FOLKLORE CHILENO

 

  このコーナーでは、チリのフォルクローレを中心にお勧めのCDをご紹介します。

インティ・イリマニ INTI illimani 「Arriesgare la piel」(1996)

チリのフォルクローレを語る上で欠かせないグループ。緻密な音楽構成と絶妙なボーカルのハモリ、そして不思議な感覚に引き込むような音楽性はインティ・イリマニならではのもの。このアルバムは1996年1月4日から14日の僅か10日間で、サンティアゴにあるマスター・スタジオで録音された。このグループのオリジナル曲は、ほどんとがグループのリーダーをつとめ、同時にギタ、クアトロ、ティプレ、チャランゴ、パーカッションと幅広く楽器を担当するHoracio Salinasが作曲・編曲し、Patricio Mannsが作詞をしたもの。(EMI 852202-2)

 

チリの音楽と踊り 「Musica y Danzas de Chile」

チリの踊りと言えばカウボーイ「ウワッソ」の踊りとして知られる「クエッカ」だ。Adios Santiago Queridoなど有名なクエッカ3曲は当然として、ドイツ民謡の影響を受けたチロエ島の踊りや伝統曲トナーダ、更に忘れてはいけないイースター島のポリネシアンダンスの曲まで取り扱っている幅広い選曲。思わず踊り出したくなるような楽しい曲の数々がチリの音楽の特徴だ。(alerce CDAE 102)

 

 

20世紀の偉大なチリの詩 「Las Grandes CANCIONES CHILENAS DEL SIGLO XX」(1999)

チリを代表するフォルクローレ歌手ビオレッタ・パラの名曲「人生よありがとう」に始まり、ビクトル・ハラの「たばこ」、ロス・ハイバス「みんな一緒に」など、1942年から1978年まで、20世紀のチリを語る上で欠かせない歌ばかりが納められた2枚組CD。我が家でこれを聴いたチリ人の友達は、流れる名曲の数々に『子供の頃ラジオでよく聞いた曲ばかりだ』と感動していた。個人的にはグロリア・ベナヴィデスの「ラ・ゴティータ」がユーモラスでとても気に入った。(Arci Music 8573 81111-2)

 

 インティ・イリマニINTI illimani 「Amar de Nuevo」(1998)

副題で「偉大な音楽、詩、感性を持つラテンアメリカのクリオージョ音楽に捧げる」とある。個人的には3曲目のLa Fiesta Eres Tu(君はフェスティバル)が気に入っている。ワイニョのリズムで書かれた曲。アフロ・ペルー音楽も5曲目Negra Presuntuosaで取り上げている。この曲では得意の楽器カホンを使用。ペルーといえば、ペルーワルツを7曲目El Faroでも取り上げている。そうかと思えば6曲目Entre Amorでアンデス系音楽をチャランゴソロで披露するなど、副題にふさわしく南米各地の音楽を演奏している。10曲目La Negritaでは「どうやってリズムを作っているんだろう?」と考えてしまうような独特のチリクエッカを思う存分聞かせてくれる。(EMI 497248-2)

イリャプ ILLAPU 「Morena Esperanza」(1998)

今のチリのフォルクローレ界では彼らの人気を上回るグループはないであろう。イリャプは80年代の軍政時代にはメキシコに亡命して音楽活動を続けていたが、民政移管後帰国、人気グループの地位を不動とした。このアルバムは1998年に録音された比較的新しいもので、タイトルになっているMorena Esperanzaは大ヒット曲となった。2000年アルゼンチンのコスキンフェスティバルにも出演、卓越したトーヨスなどの器楽音の深さ、スピード感溢れるボーカルは無二の素晴らしい演奏だった(ただテレビ放送では途中コマーシャルを入れるなど、外国招待アーティストに対する無礼は目を覆うものがあった)。1999年にサンテルモの「トラスティエンダ」で行われたコンサートでもチリ人を中心に熱狂的なファンが集っていた。(EMI 497169-2)

  

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