脳梗塞になったと思ったら何科にかかればよいのですか?



脳梗塞になった患者さんが現在何科で治療を受けているかというと、多くの場合(1)脳神経外科、(2)神経内科、(3)一般内科、だと考えられます。

しかし実際は、科として「自分たちこそ脳梗塞の治療の専門科だ」と自信を持って言えるところは、無いのではないでしょうか。

(1)脳神経外科の場合: 切って治療することが主体の臨床専門科です。しかし、切るだけでは脳梗塞治療の範囲は狭くなります。

(2)神経内科の場合: 難病を解明するため主として実験研究に力を注いでおられる先生方が多く、ありふれた一般の病気には手が回らない場合が多いようです。

(3)一般内科の場合: 「脳」は歴史的に一般内科の「内臓」ではなかったため、ホルモン以外の脳を診る科(部門)というものがありません。従って、多くの一般内科医は脳の治療に詳しくなることができませんでした。また、動脈硬化の原因や予防のための実験研究に忙しく、一般臨床には手が回らない場合もあります。

 もちろん、それぞれの科の中に脳梗塞治療に情熱を燃やしている先生方はおられます。しかし、それは一部であって、「うちは脳梗塞の治療は詳しくない」「脳のことは解らない」「脳梗塞は手術では良くならない」などの理由で病院の中で脳梗塞患者を譲り合うことが多いのも現実です。あるいは「脳梗塞になれば、あとはリハビリテ-ション」と割り切っている場合もあります。これが、ほとんどの病院や医院の現実です。


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