CRIMEN Y SEGURIDAD

 

ブエノスアイレスは南米でも最も安全な大都市の一つと言われてきました。繁華街の夜の女性一人歩きでも犯罪に合うことは少なかったと言います。

ところが最近、深刻な経済危機から治安が悪化しています。

私の職場でもここ3ヶ月の間でたて続けに3人が強盗に遭いました。その手口とは・・・?

 

最近頻発しているのが「タクシー強盗」。

タクシーに乗り込んで走っていると、突然ピストルを持った強盗団3人が前の席、後ろの席の両脇から乗り込み、ピストルを突きつけて、持っている金品や時計などを強奪。更にブエノスアイレスの強盗は、持ち主にキャッシュカードから金を引き出させてしまいます。

「カモ」がキャッシュカードを持っていれば、ピストルを突きつけたまま24時間開いているキャッシュディスペンサーまで連れていき、金をおろさせます。

ブエノスアイレスのキャッシュディスペンサーは大体1000ドル以下に「引き出し」が制限されているので、何カ所か連れ回されることになるのです。

そして口座自体の1日の引き出し金額制限(大体2,3千ドル)になるまで夜の町をぐるぐると連れ回らされることも珍しくありません。

このケースでは大抵タクシー運転手もグル。仲間に行き先を連絡して、途中から乗り込ませることで、自分は仲間でないことを装ってしまうのです。

 

こんな犯罪も耳にしました。

高校生の子供が夜レンタルビデオを返しに行って帰る途中、同級生くらいの子供からピストルを突きつけられました。ブエノスアイレスのマンションは入り口に管理人がいますが、管理人もその子が本人と同級生くらいなので友人と思い、入り口を開けて中に入れてしまったのです。

家の中まで入ると、金品を要求、先ほどと同様にキャッシュカードも要求して、家族をピストルで脅したまま外へ連れ出し、キャッシュディスペンサーを廻らせました。

こんな犯罪で、しかも顔を見せているのでどうして逮捕されないのか、と日本の感覚なら思ってしまいます。

タクシー運転手だって重要参考人だから、ナンバーさえ覚えていれば分かるはずだと。

しかし、ここの警察の捜査能力は極めて低い為、こんな低次元な犯罪が成立してしまうのです。

少年犯罪も、ピストルや麻薬が簡単に手に入る状況から生まれているのは確かなのにも拘わらず、なかなかこれを防止する手だてがないのです。

防衛策としては

1)むやみにキャッシュカードを持ち歩かない

2)タクシーに乗るときはなるべく複数人で乗る。しかも銀行の前で流しを拾うことや給料日(月末)の利用は極力避け、金品を持っているときには、身元の分かっているハイヤー(*)を利用する。もしくは利用せざるを得ないときは地味な格好で乗るなど十分警戒する。

3)旅行者は、写真を撮るときは十分廻りに注意するか、同行者に見張りを頼む。撮り終わったらすぐにカメラは見えないようにしまう。街を歩くときには持参する金銭を最低限にする。ホテルも低級ホテルは不在の時、金品を抜かれることがあるので、このようなホテルを利用する場合でも金品の保管には自分自身で十分注意する。

 

旅行の際に犯罪に遭遇すると、その街のイメージが非常に悪くなってしまいます。

他の南米の都市では当たり前の自衛策を、ここブエノスアイレスでも同様に行う必要がある、ということを申し上げました。以上の点に留意され、旅行の際には楽しく過ごされることを祈っています。

(*)ハイヤー: ブエノスアイレスのハイヤーはREMISという名前だが、タクシーの約1.5倍くらい(それでも日本のタクシーの半値以下)で利用できる。

 

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