心の現代病


ドラマやニュースで飛び交う耳慣れない現代の心の病名紹介です。
これらはいずれも認知の歪みやストレスからくるもので、決して他人事ではありません。
心の病というのは
誤解や偏見を持たれがちですが、正しい理解と接し方が必要です。
詳しく書くととてもとてもスペースが足りないので、参照・引用させてもらった文献をあげておきます
ここにあげた以外に、自分でできる診断とテストや各種治療法の解説、診察を受ける時の心構え、
薬の作用に関する知識、病気に関連する団体などが掲載
されています。
興味のある方、参考にしたい方は読んでみてください。
<『図解 精神病診断マニュアル』 雀部 俊毅著 同文書院発行>


<アダルト・チルドレン>

親に精神的・肉体的に虐待を受け、情緒・理性面で未成熟に育ってしまい
成長してから心の障害を抱えてしまう病状。
親の不和などにより優等生を演じ続けた場合も危険。

チェックリスト

●孤立感がある
●極端に自己評価が低い
●愛と同情を混同する
●怒りや批判に怯える
●感情をうまく表現できない
●自己肯定ができない
●愛情と承認への欲求が異常に強い


<アルコール依存症>

酒なしでは生きていけない状態。30代のサラリーマンや女性にも急増中。
症状として、震え・冷や汗・幻覚・幻聴などがあり、重症になるとアルコール幻覚症となり
自殺願望が出てくる場合も。
アルコール依存症は一日3合の酒を10年飲み続けると発病するといわれる。


<共依存>

一緒にいてがは自分ダメになる相手から離れられない状態で、
相手の世話をすることでしか自分のアイデンティティーを保てない。
親子の場合、良妻賢母・親孝行という形に潜む場合があり、恋人や夫婦の場合は
献身的に尽くすという形であらわれるため、発見されにくい場合が多い。


<パニック障害>

ある日、突然の眩暈・動悸・発汗・呼吸困難・震え・吐き気・悪寒またはほてりなどの症状があらわれ、
死ぬのではないかという恐怖感、しびれや疼きなども覚える。
発作自体は30分程度でおさまることが多いが、半日以上続くという人もいる。
精密検査をしても異常は見当たらないが
発作が繰り返される内に予期不安から本格的なうつ病に発展してしまうことも多い。
ほとんどの患者が発作当時うつ状態にあるため、チェックリストは次のうつ病にまとめた。


<うつ病>

ストレスによる心の病気の代表格で、ここであげている色々な症状の根源となる場合が多い。
胃腸の不快感・頭痛・心悸亢進など身体の症状にあらわれるので
発見が遅れる場合が多々ある。不登校・出社拒否・蒸発なども危険信号で
重症になると自殺願望もでてくる恐ろしい病気。

チェックリスト

●ほとんど一日中気分が落ち込んでいる
●食欲がない
●3日以上不眠が続く
●頭の回転がにぶい
●理由もなくイライラする
●疲れやすく、やる気が出ない
●ささいなことに申し訳ないと悩む
●自分は価値のない劣等な人間だと思う
●根気がない
●カンタンなことが決断できない
●とくに朝方がゆううつ
●いつもより一時間早く目覚める
●生きていてもしかたがないと思う

 

うつ病の治療と予防のために

@病気だということを自覚させる
Aむやみに励ましたり叱ったりしない
Bひとりきりにしない
C仕事・勉強は二の次にする
D自殺に注意して見守る
E大事な決定は先に延ばす
F趣味を持たせる
G規則正しい生活をさせる


<妄想性パーソナリティ障害>

常に猜疑心にとらわれ、不安に満ち、人に利用されているのではという疑念を持つ。
性格的には冷淡・無感情・ユーモアに乏しく超然とした態度をとりたがる。
完全主義の親に厳しく育てられた人に多く、人目を気にする日本人には多い病気。
自覚に乏しいため、治療を受けさせるのは困難。

チェックリスト

●根拠もなく他人に利用される、危害を加えられる、だまされるという疑惑を持つ
●友情や誠実さ、愛情に対する不当な疑いを持つ
●情報が自分の不利に用いられるという根拠のない恐れから他人を信用できない
●悪意のない言葉や行動の中に、自分をけなす、脅かす意味があると受け取る
●傷つけられたことや侮辱、軽蔑に対する恨みを持ち続ける。
●自分の性格に対する批評に攻撃性を感じ取り、すぐに怒ったり逆襲する
●配偶者、恋人などの貞節に繰り返し道理に合わない疑いを持つ


<ボーダーライン人格障害>

『境界性人格障害』ともいう。
感情を制御できないため、ストーカーなどのような反社会的行動を起こしがちな病気。
常に不安定でイライラしたり抑うつ状態にあり、対人関係がうまくいかない。
同じ相手に優しくしたかと思うと突然冷たくしたり付きまとったりする。
精神面の成長期である2〜3才頃に充分な愛情を受けられなかった人に多いとされる。

チェックリスト

●現実または想像の中で見捨てられることを避けようと狂ったように努力する
●理想と軽蔑という両極端に揺れ、対人関係がうまく保てない
●アイデンティティが錯綜し、持続した自己イメージを保てない
●自分を傷つける衝動的な行動をする
(消費・薬物乱用・無謀運転・性行為・過食など。2つ以上は注意)
●自殺未遂を繰り返す
●きわめて情緒不安定で、常にイライラや強い不安感に襲われている
●慢性的な空虚感がある
●不適切なほどの怒りを覚え、それを制御できない
●一過性のストレスに関する妄想や重い解離性障害が見られる


<摂食障害>

過度のダイエットにより拒食になり、自律神経から精神的、身体的に異常をきたす。
ついには死に至るケースもあり、危険きわまりない病気。
拒食と過食は交互に繰り返される場合があり、食べては吐き、吐いては食べるというケースもある。


<演技性パーソナリティ障害>

ドラマの主人公のように自分を魅力的に見せる演技を繰り返し、常に自分が中心でないと
気がすまない。相手の気をひくために幼児性の強い行為をしたり病気になったりするが
それが仮病ではないところが特徴。かつてはヒステリーと呼ばれたもので、興奮して激しやすい。


<PTSD(心的外傷後ストレス傷害)>

生死に関わるような出来事の後に生じる。オウム事件、阪神大震災などが例にあげられるが、
イジメ・セクハラ・レイプ暴行なども対象になる。
災害や事故の情景が浮かび、幻覚・不眠・悪夢・フラッシュバックなどがあり
いやな出来事を思い出させる場所、人などを避け、不安感やイライラ、無気力などに苛まて
日常生活に支障をきたすようになる。


<アパシーシンドローム>

20才前後の若者に多く、レベルはさまざまだが、生きる気力やエネルギーが枯渇し
本人すら理由がわかならいという厄介な病気。
性格的には適応がよすぎるくらいで、やや強迫観念が強い傾向があり、攻撃性には乏しい。
優勝劣敗に敏感にもかかわらず争いを好まず、予期される敗北や屈辱から逃避する傾向にある。
青春期のアイデンティティ獲得の失敗による回避性の症状がでているとも考えられる。


<つんのめり症候群>

前向きに、ポジティブに…と上昇志向を考えるあまり、それが強迫観念となってしまう病気。
自己啓発セミナーなどで能力や体力を超えた努力をしてみても、それが本来の自分とちがいすぎる
ために挫折し、さらに疲労感と敗北感を感じてしまう場合に陥りやすい。


<薬物依存症>

覚醒剤などの薬物使用によって起こる中毒症状。
覚醒剤の場合、食欲がなくなる・震え・発汗などに続いてフラッシュバック・幻覚・幻聴があらわれ、
恐怖と妄想に悩み、ついには筋肉が溶けて死に至るケースも多い。
これらの症状は個人差があり、一度の使用で出ることもあるといわれる。


<行為障害>

神戸の少年殺人事件で有名になった症状。
親から子供らしくいられる環境を与えられなかった人が陥りやすい障害と言われる。

チェックリスト

●しばしば他人をいじめ、脅迫・威嚇する
●しばしば取っ組み合いのケンカをする
●他人を傷つけるような武器を使用したことがある
(バット・レンガ・割れたビン・ナイフ・銃など)
●人に対し、身体的に残酷であったことがある
●動物に対し、身体的に残酷であったことがある
●被害者に面と向かって行う盗みをはたらいたことがある
(背後から襲う・ひったくり・強奪・武器を使用しての強盗)
●性行為を強いたことがある


<反社会性パーソナリティ障害>

行為障害が進んだもので、特徴として暴力・窃盗・嘘・性的乱脈・無責任・人間関係の希薄さがある。
常に不安で抑うつ状態のために衝動的に反社会的行為を行うことがある。
敵対心や猜疑心が強く、優しさやあたたかさを拒否しがち。
権威や規則を軽蔑的で、自己正当化する。犯罪を犯した場合でも罪悪感がないため再犯率が高い。


<性同一障害>

自分の性別に違和感を抱く障害。性転換を希望する人もある。
この障害を持つ人は、第二次成長での自らの性への成長を嫌悪感を抱き、苦しむ。
ヨーロッパの小国では成人男性の三万人にひとり、成人女性の十万人にひとりという確率らしい。
偏見を持たれやすいので、周囲の理解が必要。


 

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