「のんびりしたアルゼンチンの田舎」という感じを受けます。首都モンテビデオでさえ人々は休みの日になると公園に座ってマテ茶を魔法瓶を抱えて飲んでいる姿を目にすることができます。文化的にも経済的にもアルゼンチンに近く、アルゼンチンの州の一つのようです。

 

ウルグアイの政治経済:

  農村部の失業などは問題視されていますが、概して安定しています。目立ったニュースは少ないのですが、入国が緩やかなせいかイランのゲリラやエジプトのルクソール事件(日本人観光客も死にました)の犯人など外国で騒がれた勢力が入ってくる事は日常茶飯事です。国が小さいためニュースはおのずと外国のものばかりです。

  特筆すべきなのはウルグアイには韓国の資本が大量にはいっていることです。もっとも大きく唯一の5つ星ホテルであるビクトリアホテル、第二の銀行などなど、数え上げればきりがありません。これらはいずれも宗教法人統一協会で有名な文鮮明氏の率いる財閥グループによって投資されています。

 

ウルグアイの音楽:

  フォルクローレファンにとって最も有名なウルグアイの音楽は「カンドンベ」だと思います。「カンドンベ」はアフリカから奴隷として連れてこられた黒人たちの音楽で、チリのイリャプーなども演奏しています。アルゼンチンにも同様に黒人奴隷は沢山いたし、カンドンベと同様の音楽も存在していたのですが、厳しい労働による人口減少と19世紀末の白豪主義ばりの大量虐殺によってアルゼンチンにはほどんど黒人の姿が見当たらなくなってしまいました。

  それからウルグアイは北部地方のほとんどが牧場になっている事からも分かるとおり、アルゼンチン同様ガウチョ(放浪のカウボーイ)の音楽も存在します。パジャドールと呼ばれるガウチョスタイルの吟遊詩人はアタワルパ・ユパンキの音楽などで有名になりましたが、ウルグアイでも盛んです。アルゼンチンのパジャドールで有名なアルヘンティーノ・ルナなどはウルグアイのフォルクローレフェスティバルなどにも招かれて演奏しています。

  またウルグアイの西部でアルゼンチンと国境を接している一帯ではチャマメという軽快な音楽も盛んに演奏されます。アコーディーンは普通のものとフランス式と呼ばれるボタン式でボタンの数の少ないものの両方が使われます。踊りは顔を男女がくっ付けて踊る非常に楽しいものですが、あまりショーには適さないものです。

  これ以外はやはりタンゴです。アルゼンチンの音楽と思われがちですが、50キロのラプラタ河を隔てた対岸のウルグアイの音楽でもあり、ラプラタ河流域の音楽と考える方が自然のようです。名曲「ラ・クンパルシータ」がウルグアイの作曲家によって作られた話は有名です。

 音楽的にアルゼンチンと共通性が多いのは明白で、アルゼンチンの人気フォルクローレ女性歌手ソレダーの映画La Edad del Sol (訳せば「太陽の世代」)はアルゼンチンと同時にウルグアイでも放映されています。

 

ウルグアイの日系人:

ほとんどいませんが、日系船会社がもっている農場はウルグアイ国土の数パーセントを占める広大なものです。ここに配属になった船会社社員の中には、普通に日本で就職した人もいるのですが、何もない牧場の真っ只中に数年間事例が出てやってきたようすは「笑う犬の生活」の小須田部長のようです。数年前までは電話も無かったといいます。これ以外にはモンテビデオに商社やメーカーの日本人がほんの数人住んでいるくらいです。

 

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