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2004/04/29 小林桂子映画、クランクイン決定

 2003年はじめに、ARCインターナショナル社やETLジャパン社のセミナー卒業生らを動員し3ヶ月間で7,000万円ものカネを集めた、小林桂子氏の映画企画。2004年1月になって「8月クランクイン」が決定したもようで、おそらく2003年末頃に開設されたと思われる公式サイトでも発表された。当初計画から1年遅れてのクランクインとなり、公開は2005年になるという。
 ある筋からは、配給会社の決定に手間取っていたとの情報もあったが、結局どうなったのかは不明。これまで、海外B級映画の配給で有名なG社や、アジア映画配給などを手がけるD社と交渉したが、うまくいっていなかった。
 この映画企画は、ARC卒業生である「女優」小林桂子氏が、個人から出資を募って映画「ウォーアイニー」を製作し、その興行収益などをもとに中国に学校を建設するというもの。当初は、製作準備金として1口10万円の寄付を集めていたが、2003年から「ミリオンハンドレッドプロジェクト」と称して、1口100万円の製作資金を100口集めるという路線を打ち出した。このプロジェクトの下、ARCやETLの受講生・卒業生らが勧誘に奔走し、はじめの3ヶ月間で約7,000万円の出資申し込みを集めた。2004年1月の時点では、88口(8,800万円)の申し込みと、35口(3,500万円)の入金があったという。
 映画興行で収益があれば、100万円の出資金は出資者に返還され、10万円の準備金は学校建設にあてられるという。

解説

 当サイトでは、2003/10/07のニュースで、「映画製作の寄付を集めるより、学校建設の寄付を集めた方が早いのでは? 映画で収益が上がらなければ、寄付の意味もなくなるのでは?」という趣旨のことを書いた。クランクイン決定によって、ひとまず、映画製作そのものが企画倒れになる可能性は、低くなったのかもしれない。
 1口100万円の出資者は「ミリオン・メンバー」と呼ばれるが、当初、映画の宣伝や寄付の呼びかけをしていたNPO「ワンワールド・ワンピープル協会(OWOP)」のサイト上では、100万円出資の件は公開されていなかった。飽くまでも、自己啓発セミナーのネットワークを中心としたカネ集めだったようだ。OWOPも、ARC筋のボランティア団体としてスタートした組織だ。
 今回、映画企画の協力などでETLジャパンの名前は表に出てはいない。しかし、ETL内では、小林桂子氏がETLの勧誘活動をしつつ、ETL受講生を映画企画に誘うということも行われており、事実上は密接な関わりを持っている。

参考

 映画企画のサイトに掲載されていた、出資の条件と効能(?)。
メンバーのメリットは?

<保証されていること>
〇もっとも保証されているのは、「ピュアな気持ちになれること」「志をひとつにする人たちとの関わりができること」です。もっとも価値があることは目に見えないと、私たちは考えています。
〇映画製作のメンバーのスタッフとして、エンドロールテロップなどに個人名、法人名が記載されます。
〇中国での学校施設の資金援助者の一人になれます。

<可能性があること>
〇良い行いをするので、運や縁起が良くなる可能性が高くなります。
〇前述のとおり、映画が興行的に黒字になった場合、資金が戻ってきたり、次の製作プロジェクトの資金にすることを選択できる可能性があります。興行的に収益が出ない場合は資金が戻らない可能性があります。

追記(2007.12.18)

この映画は、2007年に『純愛』というタイトルで公開されました。この件について、オーマイニュースで記事を書きました。
チャリティー映画『純愛』のウソを暴く!(前編)
チャリティー映画『純愛』のウソを暴く!(後編)

関連記事

 セミナー団体カルテ / ARCインターナショナル
 セミナー団体カルテ / ETLジャパン
 業界ニュース / 小林桂子・映画企画、3ヶ月で7,000万円のカネ集め [2003/10/07]
 業界ニュース / 小林桂子映画、クランクイン決定 [2004/04/29]

参考リンク

 keis` Company Web Site / 2003年末頃にできたと思われる、映画企画の公式サイト
 ETLジャパン / 株式会社ETLジャパンの自社サイト
 ETL 株式会社 教育技術研究所 / ETLジャパンを離脱した菅原恭二氏の方の自社サイト
 ワンワールド・ワンピープル協会(OWOP) / ETLジャパンとも若干交流のあるNPO。もともとARC筋のボランティア団体