Folklore Argentino

  このコーナーでは、アルゼンチンフォルクローレを中心にお勧めのCDをご紹介します。

 

 

ルシアーノ・ペレイラ Luciano Perreyra 「Amaneciendo」(1998)

若干17歳にして1998年の新人賞を総なめし、1999年大ブレイク、このデビューCDも既に40万枚の売り上げを突破した。初のソロ・コンサートも超満員の大成功をおさめ、2000年のコスキン祭では、トリでの演奏ではなかったにもかかわらず、最後の曲を演奏し終えると集まったファンが泣いてアンコールを要求、事態が収まるのにひと騒動だったほどの人気だ。2001年はトリを演奏するに違いない。甘いマスクから「アイドル」とも受け取られるが、なかなかの実力派で声もいいし歌も上手い。現在、男性のソロ歌手では人気No.1。CD店でも大型のポスターが至るところに張ってある。最近になって2枚目を発表したが、これから益々見逃せない存在だ。EMI 7 2434 97518 2 8

ロス・ノチェーロス Los Nocheros 「SIGNOS」(1998)

もはやフォルクローレのコーナーではなくアルゼンチン・ポップスのコーナーで取り扱われるほどになった。CD店のベスト40には、並みいる外タレの中で、堂々同時に2枚のCDをランクインさせている。サルタの出身で、デビュー当時は歌もコーラスもよくはずしていて、あまり上手なグループという印象はなかった。しかし徐々に実力をつけ歌唱力もアップ、独自のスタイルを確立させると1998年くらいから大ブレイクし、女性歌手ソレダSoledadと並んで各音楽祭のトリをつとめる常連となった。今では「ノチェーロスに続け」と言われるほどに若手フォルクローレ・グループの間ではカリスマ的な存在となっている。(EMI 7 2434 98699 2 9)

チャンゴ・フリアス・ゴメス Chango Frias Gomez 「Rompiendo la red」(1997)

1997年にブエノスアイレスで行われたコンサートは衝撃的だった。もはやフォルクローレを越えている。ギタリストでありながら、卓越した音楽的才能で伝統的なフォルクローレの曲をアレンジ、その編曲は原曲を知っているものにとって「目が飛び出るほど」凄い。彼自身のがらがら声で歌うしっとりした曲があると思えば、バイオリンとフルートを激しいトーンでたたきつけるような音を作る。共演のアフリカンダンスも作った踊りでなく、魂の底から踊っていた。1999年には志向をかえ、Peteco Carabajalと2人だけで小さなライブハウスでの定期公演を行っていた。(EPSA 17433)

エルマーノス・パチャーノ Hermanos Pachano 「Con la fuerza del viento」

アルゼンチン南部パタゴニアのチュブット州出身の兄妹歌手。男性ボーカルを担当するGeronimo Pachanoが作曲したパタゴニア独特のほのぼのした雰囲気の曲調を、兄妹の味のある歌声(ハーモニー)がうまく伝えている感じがする。女性の声の方は高橋真梨子っぽく、個人的にも非常に好感が持てる。フォルクローレというよりフォークソングに近い印象も否めないが、その分だけ馴染みやすくていいんじゃあないか、と言えそうだ。DBN 51420)

エルマーノス・アバロス Hermanos Abalos 「Nuestras Danzas」(1993)

私たちは敬愛を込めて「ジイサンズ」と呼んでいる。なにせ芸歴は60年近く、平均年齢も80歳に近い。それでもコンサートでは「踊り」を披露してサービス精神旺盛。フォルクローレのスタンダードな踊りのナンバーといえば彼らの曲が登場するほどフォルクローレ界の大御所的存在。確かなピアノの伴奏と絶妙なかけ声が踊るにはぴったりだからだ。いつまでも色褪せること無く、現役でいて欲しい。(RCA 74321 18715-2)

クッティ&ロベルト カラバハル Cuti&Roberto Carabajal 「Vamos a bailar con Cuti&Roberto Carabajal」(1996)

Los Carabajalから独立して早15年近くたつ彼らのダンスナンバー。日本でも1992年にコンサートをしたことがある。歌のうまさ、さりげないギターの音がアルゼンチン・フォルクローレ特有のリズムを引き立て、彼らのオリジナルのメロディーを生み出す。ロベルト(写真左)のハイトーンにクッティ(写真右)のハモリがぴたりと合うため、分離して音が聞こえてこないほどだ。このアルバムの中の「テレシータに捧ぐ」と題した曲では、名曲「ラ・テレシータLa Teresita」を越えた、天から光が射してきそうな程に崇高なイメージが2人によって醸し出されて本当に美しい曲となっている。クッティは作曲家としても優れ、現代フォルクローレに残る名曲の数々は他の演奏者も幅広く演奏している。(Sony Music Colombia 2-478986)

ドゥオ・コプラナク Duo Coplanacu 「Paisaje」

Julio Paz(写真右)とRoberto Cantos(写真左)の2人組。Julio Pazがボンボ、ケーナを、Roberto Cantosがギターを担当し、コンサートなどではAndrea Leguizamonが常にバイオリンを弾く3人構成で行われる。活動は昔から行っていたようであるが、1998年頃にこのCDの1曲目Agitando Panuelos(ハンカチを振りながら)が大ヒット、癒し系の不思議なハーモニーが受けた。   DBN  CDM-51-500

ソレダ Soledad 「Yo Si Quiero A Mi Pais」(1999)

言わずと知れたアルゼンチンフォルクローレ界のヒットメーカーSoledadの最新アルバム。ポンチョを振り回して元気いっぱいで150万枚売りまくった前CDに比べ、落ち着いた大人の雰囲気を漂わせている。前作ほど爆発的にヒットしないところがまた哀愁を帯びていて、バラード風の曲調にもの悲しさを響かせているところがよい。  Sony Music Colombia 2-48993

 

Carabajalazo(1998)

往年のグループLos CarabajalのメンバーだったPeteco Carabajal, Cuti & Roberto Carabajal, そして現在もLos Carabajalで活動を続けるMarioCari人、そしてPetecoの父親Carlosが一堂に会して行ったブエノスアイレスLuna Parkでのコンサートライブ版。既にソロ活動に入っているメンバーが一度にコンサートを行った非常に貴重な一枚。コンサートは1998年9月19,20日の二日間行われた。 Polydor 559814-2

ラウル・オラルテ Raul Olarte 「Casabindo」(1995)

日本にもチャランゴの名手Jaime Torresや、ピアニストAriel Ramilesなど大御所と共に来日しているケーナの名手。繊細な音の作りは何も考えずにぼっとするときに聞く環境音楽には最適だ。フォルクローレだけでなくケーナでタンゴの曲Milonga de mis amoresまでカバーして、その高度なテクニックを惜しみなく聴かせてくれる。  EPSA 17036

 

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