Media Luna

 

2000年9月13日は「中秋の名月」でしたね。これから春になるアルゼンチンでは「中春の名月」とでもいったらいいのでしょうか。

アルゼンチンにはMedialuna(半月)という名前の、クロワッサンとよく似た三日月状のパンがあります。一般的には、朝食(Desayuno)や3時のおやつ(Merienda)にカフェ・オ・レ(Cafe con Leche)などと一緒に食べます。

日本にもある、フランス発祥の「クロワッサン」は、なぜかアルゼンチンでは(主にブエノスアイレスでは)別のパンとして区別されており、こちらは滅多にお目に掛かることはありません。ちなみに、ここで「パンPan」というと食パンを指し、メディア・ルナなどはファクトゥーラFactura(普通は「請求書」を指す単語として使われていますが・・・)、バゲットはバゲットとそのまま呼ばれています。

その他、ブエノスにはパンの種類がかなり沢山あります。

 

JUMBOという名前の大きなスーパーでは、この9月13日を中心に10日間、「メディア・ルナ週間」と称して、12個入りのパックを通常価格より安く売り出していました。12個入り1.89ドル(約200円)というこの値段は、平均1個0.25ドル(約27円)くらいすることを考えると、半額近い値段になります。

12個と聞くと、日本なら『そんなに沢山入ってるの?!』とビックリしてしまいそうですが、家族の多いアルゼンチンでは1ダースは決して多くありませんし、まして朝におやつにと消費しているので、すぐに無くなってしまうのですね。

 

この「メディア・ルナ」にも幾つかの種類があります。使っている油の違いで、動物性の脂を使ったグラッサGrazaと、バターを使用したマンテカMantecaとに分かれます。また、あまり甘くなく塩味の効いたサラーダSaladaと、ふっくらして甘みのあるドゥルセDulceという分け方もあります。形の上でも、大きく太った三日月状のものと細くて比較的硬めに焼いてあるものとで区別がつきます。

 

メディア・ルナは単独で食べられるだけでなく、菓子パンとしても使われ、パステルPastelというクリームの入ったもの、ドゥルセ・デ・レーチェDulce de Leche入りのもの、チョコレートがけにナッツ入りのものなど、いろいろな種類が売られています。中身が入っていても普通のものと値段が殆ど変わらないのが嬉しい(?)です。

カフェテリアなどにある、メディア・ルナの表面をさっと焼いて焦げ目を付け、間にハムとチーズをはさんだものはシンプルでとても美味しく、私の大好物になっています。一皿に2個のって、だいたい2ドルくらいでしょうか。その手軽さが、また来て注文しようという気にさせてくれるのも、なかなか楽しいです。

 

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