遠 ざ か る 月


月は昔、もっと近くにあったんです。

原始の私達は、どんな月をみていたんだろう。

今の瞬間さえも、宇宙は膨張しつづける。

お願いだから、あんまり遠くに行かないでね・・・・




月は、1年に3.8センチという大陸移動並の早さで地球から遠ざかっている。

原因は、月と地球との間に働く重力の作用で引き起こされる潮汐作用の為だ。

月は、これから100万年は現在と同じペースで離れて行く。

月は、潮の干満に作用している。この干満が起きる事で地球上の海や大空が動く。

実はこの作用によって地球そのものも、ほんのわずかに歪んでいる。

地球の自転は月に比べて速いので、歪んだ部分が常に月を引っ張るように働いている。

すると、この影響によって次第に月はエネルギーを得て地球から離れて行く。

逆に、地球の方はエネルギーを失うので自転速度が遅くなっている。

その為に、地球の1日の長さは100年約1000分の1秒の割合で長くなっている。

でも永遠にこの状態が続く訳じゃないらしく、いつか月と地球の間に働く力が釣り合って

両者の距離は一定になるかもしれない。

昔は地球の自転はもっと速く、月は近く、そして潮の干満も今よりずっと大きかった。

月と地球の距離は、現在の25分の1しかなかったらしい。これだけ近いって事は、今の

何十倍もの大きさで月は輝いていたんだ!

4億年前、当時の1年は365日ではなくて約400日だったとか。

その頃、1日は24時間ではなくて1日22時間しかなかった事になる。

で、今のペースで月が地球から離れて行くと皆既日食が見れなくなる問題が発生する。

皆既日食とは、太陽と地球の間に月が入り込んで太陽をすっぽり隠す事によって起こる現象。

太陽と月が地球から見ると偶然にも同じ大きさに見えるから起こる。

月が地球から離れて行くと、いつの日か見かけの月の大きさが見かけの太陽よりも小さくなって

月は太陽を隠しきれずに、6億年後にはまったく起こらなくなるかもしれない。

金環日食や部分日食だけは見る事は出来る。


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