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小樽の歴史スポット

【小樽の歩き方】

北海道小樽市は、明治後期から昭和初期にかけて、日本有数の港湾都市として発展した、歴史と伝統の町です。
小樽を一躍有名にしている運河や建物郡は、小樽の方々には申し訳ありませんが、その後、さしたる発展も産業も無かった事から、当事の街並みが1世紀近くを経た今日まで残りつづける結果となったものだと思います。然しそのお陰で、今日では観光の目玉ともなっていますので、塞翁が馬というところでしょうか。

小樽へは、札幌経由新千歳空港と30分に1本の割合で快速電車が走っており、かつ小樽市内には観光地を回る観光バスもあり、交通には不便しませんが、小樽市内にて流しのタクシーはほとんど走っておりませんので、体力に自身の無い方はタクシーチャーターをされた方が良いかもしれません。
体力に自身のある方は、小樽駅改札を出て左手に観光案内所がありますので、そこで情報と地図を仕入れたら、是非とも駅前通りから歩いて回られることをお勧めします。


【小樽の歴史】

明治政府は明治2年(1869年)に蝦夷を北海道と改称して北海道開拓使を設置、開拓使判官島吉勇は小樽郡銭函に開拓使仮役所を設置しました。明治4年(1871年)には判官岩村通俊は仮役所を銭函から小樽へと移しました。
明治13年(1880年)に函館・小樽間の定期航路なども開通し、(明治22年)1889年には特別輸出港、明治32年(1899年)には横浜・神戸に次ぐ国際貿易港となりました。


【北のウォール街】

小樽駅前通りを運河の方向へ直進約100mで「色内大通り」へぶつかります。
この通りは、別名「北のウォール街」と呼ばれ、かつて小樽が国際的な港湾都市として栄えていた頃に、大半の主要銀行が支店を開設していました。

<旧日本銀行小樽支店(現金融資料館)>

旧日本銀行小樽支店は北のウォール街(色内大通り)から、その名も日銀通りで曲がってすぐの場所にあります。

東京駅の設計者である辰野金吾らによって設計され、明治45年(1912年)に完成しました。屋根には5つのドームを配置、外壁は煉瓦にモルタルを塗り石造り風となっています。
平成15年5月より、金融資料館として内部を公開しています。
つい数年前まで営業を行っていたため、内部は日本銀行時代そのままであり、また日銀の歴史のほか、北のウォール街の再現、お札の知識、など非常に素晴らしい展示内容であり、是非とも小樽に訪れた方には必ず足を運んで頂きたい歴史スポットです。
日銀もなかなか気の効いたことをしてくれます。


<旧三井銀行小樽支店>

旧三井銀行小樽支店は駅前通りから色内大通りを右折するとすぐの場所にあります。

昭和2年の建築で、関東大震災の教訓を踏まえ、鉄骨の周りに鉄筋を配してコンクリートで固める当事の最新耐震建設となっています。
正面外壁には5つのアーチを連ね、軒には彫刻が施されている非常に立派な建物です。建材は岡山から運んだ花崗岩とのことで、非常に豪華な作りとなっています。内部には回廊がめぐらされ、天井には石膏彫刻が施されているそうなのですが、現在は内部を見学することは出来ません。
三井銀行、太陽神戸三井銀行、さくら銀行、三井住友銀行と4度も看板を架け替えて営業を続けてきましたが、残念乍ら平成14年に支店統廃合で閉鎖されてしまいました。正面入り口の看板を掛ける場所には、うっすらと「三井住友銀行」のロゴの跡が伺えます。

小樽経済の発展のためにも、是非とも内部公開をして貰いたいものです。


<旧日本郵船小樽支店>

旧日本郵船小樽支店は、他の建物からは少し離れた場所にあり、駅前通りから色内大通りを左折して徒歩10分程度ありますので、のんびりと散歩を楽しまれたい方以外は観光地巡りバスのご乗車をお勧めします。小生は行きは徒歩、帰りはバスを利用しました。

明治39年(1906年)に建設された、小樽でも古い建物の一つです。
建設直後、日露戦争後の講和条約に基く樺太国境策定会議が小樽で開催されることとなり、この建物二階の会議室が会議場として利用されました。

戦後、小樽市が譲り受けて小樽市博物館となっていましたが、昭和59〜62年に掛けて内装の復元工事を行い、往時の姿を展示しています。
こちらも小樽に訪れた際は、是非とも足を運んで頂きたいスポットです。


ここにご紹介した他、旧安田銀行小樽支店(現北海道経済新聞社)、旧三菱銀行小樽支店、旧第一銀行小樽支店、旧北海道銀行本店、など数多くの古い建物が点在しており、この通りを歩くと100年前にタイムスリップした感じです。

【小樽運河】

どの観光ガイドにも必ず写真を載せていますので、今更ではありますが、小樽最大の観光名所、小樽運河です。

街並みには情緒があり、特に夜はガス灯がライトアップされて幻想的な雰囲気になりますので、昼、夜と2度ご覧になることをお勧めします。

が、運河側は見事な倉庫街ですが、中身はお土産物屋街となっていますので、裏側に回るとちょっと失望されるかもしれません。



小樽市は観光に力を入れており、歴史的建物の保存と修繕に力を入れています。
一方で、ガラスやオルゴールといった新たな観光開発も行っており、新旧渾然一体となった場所もあります。

小樽市には、是非とも、古くて情緒ある場所をきちんと残しつつの観光開発を心がけて頂きたいと思います。

2004年1月