ROSA DEL INCA

 

アルゼンチンに来た人がおみやげにするものをあげてみた。まずは革製品。牛革製品は安くて質も悪くない。また、ここでしか手に入らないものでは、大型ネズミの仲間カルピンチョ(カピパラ)の手袋やお財布などが高級品として君臨している。最近は動物保護運動で下火だが、毛皮なんていうのも一世を風靡した。

それからアルゼンチンという国名の由来でもある銀製品。特に19世紀に使われていた銀製のマテ飲みやガウチョと呼ばれるカウボーイが腰に付けていた剣であるファコン(Facon:日本で言うなれば「武士の刀」同様に「ガウチョの魂」である)がおみやげ物として有名だ。

ロドクロシータで作られたうさぎ

そして珍しい石で造った彫刻品や調度品もおみやげとなる。アルゼンチンで採れるもっとも高価な石にインカのバラ(Rosa del Inca)と呼ばれる乳白色がかったピンク色の石がある。アンデス山脈に近いカタマルカ州(Provincia de Catamarca)のアンダルガラという場所の高度3000メートル以上の山腹にあるカピージャ鉱山でしかとれない貴重品という。またの名をロドクロシータ(Rodocrosita)と呼ばれ、ギリシャの言葉で「バラ色」を意味する。数百万年前に生成され、鉱山の中の鍾乳洞や石筍(せきじゅん)で採掘される。

インカ帝国の時代というから今から500年ほど前に鉱山が開発され、インカ時代のミイラがこの石を握っていたことで「インカのバラ」と呼ばれるようになった。インカ時代にはこの石には霊力が宿っていると信じられていたらしい。

単一なピンク色ではなく、薄い明るいピンクから赤紫まで、乳白色の筋が入ったものが普通だが、筋のないもので色が濃く、透明感のある石は更に価値が高いとされ、特別にオルティス(Ortiz)と呼ばれている。

小さなものでも25ドルから、大きいもので彫刻が入っているような品物なら数千ドルもする。装飾品に使うオルティスだとかなり小さくても数百ドルもするので、買うのにちょっと勇気がいる。アルゼンチンでウィンドウショッピングをすることがあったら、「この大きさなら1000ドルはするなあ」などと想像して見てください。

 

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