毎日のこと


h3>

8月31日
おひさしぶりです。マッキー逮捕のショックで日記再開です。

「ペンケースに入れてソファのカバーに隠していました」って言われたって、あんな健康的な曲を作る人が、そんな作業してる姿を想像できない。
自分の中身を切り売りする仕事をしている人は、一人の体じゃないってことを、普通の人よりもっと強く意識しないとだめだよー。
悲しいことだ。

8月は、あちこち移動する機会が多かったので、青春18きっぷを使って鈍行に乗りまくっていた。
夏の鈍行はなかなか。
東海道線の米原・大垣間なんかは、緑豊かでおすすめ。
空を眺めたり、民家を眺めたり、たんぼの中の一本道を走っていく自転車を目で追ったり、全然飽きない。
だいたい、ぼーっと空を眺める機会なんて、普段はほとんどないから、この機会にやっておこう!と思って、もう、思う存分ぼーっと眺めてきた。

久しぶりに、友人の久美ちゃんと梅田で遊んだ。
7月まではJJ系だったはずなのに、1ヶ月ぶりに会ったら、いきなり清純派(?)になっていた。
かわいい目のロンスカ、前髪厚めの自然な茶色のストレートロング。
毎度毎度イメージチェンジが素早くて、驚くばかり。
しばらく会わないと、お化粧も、服も、がらっと変わっているのだ。
前のスタイルに全然未練を残さずに、変われてしまうところが、いさぎいいなーと感心してしまう。
自分の雰囲気を自在に変えられるのって、すごく楽しいことだし、私も見習いたいなーと良く思う。

loftのそばのゲーセンに人だかりができているので、のぞいてみたら、ダンレボの3rdRemixが出ていた。いつの間に。
なんか、モニター機かなんからしくて、カメラ・ビデオ撮影が禁止されてる上に、「2時40分の時点で終了とさせていただきます」とか貼り紙されてて、レアさをあおっていた。
踊ってる人は、ちょっとあやしいかんじのひとだったけど、めちゃうまかった。
すごいなー。一体どこで練習してるんだろう。
ここのゲーセンは、他のゲームを見ても、やたらうまい人が多かった。
地道に修行した腕を披露する場として有名なところなのか。

「CARAT」というお店でバイキングをした。
従業員の服装も、テーブルも、けっこう高級感のある店だった。
メニューは普通。ただ、牛肉のトマト煮などとならんで、ピンク色のおかきがあるのはどうかとおもう。
あと、バイキングのグラタンって、絶対フライドポテトが入ってる気がする。
ここでは、9月になったら点心のバイキングを始めるらしい。
で、五回来ると、一回タダになるらしい。
毎月来ることに決定した。
お正月あたりにはタダで食べているはずだ。

6月24日
母校の高校で教育実習の内諾をもらうため、2日間ほど実家に帰省した。
教育実習は、うちの高校の場合、大学四回生の9月に行う(2週間。体育は3週間)。
内諾活動は、その前の年の5月から受け付けているのだ。
事前に高校に電話をしたら、「教頭と、進路担当と、教科主任の3人が面接を行います」と言われたので、かなり緊張して学校へ行ったけれど、たいして何も聞かれることもなく、気楽なものだった。
進路担当の先生と、教科主任の先生のところを回って、いざ教頭先生のもとに向かおうとしたら、会議中。
しかたがないので、会議が終わるまでの一時間ほど、進路担当の先生と国語準備室で世間話をしていた。
準備室には、もう一人他の先生(男。四十代後半と思われる)がいて、「太るもとをあげよう」と冷蔵庫からチョコをとりだして私にくれた。
そして、「いやー、前の学校では、冷蔵庫に食べ物を入れておくと掃除にきた学生が食べちゃうから困ってたよ。それで、オレが叱りつけたら、その子の親が今度は同じお菓子を持ってきてさー。今度は逆に恥ずかしかったよ、オレは」とか、「このまえ、フリーターが”オレとつきあえ”っておどして女子高校生を車に乗せて連れ回した事件があっただろー。あれ、オレの担任していた生徒でさー。びっくりしたよ。オレの指導は何の役にも立たなかったみたいだなー。はははー。何をやってもダメなヤツだったけどなー。無理矢理あいつの頭をバリカンで刈ったりもしたなー」とか言いながら、今度は巨峰をとりだして、わら半紙といっしょに私にくれた(わら半紙の上で皮をむけと言うことらしい)。
時々生徒が準備室に入ってきて、その先生に「文化祭の集金が全然あつまんないんですけどー」とか、「えー、明日は韓非子なんですか?荀子は飛ばすのー。せっかくがんばって予習したのにー!」とか、いかにも高校生な話をするので、ほほえましかった。なつかしいかんじ。
すでに内諾をもらった学生は、十五人くらいいるらしい。
名簿を見せてもらったら、知っている名前もちらほらあった。
実習なんてめんどくさいなーと思ってたけど、その名簿を見ていたら、なんだか楽しみになってきた。けっこう貴重な体験になる気がする。

6月5日
家に、ゴキが出た。
反射的に「ぴあ」でひっぱたいたけれど、すごい速さで走り去っていった。
もう、ダメ。家に帰りたくない。
すぐに、ホウ酸だんごを買ってきた。
ゴキジェットとか、ホイホイは、イヤでもゴキを見なくちゃならないので避けた。
何も死んでくれという気はないのだ。棲み分けをきちんとしたいのだ。
でも、ホウ酸だんご、説明書があやしい。
「置くだけで知らぬ間にいなくなる」とか、「いつの間にか消えます」とか、うさんくさすぎる。全然説明になってないよ。
何か触れたくないことがあるとしか思えない。
ゴキにとってイヤな匂いを発する”蚊取り線香ゴキ版”かとも思ったけれど、”誘引力さらにアップ!”って書いてあるし。
”誘引”って、誘い出し引きつけるという意味では?
どういうことだ。一度はゴキがやってくるということか。たとえそのだんごを食べて死ぬとしても。
やっぱり、しばらくは家に帰りたくない。

6月2日
昨日の卓球は、本当は、北千里ではなく、新世界にある通天閣でやりたかった。
通天閣の中に、めっちゃしょぼい卓球場があると聞いたので、行きたくなってしまったのだ。
なんでも、「どうしてこんなところに!」と思うようなところにあるらしい。
これは見てみたい。
でも、以前いっしょに新世界付近へ出かけた友人久美ちゃんに止められたので、あきらめた。
久美ちゃんいわく、
「あそこは、一回行ったらもうええやろ」

ある雑誌に、「”場末”という言葉が日本一似合う街、新世界」とまで書かれていた(しかもこれ、見出し)この街に未来はあるのか。

取り寄せを頼んでいたサンダルが届いたというので、高島屋へ行った。
ちょうどクレンジングが切れていたところだったので、ついでに、靴屋と同じ1Fにある化粧品カウンターで買うことにした。
カウンターに座ると、まず、カウンターのお姉さんが、あのバーコードを読みとる機械みたいなもので、肌の表面のUP画像を撮ってくれる。
口元の肌と、目の下の肌の2カ所。
カウンターに置いてある、小型のモニターに写し出された画像を見ると、目の下の肌は、かなり疲れているのがわかる。ショック。
どうやら、水分が足りないらしい。
「お客様は、化粧水は”しっとり系”を使ってくださいね」と言われた。
そうだったのか。ついつい、この時期は肌がべとつくから、”さっぱり系”を使っていた。
べとついているのは、皮脂が出ているせいで、水分とは関係ないとわかっていても、ついつい”さっぱり系”を使いたくなってしまうのだ。
これからは気をつけよう。
やっぱりたまにはカウンターに来てみるもんだ。
そうそう、ここのカウンターのお姉さんのアイメイクが、すごかった。
上下の黒アイラインもすごいけど、何と言っても、マスカラ!!
めっちゃ長い。コテコテ。
ちょうど、今日、学校で友達と「マスカラに、やりすぎの限界ラインはあるのか?」という話をしていたのだけれど、このお姉さんがアリなら、もう限界なんて存在しないと思う。
思わず、「アイメイク、どうやって落としてるんですか?」と聞いてしまった。しかもしつこく。
「なかなか、落ちませんよねぇ」
余計なお世話だ。
家に帰って、コテコテにしようと挑戦してみたけど、ぜんっぜん無理。
さすが美容部員、おそろしい技術だ。

6月1日
友達と、北千里の体育館まで卓球をしに行った。
京都から、阪急で1時間もかけて、なぜか北千里。
しかも、なぜか卓球。
よっぽど暇なのかと思われそうだけど、実は、翌日提出のレポートがふたつと、ゼミの発表が二日後に控えているのだった。
こんなことしてる場合じゃないのに。
2人で示し合わせて今年初のノースリーブで出かけた。他に人と会う予定がないので、今のうちに肩を焼こうという計画である。あと、自分を慣らすためでもある。
ノースリーブをその年の最初に着る時は、けっこう抵抗を感じるのだ。二の腕に不安のない人は何も感じないんだろうけど。
体育館は吹田市の人しか利用できないらしく、あわてて申込書に関大の友達の住所を使った。
平日なのに、体育館の中では、どこかの卓球チームに入ってるっぽいおばさんたちが十数人で練習に励んでいた。
お互いにフォームを注意しあったり、「あんた、めっちゃいけずやわー!(こわい)」などと叫ぶ声の行き交うぴりぴりした雰囲気の中で、妙にテンポの遅いラリーをしている私達は、かなり浮いていたはずである。
でも、とても楽しかった。
本当はバドミントンもやる予定だったのだけれど、時間がなかったので、今度来たときにやることにした。
2時間百円だし、なかなかおすすめの休日活用法かも、卓球。

5月31日
友人久美ちゃんと、フォルクスへ行ってごはんを食べていると、急に久美ちゃんが、「ちょっと、あそこに座ってる帽子の人、見てよ」という。
振り返ると、壁ぎわの席で男の子三人組が食事をしていた。
そのうち一人の男の子は、ちょうど、頭をけがしたときにかぶるネット(?)見たいな編み編みの帽子をかぶっている。
別に、変わっているところはない。
「あの人がどしたん?」と聞いたら、久美ちゃんは「私、あの帽子の模様、ダメやねん。あー、ダメ。ほんまにダメ。鳥肌立つわー」と眉をしかめるのである。
どうやら、小さな穴がたくさん空いているものが苦手らしい。
そういえば、彼女は、レストランのショウケースにあったネギラーメンの見本もいやがっていた(イヤなもの:大量のネギ)。
あまりにネットくんを嫌がるので、席を替わってみたけれど、いくら見ても、私にはそこまでイヤな気持ちが分からない。
「がんばって時々見てみるねんけど、全然慣れへんねん。あーもう、なんであんな帽子えらぶんやろ。いっしょにご飯食べてる友達は何ともおもわへんのかなー」
・・・思わないと思う。
でも、久美ちゃんは「絶対、アレがいやな人、けっこう世の中にいると思う」と力説するのだった。
いろんな人がいるものだ。
そういえば、私の友達には、とにかく桜が嫌いだというコもいる。
見るのもイヤ、香りもイヤなのだそうだ。
お花見なんて、死んでもイヤだという。
小さいときに桜に何かされたのだろうか。

5月22日
一年くらい前に一ヶ月ほどつけていた夢日記が出てきた。
目覚めるとすぐに、夢が遠ざかる速度と競争しながら殴り書きでメモしていたので、ものすごく字が汚い。
読んでいくと、新しい記憶が増えていくようにほとんどの夢を思い出すことができた。
もう一つの人生があるようで得した気分。
でも、中には思い出せないものもある。
「徳永秀明がすごく繊細な絵を描くので、それを見てカンドー。エンクミと岡村と共にそれを見て絶賛。でも徳さんはつれない。」
どんな絵を描いたんだ徳さん。
どうしても思い出せなくてくやしい。

5月15日
こないだ盗まれたチャリが見つかったと警察から連絡あり。
引き取りに行った。
特に汚れもなく、きれいな状態だったので安心した。
前輪についていたカギ(かけるときは本体の突起部分を指で押さえ、開けるときに解除用のカギを差し込むタイプ)は、まるで合いカギを使ったかのように、なんの傷もなく開けられていた。
これからもそのまま使えそうだ。
でも、かけることはできても、解除するためのカギを持ってきていないので(家に置いてある)、「うっかりかけないようにね」とお巡りさんの忠告を受けて、そのまま引き取ったチャリに乗って帰ってきた。
久々のチャリは快適。鼻歌でも歌いたい気分だ。
「そうだ、CDでも借りて帰ろう。明日もカラオケ行くし」と思い立ち、近所のCDレンタル屋さんに寄ることにした。
駐車場にチャリを止め、いつものようにパチンとカギをかけた。
「はっ!」と気が付いたけれどもう遅い。
引っぱっても叩いてもねじっても開かないカギ。
あまりにお約束な自分が情けなくて、CDを選んでいる途中、抑えても抑えても目が虚ろになってしまうのだった。

山崎まさよしのアルバムを借りた。
山崎まさよしは、歌に力が入ってきたときに四角く開く口がよい。
TVで彼が歌っている映像が流れると、サビに近づくにつれ「開くぞ開くぞ四角く開くぞ」とその瞬間を心待ちにしてしまう。

5月10日
友達と梅田でカラオケざんまい。
商店街を往復して、一番安いカラオケ屋に入ったら、曲名の載った本がめちゃくちゃ薄くてびっくり。
ただものではない。
だから、その店では1時間半だけ歌って、夜のフリータイム(23:00〜5:00)にかけることにした。
今度は、安く、かつ有名な通信カラオケの入っている店へ。
が、ものすごく狭い部屋に案内された上に、マイクの調子が最悪。
音がくぐもっていて、何を言っているのかわからないほど。
エコーを調整したり、マイクの上部を手でつつみこんで歌ってみたりと思いつくかぎりの工夫をしたけど全然ダメ。
「ふざけんなー」とさんざん怒った後、これはもう練習と割り切るしかないと決意した。
エコーゼロ、バックの音量も小さくして、わざとめちゃくちゃ歌いにくくして練習開始。
でも、歌詞の後ろに流れる背景画が、ヌード写真集のダイジェストなので、必死に練習していても脱力感がただようのだった。

友達の歌った「ペガサス幻想」という歌がものすごく笑えた。
歌い出しの「♪抱ーきしめたぁ(最後の”ぁ”で息を抜くのがポイントらしい)」もいいけど、たった2拍で「セイントセイヤ!」とムチャな歌詞のつめこみ方をしたサビが最高。

AM3:30,自分たち以外に誰一人お客がいないことに驚愕。
友達はカラオケ屋でバイトをしているので、「帰ってあげようよー。うちのカラオケ屋は4:00までにお客がゼロだったら店閉めてるよ。ここの店もそうかも。うちらだけのために働かせるのは気の毒だよー」と気を遣う始末。
なんていいひとだ。
結局、4時前に店を出て、阪急の始発までファーストキッチンで時間をつぶして、そのまま学校へ。

久美ちゃんと、月曜日は学校の外でご飯を食べる日と決めているので、お昼は 近くのSunday’sSun(ファミレス。関西だけ?)へ行った。
修学旅行生がいっぱい。
なんだ?学校指定の店か。チェックポイントか。
A班は1:00までにここで食事とでも決まっているのか。
トイレに行くと、やっぱり修学旅行生と思われる女のコ達が5人くらい固まってこそこそと何か相談していた。
私が近づいていったら、その集団の中心にいた子がはっと顔を上げ、それを合図にしたようにその子達はすごい早さで壁にびたっと張り付いて道をあけた。
あまりに素早くてこっちが驚いた。
若さを感じた。

4月30日
京都駅にある美術館「えき」で、4月10日から5月16日まで吉村作治監修の古代エジプト展をやっている。
見に行ってきた。
まず、チケットを切ってもらって館内に入ると、”ホルエムヘブ王とホルス神座像”という石像がどかんと置かれている。
ショーケースにも入っていない無造作な展示の仕方だけれど、そばのプレートには、作られたのは紀元前1800年頃と書かれている。
こんな大胆な置き方でいいのか、作治。
レンタルしてきたウィーンの美術館から苦情はないのか。
でも、そこを通り過ぎると、ちゃんとショーケースに入った石像が並んでいる。トトメス三世像など、写真やテレビで見たことのあるものも多い。
他の石像も、まさしく私の持っているエジプトのイメージ通り。
目がでっかくて切れ長で、手足が長くて、髪の毛だかなんだかわからないストライプ模様のものを顔の両サイドに垂らしている。
小顔だし、スタイルも良し。
さらに進むと、今度は、神をかたどった像が展示されている。
どうやら、古代エジプトでは動物が神の化身とされていたらしく、そのほとんどは蛇やら牛やら、てのひらサイズの動物たちだ。
これが、妙におしゃれなデザインで意外。
スマートなのだ。人物の像と違って目も丸っこくて、かわいらしい。
日本人がせっせとはにわの生産を始める2000年以上前に、こんな洗練された像が造られているなんて、やっぱりエジプトはすごい。
と思っていたら、いきなりぼてぼてしたデザインのカバの像が現れた。
プレートを見ると、「カバは畑を荒らす迷惑な動物として古代エジプト人から嫌われていた。特に牡は害獣とされた」という内容のことが書かれている。
害獣。すごい言葉だ。
確かに、この像を見ればその嫌われ度は一目瞭然。さっきまでのおしゃれな動物神像とはえらい違いだ。
色といい、形といい、あきらかに他の像から浮いている。
動物神像は、目や耳が細かく彫り込まれていて、色も、黒や茶色。華奢なつくりなので、そっと置きたくなるかんじ。
それに比べてカバの像は、彫り込み全くなし。色はてらてらのエメラルドグリーン。目鼻は鉛筆かクレヨンのような線で描かれているが、ほとんど一発描きとしか思えない雑さ。しかも目つきが根性悪そう。胴体には、同じ筆致でわけのわからない模様まで描き込まれ、それが顔にまで進出している。
古代エジプト人、嫌いなものには容赦ない。わかりやすい人たちである。
この気の毒なカバの隣には、ショーケース入りのミイラが横たわっていた。
ミイラといっても、表面が石膏で固められ、彩色が施されているのでぱっと見は普通の石像だ。
そのかわり、内部のX線画像も展示されていた。
ちゃんと骨格が白く浮かび上がっている。すごい。
確かに人が入っているのだ。
最初にこの石膏を壊して中身を見た人はさぞかしびっくりしたに違いない。
でも、あのでっかいピラミッドの奥にこんな意味ありげな石像があったら、開ける前からなんとなーくイヤな予感はしそうだ。

ちょっと情けない顔をしたミイラマスク(切れ長のくせにたれ目)などを見つつ、最後の展示室に入ると、そこには、主にスカラベ(?ハンコみたいに文字が掘られている)や、壺が展示されていた。
その中に”死者の乗る船の模型”というものもあった。
死者が乗るという荘厳な目的のわりには、つくりが笑いを誘う。
船は、極彩色の屋形船みたいだし、乗っている船の漕ぎ手たちも、目だけは古代エジプト特有の切れ長であるものの、丸顔・おかっぱで、とぼけたおじさんといったかんじなのだ。
ここに展示してあるものを、動物神像系とカバ系に分けるとしたら、この”死者の乗る船”は断然カバ系。
一体この船でどこに連れていってくれるのか、大変興味深い。

出口直前にはネックレスや指輪が数点展示されていた。
ネックレスは二つあって、ひとつは、ごろごろした色とりどりの原色の石と金(?)を組み合わせたゴージャスなもの。
もう一つは、それとは対照的に、水色、ピンクといったパステル系の細かい石をつなげたもの。
どちらも「はー」とため息の出てしまう美しさだ。
ネックレスの美しさにも感動するけど、三千年以上前に生きていた人たちと現代人の自分が、同じものを美しいと感じること自体、すごい気がする。
人の感性というものは、ある一点で全く共通なんだろう。
その一点から、様々な表現が生まれる。
音楽にしても、絵にしても。

美術館の外では、エジプトグッズが売られていた。
今回の展示品の図録から、絵はがき、吉村作治のビデオなど、いろいろ。
Tシャツ、レターセットは、ほとんどが”害獣”カバをモチーフにしたものであった。
どうやら人気があるらしい。
本物そっくりの文鎮まであった(大5000円、小2000円)。
確かにあの雑なつくりによる安定感は、文鎮にもってこいだ。
周りのお客さんも「あー、”迷惑なカバ”だー」などとカバグッズを手に喜んでいた。
カバの前には、ピラミッドもミイラも霞んでしまうのだった。
でも、エジプト展のおみやげとしてカバグッズをもらっても、知らない人にとっては混乱するだけだと思われる。

Links to other sites on the Web

過去の日記を読む
ホームに戻る

c 1997 10504-kyj@ma2.seikyou.ne.jp


このページは GeoCitiesです 無料ホームページをどうぞ