WANKEL ROTARY COMBUSTION ENGINE MOTORCYCLES


フェリックス・バンケル博士をバックアップしたNSU社はモーターサイクルのメーカーでしたが、何故かロータリーエンジンを搭載したバイクは生産していません。
ここではロータリーエンジン搭載バイクを紹介してみたいと思います(試作車も含む)。



HONDA HONDA
prototype
詳細不明。フレームはCB125、排気量も125cc(らしい)。

YAMAHA RZ201(1972)
prototype
ヤマハとヤンマーディーゼルとのジョイントベンチャー。
1972年、東京モーターショーに出品。
水冷横置き2ローター。総排気量は330cc×2 65ps/6500rpm 7.8kg-m/4000rpm
吸気系はサイド/ペリフェラルのコンビネーションポート(排気はペリフェラルポート)。
冷却/燃費の改善等の課題を残したまま、オイルショックにより商品化を断念。
rz_201 rz201_eg

SUZUKI RE-5(1975-1977)
輸出専用
1974年、東京モーターショーに出品。スタイリングはジウジアーロ。
水冷横置き1ローター。総排気量は497cc×1 62ps/6500rpm 7.8kg-m/3500rpm
車両重量257kg
吸排気共ペリフェラルポート方式であるが、吸気系は低負荷用吸気口を設けた多孔式を採用。

kawasaki KAWASAKI X99
prototype
水冷横置き2ローター。総排気量は不明。85ps/6500rpm(58psとの説も?)。
オイルショックにより商品化を断念。

BSA BSA(1969)
prototype
強制空冷横置き1ローター。排気量303cc 18ps/5500rpm
エンジンはFichtel&Sachs(独)製の汎用エンジン、KM914と思われる。
フレームはBSA Starfire(250cc)を流用。

Banditw300 BSA(1971)
prototype
空冷並列2ローター
フレームはBSA Bandit(350cc)

MZ MZ(1965)
prototype
旧東ドイツ製
空冷横置き1ローター。排気量175cc 25ps

HERCULES W2000(1974-1977)
世界初の量産ロータリーエンジン搭載バイク。
1970年、IFMAで展示されたプロトタイプは、BMW R27のトランスミッションを使用したシャフトドライブであったが、
プロダクションモデルはチェーンドライブである。
エンジンはSachs製のKC27。強制空冷縦置き1ローター。排気量294cc 27ps/6000rpm 車両重量160kg
ギアボックスは6速。
オイル/潤滑は分離給油ではなく混合式。
エンデューロモデルもあり。
Hercules Hercules

Norton-Triumph(1975)
prototype
空冷横置き2ローター 294cc×2 65ps
エンジンは後述するNorton Classicと同じ。
Norton-Triumph
 
Van Veen OCR1000(1976-1978)
MOTO GUZZIのフレームにComotor(NSUとシトロエンのジョイント・ベンチャー)のエンジンを搭載。
Citroen GS Birotorと同じエンジン(Comotor624)。
水冷横置き2ローター。総排気量497.5cc×2 107ps/6500rpm 137Nm/3000rpm 車両重量約300kg
ギアボックスは4速、シャフトドライブ。
村上もとかのコミック「熱風の虎」に登場した為か、生産台数は少ないものの(37台)意外に知名度は高い。
van_veen van_veen

interpol Norton Interpol (1983-1988)
その名の通り、白バイ仕様。
フレームはプレス形成の閉断面バックボーンフレーム。
空冷横置き2ローター。総排気量294cc×2 80-85ps/9000rpm
英国内の警察、国防省、RAC等に、合計350台(380台との説もあり)が納入された。

Norton Classic(1987-1988)
100台(101台、105台との説も)限定で生産・販売された。
Interpol ベースの一般向けモデル。
空冷横置き2ローター。総排気量294cc×2 79ps/9000rpm
車両重量227kg
エンジンの一部のパーツ(アペックスシール等)は日本のMazdaが供給。
江戸川乱歩賞受賞作「風のターンロード」(石井敏弘:講談社文庫)の表紙を飾ったが、小説とは無関係(主人公の愛車はKAWASAKI Z2、ヒロインはYAMAHA TZR250に乗ってた)。 
classicclassic

commander Norton Commander(1988-1994)
「水冷エンジンは見栄えが悪い」ということで、フルフェアリングにして、完全にエンジンを覆っている。
水冷横置き2ローター。総排気量294cc×2 85ps/9000rpm 75.4Nm/7000rpm
車両重量235kg
ホイール、フロントフォーク、ブレーキはYAMAHA
1992年モデルからは、脱着可能なKrauserのパニアケースが標準装備となる。
前期型、後期型合わせて約300台が生産された。

Norton F1/F1 Sport(1990-1994)
レーサーRCW588のロードゴーイングヴァ−ジョン(RC588は空冷2ローター搭載のレーサー)。
フレームはアルミによるツインチューブ。フロントフォークは倒立式。ブレーキはBrembo。エギゾーストシステムにはステンレスを使用。
水冷横置き2ローター。総排気量294cc×2 95ps/9500rpm 77.3Nm/7500rpm
1992年には105ps/10000rpm 83Nm/7500rpmにパワーアップ。
車両重量192kg
F1 Sportは、パーツ類の見直しによりF1より安価になっているが、性能は同等。
norton_f1 norton_f1

WCClassic1.jpg Norton "water-cooled Classic"(1990)
prototype
Norton ClassicにCommanderの水冷wankel engineを搭載。

F2.jpg Norton F2(1992)
prototype
カウルのデザインが新しくなったが、性能はNorton F1と同じ。
photo 1 photo 2 photo 3

VNIIMotoProm
驚くなかれ、ロシア(旧ソ連)にも、バンケル・ロータリーエンジンを搭載したバイクが存在したのだ!
ただし、いずれも試作車である。旧ソ連製の部材の品質や精度が低かったので、完成したエンジンの信頼性や耐久性も決して満足出来る物ではなく、量産には至らなかった。
シャシも西側の同年代のモーターサイクルに比べると旧態依然。
(※ なにしろ「鉄のカーテン」の向こうのことなので、詳細については些か正確さに欠ける点もありますが、どうかご了承願います。)

RD-501B(1974)
prototype
シャシー/フレームは、同じくロシア(旧ソ連)のDnepr MT-9(水平対向2気筒エンジンを搭載した、BMWのコピーみたいなバイク)を流用したものと思われる。
強制空冷縦置き1ローター 排気量495cc 38ps/6300rpm
シャフトドライブ。
motoprom motoprom

RD-660(1985)
prototype
空冷横置き2ローター 総排気量660cc
性能の詳細は不明。
チェーンドライブ。
rd660a.jpeg rd660b.jpeg

RD-517(198?)
prototype
水冷縦置き1ローター 495cc 50ps
ギアボックスはDneprのものを流用(4速)。
シャフトドライブ
アルミホイールを装着しているところが目新しいが、エンジン同様、実用に耐え得る品質は有していない。
rd517.jpg rd517_2.jpg

Rotor V-500(198?)
prototype
エンジン/シャシは前述のRD-517と同じ。
まるで日本製のモーターサイクルを思わせる近代的なスタイルだが、ブレーキは依然ドラムのまま。
rotorv500.jpg

AiResearch GTP550(1997)
バンケル・ロータリーエンジンではないが、一応連続燃焼の回転式内燃機関を搭載しているので紹介する。
フレームはSUZUKI GT550(1976)を流用。エンジンはAiResearch GTP30(1967)ガスタービンエンジン。
燃料は通常ケロシン(灯油)を使用するが、ガソリン、軽油、LPG、アルコール等もO.K.
ガスタービンエンジンといっても、燃焼がスを後方に噴射して推進力を得ているわけではなく、SUZUKI GT550のギアボックス(5速)をそのまま使用している。
チェーンドライブ
90ps/58000rpm アイドリング回転数は18000rpm(註:ゼロの数は間違いではありません)
車両重量162kg
もちろん、SUZUKI/AiResearchがこんなモーターサイクルを造る筈がなく、あくまでマニアが趣味で造ったONE-OFFのSPECIALである。
gtp550
gtp550GTP30 Sound and Photo

MTT Y2K Turbine Superbike(2001)
これもガスタービンエンジン搭載バイクであるが、前述のタービンバイクとはモノが違う! Marine Turbine Technologies(MTT)が製作した公道走行可能なモデル。
Allison/Rolls Royce 250-C18 ヘリコプター用ガスタービンをアルミフレームにマウント。
出力は320ps/52000rpm トルクは425ft lbs(576Nm)
本来は前進1段だが、市街地での走行も考慮し、低速用のギアを追加している。 チェーンドライブ。
ホイールはDYMAGのカーボン、ブレーキはBrembo、フロントフォークは55mm倒立式、リヤサスペンションはOHLINSのモノショック。
車両重量227kg、燃料タンク容量34リットル。
リヤビューミラーの代わりに、リアにカメラがマウントされており、ダッシュのモニターに表示される。
その性能はご想像の通り。ちなみにお値段は185,000ドル也・・・。
Performance
Top speed:250mph(≒402.3km/h)
1/4mile:9.800seconds
0-227mph(≒365km/h):15seconds

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