「ラジオでは良く耳にするけど、生演奏って聞いたことが無い」。そんな声が意外と多いこの音楽。旅行でブエノスアイレスを訪れる外国人客(日本人含む)も、タンゴなら音楽と踊りと両方楽しめても、地方色の濃いフォルクローレを見聞きするチャンスは案外無いのかも。

 

 もちろん、あるところにはちゃんとあるわけで、地元のフォルクローレ・ファンは情報をキャッチしては足繁くコンサートやペーニャ(ライブハウス)に通い、お気に入りのアーティストらと共にひとときを過ごしているのだ。ただ残念ながら、ひと昔前には数も多かったというペーニャも、今ではカピタル内だとほんの数件があるのみとなってしまった。

 

 それでも週末ともなると22時を廻った頃から徐々に客が入り始め、店内は一杯になる。演奏は23時頃から、最初はただ今売りだし中の新人(グループ)らが数人(組)出演し、メイン・アーティストの登場は1時近くになってから、というパターン。客もその頃には食事も済んでお酒も廻ってきて何やら良い気分になっている。そこからは、のんびりと音楽を聞いて楽しむ人、アーティストと一緒に歌う人、ハンカチを持って(あるいはテーブルの上のナフキンをハンカチの替わりにして)踊る人など、楽しみ方は様々だ。知らない者同士がペアになって踊る姿もあったりと、夜が更けるまで宴は続く。演奏後、普段ならテレビの画面の向こうにいるアーティストだが、近寄って行って気軽に話が出来るのも魅力だ。

 

 そんな「地元ファンと楽しむフォルクローレ・ライブスポット」をここに紹介しよう。

 

 

Trucha Angosta

「TRUCHA ANGOSTA」 Av.Indipendencia 2852  Tel.931-0056

 

 カピタルの中では老舗のフォルクローレ・ペーニャ。店内の壁には所狭しと過去に出演したアーティスト達の写真が張られ、その数の多さには圧倒される。レストランも併設されているので食事(パリージャなど)も出来る。ペーニャの営業は週末の金曜・土曜のみ。平日の昼間はフォルクローレの舞踊を教えている。出演者および時間は電話で確認のこと。

 

Los Troncos

「LOS TRONCOS」  Suipacha732   Tel.322-1295

 

 日中および平日の夜は普通のレストラン(パリージャ、パスタなどがある)として営業しており、土曜日の夜のみ、フォルクローレの生演奏が聞ける。ペーニャの司会を務めるリカルド・バッサロ氏はラジオ・ナシオナルで夕方18時から「Fogon Criollo」なるフォルクローレ音楽番組の進行役もしており、週末のペーニャ出演アーティストはその番組内で毎回繰り返し紹介される。お聞き逃しなく!

 

「PENA LA FLOR」  Malabia1467  Tel.は無し

 

ペーニャの中では一番新しい店。週末のクラリン紙のエスペクタクロ情報(日本の「ぴあ」の様な情報ページ)に出演者が掲載されている(広告は小さいのでよーく探すこと!)。電話が無いので予約、時間帯の確認が出来ないが、だいたい24時くらいに行くといい。店内では出演アーティストのCDやカセットを販売している。食事はエンパナーダやロクロなどの郷土料理が数種類ある。

 

 

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