中国語とは
あなたは中国語を話すの?北京語を話すの?と聞かれ、困ったことがあります。
まずは中国語の定義から説明しましょう。
ボイスブログ 私のしゃべる中国語 より、私が話している中国語を聞くことが出来ます。
中国語の教科書よさようなら というのも作りました。
「中国は多民族国家です。」・・・と、言われ、ピンと来る人はいらっしゃいますでしょうか?
そもそも”民族”って言うもの自体わかりにくい事だと思うのですが。私も完全には理解していないと思います。
「日本にもアイヌ民族や、沖縄の民族がいるから・」なんておっしゃる方もいらっしゃると思いますが、
では、日本のアイヌ民族と、そうではない民族と、どんな違いがあるのでしょうか?
ここでまず決定的に違う事を紹介します。中国の”民族”とは行政的にはっきりと違いがあるのです。
例えば中国の人は「身分証」というのを一人一つずつ持っています。
写真突きで生年月日、住所・・・差し詰め日本でいう「免許証」と同じようなものなのですが、
もちろん車を運転できない人もみんな持っています。
その身分証に「民族ー漢族」とか「民族ーモンゴル族」という記載があるのです。
その民族ごとに、待遇が変わったりします。
一番わかりやすい一人っ子政策の例をあげてみましょう。
中国では現在人口増加抑制のため、原則として、一組の夫婦は”一人の子供”しか産むことが出来ません。
もちろん双子を産んでしまった場合はその二人の子供は育てることが出来ます。
(ですから、双子はとてもうらやましがられます。)
ですが、それは漢民族だけに適用する政策で、漢民族以外のいわゆる少数民族は、
”2人まで”子供を持つことが許されています。
(その他に、農村戸籍を持つもの等、様々な例外はありますが)
いずれもその政策に違反すると厳しい罰則と罰金が課せられます
「漢民族の人たちは、子供を一人産んでしまったら、もう一生産むことは出来ない。」
これは日本で生活している人には考えられない、ものすごい大きなプレッシャーだと思います。
少数民族の方々は少し心にゆとりがあるのではないでしょうか?
この、中国大陸に住んでいる様々な民族が話す言葉をひっくるめて「中国語」といいます。
皆さんが良く知っている”広東語”や”上海語”、
多分中国の朝鮮民族が話す朝鮮語、韓国語のような言葉(この二つとも若干違いがあるらしいです)も「中国語」に
価するのでしょう。
上海語というのは上海周辺に住んでいる人たちの方言です。
広東語というのは、広東省周辺に住んでいる人たちの方言です。
北京語というのも北京周辺に住んでいる人たちの方言です。
方言といっても、狭い日本の「秋田弁」「岩手弁」というような小さな差ではなく、
お互いまったく聞き取れないほどの大きな差があります。
この広い中国大陸で、共通の言語を作る為に制定されたのが「標準語(中国語で普通話といいます)」です。
これは首都、北京の「北京語」に良く似た言葉です。ただ、若干違いがあります。
差し詰め日本で置き換えると、東京の人たちがしゃべる「東京弁」と
NHKのアナウンサーがしゃべる「標準語」(笑)のような
違いでしょう。
そして、一般に留学生が習う中国語は(←こういう言い方が誤解を招くのかな)「標準語」です。
そもそも中国人が一般の学校で習う”国語”は「標準語」であり、テレビやラジオのニュース番組で
使われているのも標準語です。
徹底した教育と宣伝により、今では中国全土で通じる言語になりました。
もちろんその教育を受けていないご年配の方や、
少数民族の人たちも標準語を話したり、聞き取ったりすることは困難ですし、
普段は各地の方言でしゃべっているのに、突然「きれいな標準語でしゃべりなさい」といわれても
難しいものがあります。
よく留学生が「この間〜〜っていうところに旅行に行って来たけど、ぜんぜん標準語が通じなくてさー」
なんて、あたかもその地域に標準語という教育が行き渡っていないような言い方をする人たちがいらっしゃいますが、
実際その現地で留学生に対し話しているのは”その地方のなまりがある標準語”であって、その地方の
方言とはまた区別されます。北京の語学学校の先生がしゃべるようなきれいな標準語でないにしろ、
ある程度その方言の特長をつかみとれさえすれば、その人たちが話す標準語も聞き取ることが出来るようになります。
こちらから話したことが通じないということであれば、その留学生の発音の問題であり、
地方の人でも、テレビ番組で使われている標準語が聞き取れるのであれば、
その留学生がきれいな標準語を話すことが出来ればきっと聞き取ってくれると思います。
中国語を勉強するならいろんな方言も勉強しなければいけませんね。
一番最初の質問に、私はこう答えます。
「私は中国語の中の”標準語”を習い、話すことは出来ます。そして、北京の人にそっくりな”北京語”を
習っていないので真似事だけれど、似たような言葉は話せます。
上海に長く滞在していたので上海語をほんの少しだけ聞き取ることが出来、
あとは妻の出身の合肥の方言は聞き取ることが出来る」・・・・という感じになります。
ややこしいですね。
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