Supermercado

 

 

現在ブエノスアイレス(主に都市部)の庶民の間では、日常の生活品を大型のスーパーマーケットで週末にまとめて買うアメリカ型の生活スタイルと、家の近所の小型スーパーや昔ながらの商店で必要なだけ少しずつ買う日本型の生活スタイルが両方存在しています。スーパーはこの数年で急成長し、周辺の商店街に大きな影響をもたらしている点では、日本や他の国と似た問題と言えるでしょう。

 

大型スーパーマーケットの代表は、最近日本(幕張)にも進出した、フランス系の「Carrefour(カレフール)」と、オランダ系の「Jumbo(スペイン語風にジュンボと読みます)」、それに米系の「Wallmart(ウォルマート)」です。時間制限無しの大型無料駐車場(場所によっては1,000台以上の駐車が可能!)を備え、ショッピングセンターも併設した大型施設で、レジカウンターの数も50以上あります。

商品の品目は、食料品に始まり生活雑貨、衣類、寝具、オーディオ、電化製品、家具、観葉植物に園芸用品など幅広く、最近ブームとなっている自転車(マウンテンバイク)やキャンピング・グッズに至るまで、広い販売面積を目一杯使って商品を陳列しています。隅々まで見て回ると、ゆうに2時間は掛かることもあります。

 

週末になると、家族連れが、子供が3人くらい入れる大型のカートを食料品や雑貨等で山積みにしながらショッピングをしている姿が多く、そうした人たちで広い店内は一杯になります。ショッピングの後は、併設されたカフェテリアやファーストフード店で食事をしたり、遊技場で子供を遊ばせたり、映画館がある場合は雨の週末など特に混雑しています。

 

近所の小型スーパーとしては「ディスコDisco」、「ノルテNorte」、「ティアTia(現在は地方だけ)」などがあります。駐車場は時間制限(2時間までOK)だったり、近所の契約駐車場だったりします。この小型スーパーが日本のやや大きく内容の充実したスーパーマーケットと同じ規模だと思います。日本と違うのは、鮮魚売場が無いこと。鮮魚は魚屋で購入するのが一般的です。しかし最近になって小さいながらも鮮魚コーナーを設ける小型スーパーも登場し始めました。

 

その中間型として「コトCoto」というスーパーがあり、無料駐車場も持っているがそれほど大型店でもなく、どちらかといえば住宅地の中にあるという印象です。品揃え的にも充実しています。それから、このスーパーの場合、金額の大きい買い物客に『お釣りの中から1ペソをユニセフに寄付しませんか?』とレジ係が尋ねてくるのも、ちょっとした特徴です。

 

それぞれのスーパーは、その前身だった頃の姿が面影を残しており、例えば昔は肉屋だった「コトCoto」は現在でも自前で肉を捌いているので安くて新鮮、かつ種類も豊富だとか、昔は文房具屋だった「ティアTia」は今でも店の一番目立つ場所に文房具が並んでいるなど特徴を持ち続けています。

 

スーパーの平均営業時間は朝8時〜夜21時(郊外型の大型店舗は9時〜22時)で、年中無休の店が多いです。一定の金額以上を購入すると配達もやってくれるので、小さな子供のいる主婦やお年寄りには大変便利で喜ばれています。配達された際には心付けとして50セント〜1ドルを配達人の若者に渡す人が多いです。また、大体100ドル以上の買い物をすると、各スーパーで決められた範囲内なら車やバイクで配達もしてくれます。年末のように、買い物が多くて駐車場が混雑している時期にはいいかもしれません。

 

段々と買い物が便利になっていく反面、地元の商店の人とのコミュニケーションが減りつつあるのが淋しい点です。会話の出来なかった頃、一番の練習場がこうした商店での日々の買い物であったことを昨日のように思い出し、時には初心に帰って地元商店で買い物をしようか、と足を向ける今日この頃です。

 

先頭へ