モエギハコガメを初めて飼ったのは、1998年秋、幼体。昨冬の拒食にあらゆ る手をつくすも、報われず、昨年の2月に死んだ。その後、入荷時から状態 が悪くてめったにまともに飼えない、といわれてきたモエギハコガメに、 どうしても再度挑戦したい、と思っていたところ、成体ペアが入荷したと いうはなしを聞きつけた。こんどこそ。
2000.1.13
MaxReptileにて二頭のモエギハコガメ(雌雄とのこと)を購入。 入荷後約一月。一頭(当面「オレンジ頭」と呼ぶ)はバナナと野菜を まぜたものを毎日食べるが、もう一頭(当面「箱状態」と呼ぶ)は 3日に一度くらいとのこと。産地亜種不明。
帰宅後、75センチの衣装ケースに水をはったプール、水飲み容器、 ブラックライトでホットスポット、を設置。床材は湿らせたヤシ がらマット。二頭とも水に浸しておいたところ、数時間後(夕刻)、 「オレンジ頭」が水を出て、陸で首を出していた。「箱状態」 は、水中で糞を排泄。温度は昼間26-30度(高温はホットスポット下)、 夜間ホットスポットなしで、22-24度。
夕刻、バナナと小松菜を刻んだものを与えておく。
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| 「オレンジ頭」 | 「箱状態」 |
夜中に「オレンジ頭」は食べた模様。「箱状態」も朝までには 水から上がったが、食べたか不明。
昼間、明るい間はほとんど動かず、餌も手付かずのまま。夕刻、 「箱状態」が餌を少し齧った様子。甲羅の模様がはっきり出ている 「箱状態」の方の写真を撮り、亜種同定のために資料と比較。あわせ て沖縄のGUAUさんにメールで尋ねる。
2000.1.15
糞に未消化の野菜が多く混じっているため、餌をミキサーにかけた ドロドロ状態のものに変える。バナナとチンゲンサイ。夕方以降に 食べ始める。覗きこむと首を引っ込める。夜中にだいぶ動き回った 形跡。
2000.1.16
餌を半分ほど食べた跡。徐々にメニューを多様にするために、レプト ミンを混ぜる。
2000.1.17
レプトミンも含め、餌を皿半分食べた。昼間は食べないので、 餌皿は夕刻に設置することにする。生きミミズも混ぜてみる。 這って逃げるかもしれない(笑)。
GUAUさんからの返信で、Cuora galbibifrons bourreti (Bourrets
Box Turtle)で間違いないだろうとのこと。ドーム型の体形、腹甲の
象牙色と周辺の黒斑、などが特徴。ベトナム中部産と推定される。
(資料はこちら)
気温は、中部沿岸のHueが20度代下半
http://weather.yahoo.com/forecast/Hue_VS_c.htmlより。
で、「やや高度のたかい森に棲む」とされるこのカメは、今の時期
にはもっと涼しい環境にいるのかも。とりあえず、ホットスポット
をつける時間を短めに。夕刻、早めに切ってしまう。
なお、米国野生動物局のCITES会議関連資料によると、
http://international.fws.gov/cop11/cuora.pdf
bourreti亜種は、近年個体数が減って見かけないようになった、とある。
昼間は、水プールのなかから頭だけ出しているか、プールの淵にかかった スロープ板の下に頭を突っ込んでいる。シェルターが必要かもしれない。 紫外線も皆無ではいけないかもしれないので、2時間ほどだけライトを つけてやる。
2000.1.18
夜中の3時、「箱状態」も一緒に皿の上に首を伸ばしており、餌が 減っている現場を目撃。食べてはいるようだ。
夕刻、餌(バナナ・チンゲンサイ・煮干のミックスジュースに、半殺しの ミミズとコオロギ、レプトミンをトッピング)をやってから、無人ビデオ撮影。「箱状態」がジュースとミミズを食べるところが写った。そのあと、「オレ ンジ頭」がコオロギを食べたのも確認。
2000.1.19
夕刻、バナナと野菜を与えず、かわりに刻んだミミズ、半殺しにしたコオロギ、刻んだミルワーム、レプトミン、ドッグフードを与える。すぐにミミズと コオロギを平らげた。レプトミンも少々齧った様子。ミミズを追加すると、 ほどなくしてみな食べたようで、かなり志向性が高い模様。
1.22
丸一日放置したバナナが醗酵してアルコール臭を放っていた。餌は
こまめに変えるべきと反省する。
ミミズ食を加えてからはじめての糞。野菜果物食の場合よりもだいぶ硬く、
消化はよくされている様子。
1.25
オレンジ頭が、夜、首と足を出して卍型になって寝ているところ。
1.27
日中ライトをつけておくが、たまに動いて餌(バナナ)を食べている様子。
オレンジ頭は、こちらと眼があっても、すぐに首を引っ込めず、じーっと
見ている。手をさし出すと甲羅にひっこむ。
ヒートランプに水がかかって切れたので、昼も温度は22度程度。温度が
あがりすぎないほうが活発なのか。水プールをとりのぞき、びしょびしょに
なっている床材を乾かすことにする。
1.28
身体測定。
オレンジ頭:甲長157mm、甲幅134mm。体重870g。
箱状態:甲長154mm、甲幅133、体重760g。
2月(おちついてきたので、日記から月記?に変更)
ヒートランプはなしのまま。温度20-23度。昼は蛍光灯をつける。水プールに
水を張ったり、取り除いて床材をかわかしたりを約一週ごとに繰り返す。乾かしているときには温浴も試みる。
レプトミンにかなり餌付いてきたようで、バナナ+チンゲンサイ・ジュースに
加えておくと一緒に食べる。頭をつぶしたコオロギのほうが志向性が高い。餌を一日放置するよりも、間をおいて給餌したほうが食いつきがよいようである。動物質を取ると糞が硬くなる。バナナだけだと液状。
スロープの上に寝そべって、脚を卍型にだらんと伸ばし、排泄するところを
何度か目撃。糞を水に溶いてざっと観察したところ、めだつ大型の寄生虫は
みあたらず。
身体測定(2/28)。
オレンジ頭:体重880g。
箱状態:体重790g。
少し増えている(^^)。
3月
ハコガメフードを買って与えてみるが、匂いがきついせいか、バナナ ジュースさえ見向きもしなくなる。頭を餌皿の上にのせて食べないで いる。レプトミン+バナナに変えると全部食べた。ピンクマウスを 裂いたものを与えるとこれも食べた。
二頭同時に頭を出している写真が撮れたので、トップにアップする。
某日、なんと「箱状態」が衣装ケースの壁を越えて外に脱出。どうやら、「オレンジ頭」の甲羅を踏み台にして出たらしい。普段ひっこみじあんのくせに、 驚くべき行動力。
身体測定(3/31)。
オレンジ頭:体重920g。
箱状態:体重775g。
4月
健康診断にレプタイルクリニックに行く。「これだけ大きな個体は余り見かけ ない、よい個体を入手した。」とうらやましがられる。ペアということで 飼ったが、診察中二頭とも箱になったままで、しっぽも見れず、性別鑑定 不能。夏場、暑くなりすぎないように工夫を、と言われた。
飼育部屋では、こちらが見ていてもかなり首をだしたままでいるように なってきた。
身体測定(4/29)。
オレンジ頭:体重880g。
箱状態:体重760g。
前夜に長時間水浴、糞を出しきったあとだったためか、体重が少なめ。
5月
身体測定(5/29)。
オレンジ頭:体重900
g。
箱状態:体重780g。
皿にレプトミンだけでも食べることがある。
6月
ついに、ハコガメフードも食べるようになった。オレンジ頭は、餌を皿に入れるところを頭を出したまま見ている。だいぶヒトを恐れなくなってきたようだ。