NEGOCIOS PARA MAYORISTAS

 

皆さんの中にはお仕事柄しばしば「問屋街」に出掛けられる方も多いかと思うが、そのような「仕事」を抜きにしてあの辺をぶらりと歩く時、何だか懐かしくてワクワクするのは私だけであろうか。あの辺、とは、オンセ駅周辺からコリエンテス通り2300番代くらいにかけて広がる「問屋街」のことで、年がら年中賑やかで雑然とした、殊に駅周辺は治安がいかにも悪くて「スリに用心」当たり前、と言ったところを指す。そこは庶民の格好の買物の場であり、洋服、靴、下着の類からペット、電化製品に至るまであらゆる物が安値で手に入るのが大きな魅力なのだと思う(ただし、その質については、しかと見定めることが大事かも)。

 

ところで私のワクワク・フィールドは、そんな「危険地帯」をちょっと外れた、アスクエナガ通りを中心に広がる無数の卸専門の問屋が立ち並ぶ地帯を指す(小売りしてくれる所もあり)。例えばそこには生地問屋、紙問屋、アクセサリー問屋、カード問屋、ボタン問屋、パーティー関連品専門問屋などなど、挙げればきりがないほど種類が多い。通り毎に専門分野が分かれているようで、初めて足を踏み入れた時はそうとは知らずにとある生地を探すだけで端から端まで歩き、丸一日掛かってしまった。それでも店毎に売り方も違えば置いている種類も違うので、いずれにせよ大変な労力が必要だった。

 

そのように、最初は目的を持って歩き回った問屋街だが、ウィンドーを覗いていると、子供の頃に流行っていた玩具や中国製の花火、日本ではあまりやらないけれど仮装パーティーのグッズなどなどが次々に目に入ってきて、なんとなくワクワクとしてしまうのだ。東京にいた頃、よく浅草のカッパ橋周辺の問屋街には仕事と趣味を兼ねて出掛け、ついあれこれと店を覗いてしまう日々だったので、用もないのに時折問屋街に足が向いてしまうのは、今に始まったことではないのかもしれない。通常は平日の朝から夕方までと土曜日は午前中だけなので、行く時間は限られるが。

 

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