あっ。
突然の激しい愛撫に呻いた。
首筋といわず目蓋といわず、熱い吐息が襲う。その度に身体を硬く
した。
ちぎれるほど舌を吸われ強く耳を噛まれた。
荒々しくのびた手が衣服を剥ぎ取ろうとしている。
もっと・・・。
声を振り絞ったつもりが、ブリザードにかき消されたかのようにか
すれていた。
押し寄せる波がひとつ通り過ぎると、次が来るのを待っている自分
がいた。
男の呼吸の合間を縫って薄く目を開いたが、深い霧の中を彷徨って
いるかのように判然としない。ただ不規則で忙しない息使いだけが身
体中を這っていた。
私は本当に目を開いているのかしら。もしかしたらまだ瞑ったまま
なのかも知れないわ。
そんなことを意識の底で思っていた。しかしそれも次第に乳白色に
かき消されていった。
女は手に触れたものを夢中で握りしめていた。何度も揉みしだくと
熱いものが溢れた。
気がつくと暖かな腕に抱かれていた。耳元で安らかな寝息が聞こ
えている。
あれほど乱れた姿を見せた恥ずかしさから顔を向けることができ
なかった。
男はもうそんなことは忘れしまったかのように眠り込んでいる。 |