
事の起こりは、高校1年の冬にさかのぼる。
当時一番の親友だった某クラスメートと実にくだらないことで絶縁状態に陥ってしまったのだった。
悲劇だったのは、彼女と席が隣りだったこと。もう悪口とか言われまくって、しまいにはイジメのターゲットにまでなってしまったりする(しかも、3年間同じクラスだった・・・ガ〜ン。)。とにかく、ブルーを通り越してブラックな日々を過ごしていたある日のこと・・・。
同じ中学出身のクラスメートの1人(Mさんとしておこう)がいきなりこんなことを言ってきたのだった。
はぁ?宗教を必要としているように思われるほど私は落ちぶれてるのかいな、それよりも
Mさん、クリスチャンだったとは、小学校から同じ学校にいて、中学じゃ同じ部活にいたのに全然知らなかったよ(まあ、ものすごく仲良しだった、ってわけでもなかったからねぇ。)・・・ま、話だけなら別にいいけど、妙な勧誘はヤダよ、
っていうのが正直な気持ち。
その後話を聞いてみると、彼女も別に信者なわけではないのだが、彼女が中学時代にお世話になった家庭教師の先生(Tさんということに・・・。)がプロテスタントの信者の方で、ちょくちょく教会に連れていってもらっているという。そして、極めつけは・・・。
・・・ネイティブスピーカーの魅力に負けて(沈黙。)、次の日曜日にその教会に連れていってもらう約束をした。
しかし、ここで難問が。一応、親に教会に行く許可を願ったのだが、けんもほろろに却下。
とはいえども、残念ながら私はここで親に従順に・・・と言ったデキタ人間じゃないし。「図書館に行ってくるから」という間抜けな嘘をついて、自分の好奇心を満たすべく、Mさんとの待ち合わせ場所に向かったのだった・・・。
着いたところは、隣町T市の住宅街の中にある、1件のきれいなお家。その中に、今回目指す「教会」なるものがあった。
印象的だったのは、やたら歌による賛美が多かったこと。OHPのおかげで、歌集を持っていない私にもなんとか
雰囲気についていくことが出来たし、使われる歌もベーシックな讃美歌から、外国の作品までもう幅広い。
いつのまにか、カラオケと勘違いしたらしく、かなり本気でストレス発散すべく大声で歌を歌っていたりする・・・。
でも、家庭を開放している教会のせいか(注:本格的なカトリックとプロテスタントの違いはかなり後になって理解したので、かなり間抜けなことだけど)、ステンドグラスとかの装飾が無くて、なんかものすごくシンプル。豪華な建物を期待していたので、正直ちょっと期待外れだったりする・・・。それでも、信者の方には随分温かく迎えられ、かなり
いい気分だったのは本当のことである。
さて、例の宣教師先生の娘さんとの出会いはどうなったか?・・・彼女、かなりシャイらしくて、結局ろくにしゃべれなかった。ちっ。でも、宣教師の家族って、いくら神に身をささげて・・・だからって、引越しが多くて大変そう。彼女もアメリカから日本に来たばっかりらしくて・・・。単身赴任とか、もうちょっと何とかならないものかな?そこまでしないとだめなのかな?というのが、正直な気持ちだった。まあ、この当時は同じ場所に10年以上住み続けていたから、なおさらだったかもしれないけど・・・。
結局、ここの教会にはT先生の都合などで2度ほどしか足を運ばなかったのだけど、
時々隣町の某デパートの前で伝動している姿とかを見かけることは結構あった。まあ、がんばってね、
って感じで通り過ぎていたのだけど・・・。少なくとも、温かいおもてなしは今でも忘れていない。