Cafeteria

 

  ブエノスアイレスの街には、あちらこちらにちょっと休憩できる喫茶店Cafeteriaがあります。戦前の古き良き時代の雰囲気をそのまま残し、老人達がゆっくりと新聞を広げて時間を過ごす喫茶店や、サッカーの試合をテレビで見るように巨大な画面を備えている喫茶店、インターネットの出来るサイバーカフェまで、様々な喫茶店があり、常に人々のくつろいでいる姿があります。

注文の多いのは、まずカフェCafe。安いところだと1ドル、高いところでは4ドルくらいで、普通に「コーヒー」と頼むと、このデミタスカップに注がれたエスプレッソが出てきます。また、アルゼンチン人に最も人気のあるのがコルタードCortado。コーヒーCafeと普通は同じ値段ですが、コーヒーにほんの少しのミルクが入っています。そして日本と同じ大きさのコーヒーカップにエスプレッソコーヒーを入れるカフェドブレCafe Doble。名前の通り値段も2倍近くすることが多いです。カフェ・オ・レはCafe con lecheといい、ちょっと気の利いた喫茶店だと、ウェイターMozoがお客の目の前でカップにコーヒーを半分くらい注ぎ、次いで温めた牛乳を注ぎ入れてくれ、最後に表面が泡立つあたりがとても美味しそうです。

ちょっと通になったら、ラグリマLagrimaと頼んでみましょう。コルタードCortadoと違い、ミルクが多くコーヒーが少ないもので、大抵は普通のCafeと同じ値段です。Lagrimaはスペイン語で涙の意味。コーヒーを涙のようにミルクに1滴垂らす、くらいの意味だと思います。

アルゼンチンにはアイスコーヒーがない、と思われる方も多いかも知れません。冷たいコーヒーCafe Frioといっても通じるかも知れませんが、ここはメニューの中のスペシャル・コーヒーCafe Especialesの欄からウィンナーコーヒーCafe Viennaと言ってみましょう。日本のウィンナーコーヒーと違ってアイスコーヒーにアイスクリームがのった、日本で言うコーヒーフロートが出てきます。値段は6ドルくらいと少々高いところが多いようです。それ以外にはCafe con hieloといえば、コーヒーと氷が出てくるので、氷の入ったグラスに熱いエスプレッソを注いで飲んでも美味しいです。

それ以外の冷たいコーヒーには必ずと言って良いほどリキュール類が入っていて大人の味わいです。

コーヒーにホイップクリームを浮かべた日本のウィンナーコーヒーは、こちらではカフェ・コン・クレーマCafe con Cremaといいます。Cafe con Cremaは普通のCafeに比べればちょっと高めですが、ホイップした生クリームをたっぷりと載せてくれます。ちなみにアルゼンチンの生クリームはとても濃くて、プリンFlanなどにホイップしたものをのせると格別の味です(Flan con Cremaといいます)。

喫茶店では通常、日本のように座るとすぐサービスでお水が出てくることはありませんが、カフェCafeを頼むと、コップや水差しに入った冷水や炭酸水が付いてきます。それは一般的にカフェが大きさの割には非常に濃いので「箸休め」ならぬ「舌休め」の為なのかもしれません。場所によっては冷水の替わりにオレンジジュース、そして小さなクッキーやチョコレートまで付けてくれるところもあって、お気に入りの喫茶店を選ぶ基準のひとつとして、あちこちのカフェテリアを歩くのも楽しいでしょう。

 

 先頭へ