タランチュラの雌雄判別法

タランチュラのオスメスは、コバルトブルーのように、成体が全然色彩の ことなる場合もあるが、一般には、良く似ている。オスの方が胴体が細く 脚が長くみえ、メスのほうがずんぐりしているのが一般的。同一卵のうか ら出て同じ環境で同量の餌を与えられた幼体を多数飼っていると、一般に オスのほうが早く大きくなるので、オスメスの判別がだいたいできる、と いう方法はあるが、一般に、一頭入手した個体がオスかメスかを判別する には、成長を待つほかはない。

タランチュラが完全に性的に成熟すると、オスは、触肢の先端が丸く膨ら む。これは、スポイト状になった交尾器官(オスは精子をここに吸いとって この部分をメスの生殖口に挿入することで交尾をする)を、折りたたんだ 状態がそう見えるのだ。また多くの種類で、オスの第一脚には、交尾時に メスの牙を押さえこむことができるようなフック(膝節突起)が出る。これら は外見上もっとも分かり安い特徴なので、これがあればオスと判明する。 性成熟したオスにこれらの特徴がでるのが、最終脱皮で、これ以上オスは 脱皮しない。「オスになってしまった」と飼育者がよく言うのは、最後まで 雌雄確認ができなくてこの段階にいたったからだ。性転換ではない(笑)。

オスの膝節突起と触肢の交尾器官 オスの膝節突起と触肢の交尾器官


触肢の先の特徴もフックも出ないと、メスなのか未成熟オスなのか、やき もきすることになる。メスは一定成熟すると、生殖口が膨らんでくる。これ は観察比較で経験を積んでみないと、なかなか判別しがたいが、なれてくる と、かなりの確率で区別できるようになってくる。下の写真はクモの腹部 裏面の前部。左右に二対ある楕円系の書肺(呼吸器)の間より少し前より に生殖口開口部が見える。

成熟メスの生殖口外見 成熟オスの生殖口外見



さらに、生殖器を見ての判別で確実なのは、脱皮がらを用いる方法。脱皮がら の腹部を慎重にひろげ、白くなった書肺の跡の間に生殖口の裏側を確認。 メスのばあい、一定成熟していれば、生殖器の内部構造のために、ポケットを 裏がえしたようなヒダがはっきり確認できる。オスは生殖口はあっても、この 内部のヒダがなく、脱皮がらの裏はつるっとしていて、この違いは外見よりも ずっと判別しやすい。

成熟メス脱皮がらの生殖口跡 成熟オス脱皮がらの生殖口跡



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