朝日新聞はどこまで報道被害を拡げれば気が済むのか

人民日報と業務提携するなど、もともと左よりの報道が多い朝日新聞ですが、このところの教科書問題に絡む暴走は目に余ります。朝日新聞はどうしても日本という国家を抹殺したいのではないか、と勘繰りたくなります。

少なくとも朝日新聞にとっての正義とは、日本政府よりも中国共産党独裁政府に近いように思われてなりません。

しかし、朝日新聞の日本国家・日本民族に対する報道被害をこのまま放置しておきますと、日本と近隣諸国の関係は悪化するばかりであり、何としてもこの会社の暴走を止めなくてはなりません。
私は中国に留学し、中国で仕事をし、世間並みよりは中国を理解し、尊敬しています。
中国は、政治制度、文化、その他多くの面において日本という国の先導者であったことは紛れも無い事実であり、偉大なる中華文明に触れる度に、その奥深さに驚きを禁じ得ません。
が、私は日本人であり、日本政府の庇護の下に生活している以上、日本の名誉と文化を第一に考えます。
従って、日本を否定する、若しくは日本の主権を侵害する中国の発言は許せませんし、それ以上に虚偽の報道を中国に流す朝日新聞の行為には我慢が出来ません。

国家と国家が完全なる友人となることは現実的には出来ません。従って、お互いに面子を立てつつ、両国の世論に折り合いをつけながら、国際政治は成り立っています。

そうしたバランスを無視し、歪んだ正義感から混乱に陥れようとする朝日新聞は、日本・アジアの平和の敵であると言い切っても過言では無いと私は考えます。

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今回の教科書問題の根本的な原因は、1982年の朝日新聞を始めとした大手新聞の世紀の大誤報にあります。
所謂「侵略→進出」書き換え問題です。
この誤報に基づき教科書検定条項に近隣アジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること(近隣諸国条項)」という一文が加えられたことが、今回の教科書問題において中国や韓国がクレームをつけてくる根拠となっており、いわば報道機関の誤報が外交問題にまで発展し、近隣諸国との関係悪化の原因となったのです。

特に朝日新聞は、この世紀の大誤報に対して、誤報である事を認めながらも修正記事も訂正記事も出しておりません(下にて詳述致しておりますが、かれらが修正したと主張する文章は到底修正報道とは思えません)。

このような姿勢は大手の報道機関として到底許されることではなく、かつ誤報により近隣諸国条項が追加され、近隣諸国との関係悪化に繋がったことを考えれば、自らの誤報の大きさを自覚し、世間並びに諸外国の誤まった認識を修正する義務があるはずです。

そこで、このページでは1982年の朝日新聞の誤報に対する報道についてコメントを加えていきたいと思います。

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誤報に対する当時の朝日新聞釈明記事全文は以下の通りです。この記事を読んで、私は怒りを通り越して、飽きれてしまいました。ちょっと長いのですが、是非ご一読してみてください。

1982年9月19日朝日新聞朝刊「読者と朝日新聞」より

<見出し>
「侵略→侵出」今回はなし
教科書への抗議と誤報
問題は文部省の検定姿勢に

<読者からの質問>
教科書検定問題が外交問題にまで発展しましたが、週刊誌やテレビで「マスコミの誤報が原因」という声を聞きます。真相を聞かせてください。
(東京都中村三郎 無職 ほか)

<お答え>
今回の教科書問題をめぐる報道について、一部週刊誌などが、朝日新聞を含む日本のマスコミの「歴史的大誤報」などと書いており、読者の皆さんからのお問い合わせもありますので、ご説明します。

来年度から使用される高校、小学校の教科書の検定結果が6月26日付朝刊で各社一斉に取り上げられ、朝日新聞でも一面と社会面で報道しました。このうち第2社会面で「こう変わった高校教科書」との見出しで掲載した一覧表の中で、今回の検定前に「日本軍が華北を侵略すると・・・・・・」「中国への全面侵略」とあった記述が検定後は「日本軍が華北に進出すると・・・・・・」「中国への全面侵攻」に変っているとして対照した個所が、その後、検定前から「進出」「侵攻」であり、誤りだったことがわかりました。

新聞、放送各社ともこの個所についてはほぼ同様の報道をしましたが、7月26日になって、中国が「日本軍国主義が中国を侵略した歴史の事実について改ざんが行われている」として抗議、続いて韓国も抗議し、外交問題となりました。朝日新聞は、日中、日韓関係の歴史記述について再度点検したところ、今回の検定教科書で日中戦争に限定すると「侵略→進出」と書き換えさせたケースはなかったらしい、との懸念が生じました。そこで7月27日付朝刊(3面)の表では問題個所を外したほか「「侵略」変更四箇所だけ」との文部省の釈明資料の記事(同29日付朝刊第2社会面)、「今年の検定で侵略→進出は見当たらない」との文部省の国会答弁(同30日付朝刊4面)などの報道で修正しました(1)さらにその後、確実な資料の入手より「今回の検定で、中国への侵略を進出などに変えた例は見当たらない、との文部省の発言は事実と認められる」(8月25日付朝刊3面)とも報道しました(2)

一部にせよ、誤りをおかしたことについては、読者におわびしなければなりません。なぜ誤りが起こったかを、次にご説明します(3)

教科書検定は執筆者、出版社側が「原稿本」を文部省に提出、教科書調査官が具体的な記述について「修正」「改善」といった意見をつけ、執筆者、出版社側が手直ししたあと最終的に合格、不合格が決められます。しかしこうした経過について文部省は一切口を閉ざし、「原稿本」も外部に出さないよう指導しています。従って検定経過を報道するためには、「原稿本」を何とか手に入れるか、執筆者、出版社側からの間違いない証言を得るしかありません。今年の場合、合格した教科書は高校366点、小学校で234点あり、これらがどう検定されたかを確認していくのは容易ならぬ作業です(4)

本社はこうした制約の下で、最大限の調査、取材を行いましたが、今回問題となった個所については、当該教科書の「原稿本」が入手出来なかったこと、関係者への確認取材の際に、相手が「侵略→進出」への書き換えがあったと証言したことなどから、表の一部に間違いを生じてしまいました(5)

以上が誤りを生んだ経緯と背景です。ところで、ここで考えてみたいのは、中国・韓国との間で外交問題にまで発展したのは、この誤報だけが理由なのか、という点です(6)抗議の中で中国側が例にあげたのは、「侵略→進出」だけではなく、「満州事変」や「南京虐殺」などの記述もありました。韓国の政府や民間団体が抗議したのは「3・1独立運動」や「強制連行」など数多くの記述についてでした。つまり、ことの本質は、文部省の検定の姿勢や検定全体の流れにあるのではないでしょうか。だからこそ日本政府は今回検定の日中戦争関係で「侵略→進出」の書き改めがなかったことを十分知りながら、検定基準の変更を約束せざるを得なかったのだと思われるのです(7)

文部省が検定作業を通じて「侵略」を「進出」「侵入」「侵攻」「侵出」などに書き換えさせてきたのは、数多くの資料や証言から証明できます。侵略ということばを出来る限り教科書から消していこう、というのが昭和30年ごろからの文部省の一貫した姿勢だったといってよいでしょう。そうした検定の流れは、いま社会面の連載「検証・教科書検定」でも、改めて明らかにしつつあるところです(8)

日本が韓国・朝鮮を併合したり、中国へ攻め込んだりした事実をどう見るかは、歴史観の違いによって意見が分かれる場合もありましょう。しかし、あった事実は事実として、認める態度が必要だと思います(9)教科書は次代の国民を育てる大切なものです。私どもは今年も厳正な立場で教科書問題の報道にあたりたいと考えます(10)

(東京本社社会部長 中川昇三)

未だかつて見たことの無いほどの大仰且つ厚顔無恥な「言い訳」です。

何の先入観の無い方が読んでも、「必死に言い訳する恥ずかしい日本語」であると感じて頂けるものと思います。一般企業で仕事上のミスを上記の如き文章で上司に報告したら、その瞬間に部下は「無能」という烙印を押されるでしょうが、朝日新聞は部長名で堂々とこうした恥ずかしい文章を全国紙に掲載しているのですから、どういう体質をしているのか不思議でなりません。

余りにしょうも無い記事で溜息が出てしまいますが、一応一つ一つ内容について検証していきたいと思います(()内番号は上記朝日新聞記事文中に私が付した番号に対照しています。また各項目末尾のをクリック頂ければ該当個所へ戻ります)。

(1)
これだけ重要な、外交問題にまで発展した誤報の修正であるにも関わらず、「当社の報道は誤報でした」という形ではなく、「文部省はそのような事実は無いと言っています」という報道で、「誤報を修正」と言うのは余りにも傲慢です。この報道では、寧ろ読者は「朝日の報道は正しかった。文部省の発言が虚偽かもしれない」という印象をもちかねません(朝日は現在にいたるまで、しばしばこのような虚偽報道を行っています。朝日のポリシーは「国家権力は市民の敵」ですので、朝日一紙のみ購読する読者は、恐らく朝日の主張が真実であり、国家権力は悪であって、嘘をつくのが当たり前である、という認識をもっているのではないでしょうか)。

(2)ここでも、「文部省の発言は事実」と述べているのみで、「当社の報道は誤報でした」と報道している訳ではありません。なんとしても「誤報」と言いたくなかった、という頑な姿勢が伺われます。これだけの誤報をしながら、あくまで「私は間違っていない」と発言する神経の太さには呆れます。

(3)「一部」と強調しているところが非常に言い訳くさいです。つまり、全体として我々の報道は正しかったのだ、の裏返しであり、これだけ大きな外交問題に発展させた責任感の欠片も感じる事が出来ません。

(4)大変だったので間違えても仕方が無い、という物言いであり、一般企業の仕事のミスではこのような言い訳(忙しかったのでミスをした)は絶対に許されないと思いますが、大新聞が全国紙面で堂々と言い切ってしまうのは大した勇気です。

(5)これだけ堂々と、「証言だけで裏付けを取らなかった」ことを自ら明記するマスコミとは思えない素晴らしい勇気にも感服します。朝日新聞は日頃から裏付けを取らずに証言だけで報道していることの証左ですね。従軍慰安婦問題などはその典型でしょう。

(6)今回の誤報が引き金になったのは間違いないにも関わらず、一所懸命「でもあっちの方がもっと悪いんだよ」と言いつける、子供のようです。ここまで書いて自分の罪を矮小化したいとは、厚顔無恥の極みといえます。

(7)言い訳もここまで来ると流石に見苦しいです。そもそも誤報が発端で中国や韓国のマスコミが騒ぎ出し、中国政府、韓国政府としても自国民感情を抑え、自らの政治的基盤を安定させるために、日本政府に抗議を行い、日本政府は外交関係を鑑みて抗議を受け入れてしまった、ということであって、朝日新聞の主張は文部省への責任のなすりつけに他なりません。

(8)このあたりになってくると、もう朝日の思い込みと憶測のみで、必死になって責任逃れをする姿勢がそのまま透けて見えて読んでいる方が恥ずかしいです。因みに私の調べた限りにおいて、朝日の主張するような事実(政府が全体としては侵略という言葉を使わないように圧力をかけていた)はありません。

(9)いつのまにか、誤報の話から歴史観の話に擦り変っています。この問題のポイントは、歴史観に関する部分ではなく、文部省の教科書検定での行為について朝日新聞の報道が誤報だったかどうか、であって最後に歴史観を持ち出してくるのは完全な問題の擦り替えです。また、歴史観に関する部分も、事実をどうみるかは歴史観、と発言しつつ、そのすぐ直後に「事実は事実として」というのも言い逃れに必死で論理が破綻しています。歴史学上に「事実」など有りえず、それぞれの立場から把握された状況が「事実」なのですから、「歴史観が異なれば事実は異なる」と認めているにも関わらず、「事実は事実として認めよう」と主張するのは矛盾です。

(10)誤報しました、という記事なのに「今年」とはいい度胸です。教科書問題の誤報を踏まえて「今年」が正しい日本語では。

私は、「朝日新聞の天声人語」といえば、学生のころから論理的な文章のお手本であると教わってきました。
また、人権に関する主張や関連出版物には定評のあるものも多く、最も生活者の視点に立った新聞であると思っていました。
同じように、「朝日こそ日本の良心である」という教育を受けてきた方は多いかと思います。
朝日新聞は、自らの責任を十分に認識意思し、これ以上「報道被害」を広げ無いようにして頂きたいものです。
また、朝日新聞記者の皆様が良識のある人間として今後対応頂く事を強く祈念いたします。

尚、歴史教科書問題に関する、朝日、産経、毎日の報道は、以下HPリンクでご覧頂く事が出来ます。

朝日新聞「歴史教科書問題」へのリンク
産経新聞へのリンク(メインページ左側「教科書」をクリックして下さい。)
毎日新聞主催ディベート「歴史教科書問題をどう思う?」

また、朝日新聞と業務提携している人民日報の歴史教科書報道はこちらをご覧下さい。
人民日報日本語版「日本の歴史教科書問題」