自己啓発セミナー対策ガイド
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▼自己啓発セミナーとは
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自己啓発セミナーの定義
自己啓発セミナーの起源
コース構成(ライフ型)
代表的な実習(ライフ型)
実習一覧表(ライフ型)
近年のセミナー事情

自己啓発セミナーの定義 2004/04/01

“自己啓発セミナー”とは、ライフ型セミナーとランドマーク

 このサイトでは、以下の2種類の団体が主催するセミナーを、“自己啓発セミナー”と呼びます。
  • ライフ・ダイナミックス社(1977年日本、後のARCインターナショナル)及び、ライフ・ダイナミックスと同じ内容のセミナーを主宰する団体
  • est(Erhard Seminars Training, 1971年アメリカ、現ランドマークエデュケーション社
 判断基準は、セミナーの内容です。ライフ・ダイナミックス型のセミナーは、分派や模倣が非常に多く、もはや各社とライフとの具体的な影響関係がわからない場合もあります。ライフ社との関係が不明でも、セミナーの構成と実習内容が概ね同一と言えるものであれば、自己啓発セミナー(またはライフ型セミナー)と呼びます。
 セミナー内容などが不明でも、ライフ型セミナーの元幹部などが主宰しているものについては、とりあえず自己啓発セミナーと呼ぶこともあります。元幹部などが主宰している場合でも、コーチングNLPなど、明らかに別のプログラムと思える場合は除外します。ただし、このサイトでは、自己啓発セミナー以外の精神世界産業も扱っていくつもりです。

自己啓発セミナーの基本形

 自己啓発セミナーの基本的な共通点は、以下の通りです。詳細は、「コース構成(ライフ型)」「代表的な実習(ライフ型)」「実習一覧表(ライフ型)」を参照してください。
  • 営利団体が主催する、有償・定額のグループ・セラピー(集団心理療法)である
  • 宗教的なテーマは扱わない
  • 3段階構成のセミナーを順番に受講する(ランドマークは、もう少し柔軟で、コース数も多い)
  • 受講料金は、合計で数十万円程度である
  • 主に3段階目に勧誘実習を課せられる(ランドマークは、第2段階から勧誘実習)
  • 勧誘成果に対する報酬はなく、経費も自己負担である
 自己啓発セミナーの主宰団体は、基本的に有限会社か株式会社です。超能力や神様や死後の世界といった宗教・オカルトのようなテーマに話が及ぶことは、基本的にありません(そうなってしまったのが、ライフスペースですが)。しかし、どのみち具体的な技能や資格を得られる講座ではありません。扱うテーマは、受講生個人の日常的な生き方や考え方についてです。
 セミナーの形式は、互いに見ず知らずの人々が密室でアトラクションやロールプレイなどを繰り返すグループ・セラピー(心理療法)です。20人程度(多いセミナーでは100人以上)の受講生を、トレーナー(あるいは講師)と呼ばれる1〜数人のリードします。グループ・セラピーには様々な種類があり、自己啓発セミナーは、複数の手法をマルチ商法関係者が模倣しリミックスしたものです。セラピー(心理療法)であるとは言え、自己啓発セミナー主宰者が、心理学の専門家であるということではありません。
 ライフ型の自己啓発セミナーは、主要コースが3つの段階に分かれていますが、第4段階や、卒業生対象のオプション・コースを設けているセミナーも珍しくありません。しかし各社で共通しているのは、ライフ・ダイナミックスによって完成された第3段階までです。
 第3段階では、受講生に勧誘活動が化せられます。報酬はありません。セミナー会社のオフィスから電話をかけさせられる場合を除けば、勧誘のための電話代、交通費、勧誘相手と喫茶店などで話した際の飲食費など、全て受講生負担です。

自己啓発セミナー関係者は“自己啓発セミナー”という言葉を使わない

 ふつう、自己啓発セミナーの関係者は、自分達のセミナーのことを“自己啓発セミナー”とは呼びません。単にセミナーと呼んだり、“気づきのセミナー”と言ってみたり、あるいは会社名やコース名を頭につけて“〇〇セミナー”などと呼びます。「うちは自己啓発セミナーではない」と言う関係者もいます。
 自己啓発セミナーが90年代にマスコミなどでネガティブな取り上げされ方をしたから、という理由もあるかもしれません。1999年のライフスペースの「ミイラ事件」以降、自己啓発セミナーに新たな「マイナスのブランド」が加わったことも、事実です。
 セミナー関係者は、自分が開催しているセミナーがライフ・ダイナミックスの模倣だということも、認めたがりません。
「このセミナーは、私が自分で考えた」
「アメリカに行って受けてきたセミナーからヒントを得た」
 などと、ウソの説明をする主宰者もいます。
 自己啓発セミナーだと認めたくないということに加えて、ライフ・ダイナミックスを模倣していることが後ろめたいとか、あるいは受講生に対して自分の有能さをアピールしたいとか、そういった理由もあるのかもしれません。

自己啓発セミナーか否かは、問題か否かとは別

 このサイトでの“自己啓発セミナー”の定義には、それがいいものだとか悪いものだといった評価的な基準は、一切含みません。ライフ・ダイナミックスやランドマークと同様のセミナー内容であれば、仮に「いい自己啓発セミナー」なるものが本当にあったとしても、やはり自己啓発セミナーと呼びます。
 自己啓発セミナーのことを調べるようになってから、たびたび、
「知り合いがあるセミナーにハマっているが、自己啓発セミナーではないでしょうか」
 という問合せを受けます。ぼくが知っている団体であれば、Yes or No で答えますし、
「それは自己啓発セミナーです。関わらない方がいいと思います」
 と言うこともあります。
 ですが、それが自己啓発セミナーだったとしても、それだけでは、「セミナー構成や実習内容から見て、“自己啓発セミナー”だと言える」というだけの話です。また、自己啓発セミナーでなかったとしても、それだけでは何の安心材料にもなりません。
 問題の質や度合い、手口、適切な対処法は、団体によっても、実際に巻き込まれている人の事情によっても違います。臨床心理士だって医師だって学者だって、あやしいどころか危ないとさえ言える人はいます。
 自分や知人が既に巻き込まれてしまったときには、「自己啓発セミナーかどうか」という“ブランド”にまどわされず、いま自分や知人が実際にどういう状況にあるのかなど、より具体的で客観的な情報を集めながら、対処を考えるのがいいと思います。