イムディーナ(MDINA)
  マルタ島での初めての夕食を、ホテルのレストランでとる。私は自家製白ワインとシュリンプカクテルを注文した。ボーイは怪訝そうな顔をするが、私には酒を飲みながら食する習慣がないので仕方ない。

  おひよさんにはスパゲッティミートソースを頼んだ。旅先での彼女は常に少食だ。半分も食べられなかった彼女は、オーナーらしきおじいさんに、「君よりも小さい子でも全部食べられるよ。」と怒られていた^◇^v。
シュリンプカクテル;見た目も味もごく普通だった。



  翌日は、マルタ島の古都、イムディーナを探索することにしていた。目的地までは市バスを利用する。混雑したバスターミナルではなかなか目的地行きのバスを見つけることが出来ない。ようやく見つけ出したぼろぼろのバスに乗り、イムディーナまでの運賃を支払って座席についた。バスが古いうえに道路の舗装もあまりよくない。走り出したバスはがたがたと揺れがひどく、私は目的地に辿り着かないうちにバスが壊れてしまうのではないかと思った。

 
  イムディーナの街は森閑としていた。明らかに観光客だとわかる人々だけがそぞろ歩いている。街の雰囲気に圧倒されているのか、彼らは一様に声をひそめてささやきあっているように感じた。あるいは私の感覚がそうなっていただけなのかもしれない。

  ちょうどランチの時間だったので、私たちはレストランを探し始めた。見晴らしの良いオープンテラスを見つけたので、早速入ってみる。蝿が多く、不潔感が漂うのが気になったが、とてもお腹が空いていたので構わずに日陰の席に着いた。

  程なくオーダーを聞きに来たウェイトレスにランチプレートを二つと、白ワインを一つ頼む。出された白ワインはやはり自家製の黄色い液体だった。

  どこからともなく現れた野良猫が私たちのテーブルの傍らで立ち止まった。餌を与えようとしても、もう既にお腹がいっぱいなのだろう、全く食べようとしない。代わりにごろんと私たちの足元に仰向けになった。
観光客しか見受けられないイムディーナの街
イムディーナのレストランのランチプレート 警戒心をみじんも表わさない猫


  イムディーナに隣接して、ラバト(RABAT)という街がある。せっかくイムディーナまでやって来たので、ついでにその街にも立ち寄ることにした。目指すのは聖パウロの洞窟と、地下墓地だ。洞窟や墓地に特に興味があるわけではない。見る価値があるかもしれないと思った程度だ。

  教会を通り過ぎると目的地はすぐそばだ。聖パウロの洞窟の方はあやうく閉まりかかっていたが、辛うじて見ることができた。予約者しか見学できないのかもしれない。

  地下墓地は、通り沿いに受付の建物がこじんまりと建っており、入場料を払って中に入ることができた。地下はひんやりとしている。所々照明が暗くて歩きにくい。「何だか迷路みたいだね。」墓地と聞いてもおひよさんが怖がらずに入ってくれたので一安心だった。
ラバトの教会 聖パウロの洞窟


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