Truco Argentino

 

アルゼンチンにも、日本で見かけるような普通のトランプは存在します。日本にも日本独自のカードゲーム、例えば「花札」があるように、アルゼンチンにもアルゼンチン独自のカードゲームが存在し、「トゥルーコ・アルヘンティーノ」と呼ばれています。スペインカルタがアルゼンチン独特のルールに変化したものだといわれています。

さて、トランプではハート、クラブ、スペード、ダイヤの4種類の模様がありますが、トゥルーコも金貨、棍棒、杯、剣の4種類の模様があります。トランプはエースからキングまでの13枚ですが、トゥルーコは途中8と9の2枚のカードが存在しないので、全部で11枚です。ジョーカーはないのでカードは全部で44枚になります。

遊び方ですが、トランプの「ポーカー」に少し似ていて、自分の持ち札を大きく見せて相手をいかにうまく騙せるかが勝負のポイントになります。1回に配られるカードはたった3枚ですが、相手に1枚も見せない状態から「騙し合い」の言葉の応酬になります。遊べる人数は偶数人、つまり2,4,6,8人です。4人以上の場合は仲間を作って対抗戦になります。

最も一般的な役はエンビードEnvidoと呼ばれる役で、3枚の手札のうち2枚が同じ模様ならばいいのですが、相手もエンビードだったら、点数の高い方が勝ちになります。同じ模様の2枚のカードの点数に20を足したものが点数になるのですが、10、ジョーカー、クイーン、キングの4枚は点数がつきませんので、最高点は6,7のカードで33点になります。ただ自分にこの役ができていなくても、Envidoと宣言して勝負をすることが出来ます。相手はEnvidoが出来ていても、10とキングの組み合わせで点数が20点しか無ければ、勝負をすると負ける(2点以上取られる)可能性が大きいので降りる(1点取られる)ことになります。

3枚のカードが早くなくなったら勝ちという役もあります。この場合、1枚出す毎に勝負続行を意味する「Truco」と叫びます。強いカードを出した方が次の回に先に出せる、というルールがありますので、普通は2順目で強いカードを出した方が3枚目のカードを先に出せるので勝ちになります。しかし、そう単純ではなくって、1枚目のカードを出した後、相手がVale Cuatro、つまり残り2枚のカードの合計で多い方が勝ちというのを要求してくる場合もあるからです。TrucoでもVale Cuatroでも、自分のカードが弱くて負けそうだと思ったら、その都度相手に1点を渡して勝負を避けることが出来ます。

3枚とも同じ模様ならフロールFlorという役を宣言して、無条件で3点もらえます。そのカードが強いと思えば、更にTrucoを宣言して3枚のカードを早くなくす勝負も同時に行うこともできます。

最後は早く30点取った方が勝ちになります。

タンゴを踊っていた酒場などで、娼婦などを相手に行われていたゲームですが、カードそのものよりも言葉の応酬で勝負が決まるところがあり、嘘の上手い方が勝つ、というのも、いかにもアルゼンチン的です。

 

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