MUSICA BRASILENA

 

  このコーナーでは、ブラジル音楽を中心にお勧めのCDをご紹介します。

ジョアン・ジルベルト Joao Gilberto 「Musica! O Melhor da Musica de Joao Gilberto(1998)

ブラジル音楽のジャンヌでサンバと並んで有名なのがボサ・ノヴァ。このボサ・ノヴァの巨匠として現在も君臨するのがジョアン・ジルベルトだ。彼の著名な曲を集めたオムニバス盤であるこのCDは、余すところ無くジョアンの魅力を伝えている。ブエノスアイレスで行われたコンサートでは「ちょっと気むずかしいおじさん」という雰囲気の彼も、バックバンド無しでたった一人ギターを手に2000人以上の聴衆を前に2時間、歌い通した。ボサ・ノヴァの心地良い響きは、薄暗い部屋でそっと子守歌を聴かせているかのようだ。WEA 954836346-2) 

カエタノ・ベローゾ Caetano Veloso 「Circulado Vivo」(1993)

ジョアン・ジルベルトよりはもう一世代若いが、既に巨匠の仲間入りをしていると言ってもいいだろう。静かなボサ・ノヴァからアップテンポの曲まで幅広くこなし、一方では他のアーティスト達にも数多くの曲を提供している。このCDは、ライブの中でマイケル・ジャクソンの曲を歌ったり、1つのジャンヌでは納まりきれないブラジル音楽の魅力をたっぷりと聞かせてくれる。ライブ版としてはなかなか楽しい構成だ。いつもはバックバンドも付けてコンサートを行っているが、99年ブエノスで行われたジョアン・ジルベルトとの夢のジョイントコンサートでは、ジョアン・ジルベルトに合わせ比較的静かめの選曲で、たった2人だけでギターを握って演奏した。ジョアンの方も前回の単独公演の時に比べ、笑顔とジョークが幾度となく見られたのが印象的だった。PolyGram 518 070-2) 

サンバ 2000年1月 SAMBAS de Enredo 2000(1999)

西暦2000年、リオのカーニバルで踊った有名ダンス・グループのテーマソングを集めた1枚。いずれも毎年優勝を競う名門グループばかりだ。カーニバルはダンス学校の対抗戦のイメージもあり、各学校に属する踊り手が毎年思考を凝らし、給料の何ヶ月分にも相当する高価な衣装で優勝を競うという。CDを聞きつつ、音楽からその熱い戦いを想像してみるのも面白いだろう。Loterj 7432172632-2 

アントニオ・カルロス・ジョビン Antonio Carlos Jobin 「Absolute Best Samba」(1999)

ボサ・ノヴァの元祖、カルロス・ジョビンがサンバを中心に演奏したベスト盤。1957年の名曲「Desafinado」、1964年の「イパネマの娘」は誰でも知っている名曲となった。一昔前のジャズ喫茶で聞くような古い録音が、古き良き時代の雰囲気を醸し出している。1994年に死んでしまったが、ブラジル音楽の伝道師として、現在でもジャズやポピュラー音楽の愛好者など幅広い支持者が後を絶たない。(EEC ABCD 113)

ブラジル音楽の巨匠 Masters of Brazilian Music(1997)

ジョアン・ジルベルト、1999年音楽賞を受賞したジルベルト・ジル、トム・ジョビンなどブラジル音楽の文字通り「巨匠」を集めたベスト盤。このジャンヌを知らない人が聞いても、必ずひとつは「あ、この曲、聞いたことがある」と声をあげるに違いない。初めてブラジル音楽に触れる人には特に聞きやすい一枚だ。ブエノスアイレスにはこの手のオムニバス盤が意外と多いかも。(WEA 954835089-2)

フォゲイラ・トレス Fogueira Tres 「BOSSA-NOVA」(1998)

ちょっとジャズやクラシックっぽい、落ち着いたボサ・ノヴァを聞きたければ、三人組の彼らの演奏も悪くない。有名曲を、簡潔に分かりやすくまとめている。ちょっと部屋を暗くして、ウイスキーグラスでも傾けて、ほろ酔い気分で自分に浸りながら聞くには、最高のバックグラウンドミュージックだ。(TK 38087)

 

 

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