった」という感じでした。


美しい脱皮の連続写真は、 Tarantula Manual のHPへどうぞ!!



・ゴキブリの与えすぎにご注意!!

うちのクモの初めての事故は、ゴキブリの与えすぎによる突然死でした。 1990年頃です。私が初めて飼ったタランチュラは、米国シアトルで購入した 金ぴかのチリアン・フレーム成体でした。東京のちいさなアパートでゴキブリ ホイホイにかかるチャバネゴキブリを、ピンセットでつまんではちょくちょく 餌にやっていました。数ヶ月後、「ローズ」ちゃんは原因不明の突然死をとげ ました。(ちなみに彼女は、標本になって、今も我が家をみまもってくれてます。)

不審に思った私は、数年後、英文メーリングリスト上で尋ねてみたところ、 「家ゴキブリは決して与えてはいけない!」「私もそれで殺しました」「私は野生 のコオロギ・ガも農薬が怖いから与えない」などなど、返事がきました。

クモのからだの構造は昆虫よりも原始的ですから、殺虫剤に対してより影響 を受けやすいということは確かです。

私のタランチュラ第一号・ローズへの追悼の意を込めて、訴えます。


<<<タランチュラに家ゴキブリを与えるのは危険です!!>>>



・キングバブーンの怪我

「マルコム」は、香港奇珍屋で買った、もういい大人のキング・バブーン (Citharischius crawshayi)です。脚が太くて全身ベルベットのようなつやのある美しい 赤茶色の大型タランチュラです。その魅力については、 タランチュラ・フォーラムでのやりとりをご参照。

奇珍屋でプラス チック・ケースを手にしたとたん、私に向かって前脚を振り上げ、 シャーッ、シャーッと威嚇音を 発し(これは、触肢と第一脚の付け根を擦りあわせる音です)、牙をむく過激な パフォーマンスに、思わず衝動買いしてしまいました(香港の価格では1万円)。

その「マルコム」が97年10月のある日、右の第4脚から出血(緑の血)していたのです。 ちょくちょく、 プラスチックの壁をよじ登っていたので(タランチュラの特徴は 脚の先にある吸着性の毛束で、大きな体してツルツルのガラス壁も平気で登る のは驚きです)、どうやら墜落した際に怪我したようです。

どくどく大量出血という感じではないのですが、あわてて、応急処置を調べ、 コーンスターチを傷口にふりかけて止血を試みました。一晩たって、また出血 していたので、さらにコーンスターチで傷を固め、砂糖菓子のコーティングの ような状態にして、様子を見ました。

ケージはよじ登れないように、床材を厚くして天井が低くなるようにしました。 出血で水分を失うので、その後も水容器の水もきらさぬようにして様子を見た ところ、マルコムは、足をひきずったままではありますが、立ち直ったようです。

英文メーリングリストの人々によると、傷からの感染の危険があるので、 クモ自身が自ら脚を切断する場合もあるそうです。その際は間接からぽろりと 取れてしまいます(そして数回の脱皮で再生します)。人工的にこの過程を行う手術も可能ですが、それを試みて 失敗し、逆に出血多量で殺してしまった人もいます。生兵法けがのもと。止血 が第一、それでもどうしても止まらない際にだけ手術しましょう。

教訓。大きな徘徊性・地中性タランチュラは天井の高いケージ環境に入れな いこと。


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そして数ヶ月後、クリスマス前になって気づきました。なんと、マルコムの 右第4脚は完全に根元から「無くなって」いるではないですか? 確かに先週まで あったはずなのに。ケージの中を探してみても取れた脚は見つかりません。 埋めちゃったのか、はたまた、食べちゃったのか?!

キングバブーンの脚が<消えた>!?

というミステリー。


・誰か、いい娘、紹介してください(ピンクトーの一種オス成体がいます)

香港の 「奇珍屋」で購入したピンクトーの一種( ツマベニちゃん)ですが、 97年9月、脱皮をしてオスであることが判明しました。触肢の先(交尾器)が丸く 膨らんで、第一脚に鍵爪(これでメスの第一脚をしっかり「抱く」のです)もしっ かり生えています。 オス・メスを交尾のために「お見合い」させる際の通常のルールは、オスの方を 送るということですから、どなたかこの息子を「もらって」くださる方おられま せんか?

一つの難点は、彼の種名がまだ特定できてないこと。香港の常で、いいかげ んな中国名(巨大粉爪雀食蜘蛛)で安く売られていました。Aviculariaであることは間違いないの ですが、うっかりして脱皮がらを保存しておくのを忘れました(脱皮がらから 種を特定することは専門家には可能です)。

日本でもよくでまわっているいわゆる「ピンク・トー」 Avicularia avicularia ではないようです。

ご関心のおありの方は、 こちらの掲示板まで。

後記:
その後、大阪の「レガリス」さんから、繁殖のためのペアリングの申し出があり、 ツマベニを郵送しました。その他の種も含めて、ブリーディング(繁殖)をまって いる個体については、

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