TANGO

 

  このコーナーでは、アルゼンチンタンゴを中心にお勧めのCDをご紹介します。

マリオ・テグリ Mario Tegli  「Clo Clo  〜 Tangos」

コスタネーラ・ノルテと呼ばれ、ラプラタ川沿いに立ち並ぶ、ブエノスアイレスでも屈指の高級レストラン街。その中でも最高級に属する南欧料理のレストラン「Clo Clo」で活躍するピアニスト、マリオ・テグリのピアノ・ソロを集めたアルバム。ディナーに欠かせない、それでいてあくまでBGMに徹したピアノによるタンゴの名曲の数々は、タンゴファンなら誰でも聴いたことのある曲ばかりだ。レストランで聞くのも良いけれど、自宅で一人、グラスを傾けながらゆったりとした気分に浸りたい時には、最高の演出をしてくれる一枚だ。(自主レーベル)

ヨー・ヨー・マ YO YO MA 「SOUL OF THE TANGO 〜 THE MUSIC OF ASTOR PIAZZOLLA」(1997)

今や世界にその名を馳せるチェロ奏者、ヨー・ヨー・マが、現代アルゼンチン・タンゴの巨匠、アストル・ピアソラの曲に挑んだ超豪華バージョン。アストル・ピアソラの音楽性は、タンゴ界に留まらず、クラシック界やジャズの世界にも大きな影響を及ぼし、現代音楽の一分野を築いた。クラシック畑であるヨー・ヨー・マの隙のない緻密な演奏と豊かな表現力は、しっかりとタンゴ音楽ファンをも納得させたのではないだろうか。ピアソラについて一言述べると、彼自身は作曲の中で「踊る」ための曲作りは成さなかったとしている。ヨー個人もクラシック音楽奏者として、純粋に音楽を表現することに重点を置いている。「音楽としてのタンゴ」のメロディーを、チェロの深い響きでじっくり味わうのも悪くない。(SONY 2-63122)

アストル・ピアソラ Astor Piazzolla y su quinteto 「Adios Nonino」(1989)

言わずと知れた近代タンゴの革命児Astor Piazzollaが5重奏Quintetoで演奏していた1969年に録音されたもの。当時のクラシックなブエノスアイレスのタンゴ界には、欧米で音楽教育を受け、新しい形で作曲された彼のタンゴは衝撃的で拒否反応が強かったという。「Adios Nonino」はAstor Piazzollaが亡くなった父に捧げた曲で、1959年に作曲された最も有名な曲の一つ。   TROVA CD-404

 

タンゴ・ポル・ドス Tango X 2 Company 「Perfumes de Tango」(1994)

1994年から1996年まで、コリエンテス通りの「アルベアール大統領劇場」で公演されていた時に使用されていた有名タンゴ曲集。「タンゴの香り」という名の通り、古き良き時代のタンゴの様子を劇場で遺憾なく表現されていた。音楽はバンドネオン奏者Daniel Binelliが監修、Roxana FontanとEduardo Borda, Quique Ojedaが歌に加わっている。本格的なタンゴを見たのはこの公演が初めてだったが、あまりのすばらしさに3夜連続通ったこともあった。(自主出版インディーレーベル)

 

タンゴ・ポル・ドス Tango X 2 Company 「Una Noche de Tango」(1997)

1997,1998年の2年間、劇場街Corrientes通りのアストラル劇場で行われていたタンゴ・ポル・ドス・カンパニーの公演に使用されていた有名タンゴ曲の数々。前半では1910年代の酒場ミロンガの雰囲気を演出、後半では一転して豪華な社交界の雰囲気を演出している。El Choclo, Lacumparsitaの超有名名曲から、Astor PiazzollaのAdios Noninoまで収録されている超豪華版。写真はMiguel Angel Zotto(男)とMilena Plebs(女)で、脂の乗り切った怪しげな色気と切れのある技はブエノスアイレスでも最も素晴らしいペアだった。1998年の公演前にMilena Plebsは公演を降り、Miguel Angel Zottoとの黄金ペアを解消してしまった。この2人のタンゴがもう見られないかと思うと非常に残念だ。音楽はバンドネオン奏者Daniel Binelliが監修、Roxana FontanとEduardo Borda, Quique Ojedaが歌に加わっている。 (自主出版インディーレーベル)

マリアノ・モーレス Mariano Mores 「La Magia de Mariano Mores」(1991)

タンゴ界のピアニストでは、現在彼の右に出る人気ものはいない。15000人も収容できるルナ・パークを満員に出来るのは彼くらいだろう。マリアノ・モーレスは1922年にブエノスアイレスのサンテルモで生まれた。後にLuis Rubinsteinと親しくなり、作曲家の道を歩む。その後Ivo Pelayと出会い、「Cuartito AZUL」などの名曲をうむ。1943年、国立劇場でFrancisco Canaroと共にピアニストとしてデビューし、名曲「UNO」を発表した。その後はタンゴのピアニスト、作曲家としての名声をほしいままにしている。このCDでも1曲を除きすべて本人の作曲によるもの。EMI 797687 2

 

 

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