9月15日

〜艱難の中から〜


そればかりでなく、艱難さえも喜んでいます。それは、艱難が忍耐を生み出し、

忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。

この希望は失望に終わることはありません。」ローマ5:3〜5


人生にはどんなことが起こるかわかりません。今日は一人の詩人であり、重度

 の身体障害のため、一生立ち上がることもできなかった水野源三さんという人

 のことを取り上げたいと思います。

 源三さんは9歳まで友達と野山を駆けめぐる元気な少年でした。ある日、その

 地域ではやっていたせきりに伝染し、高熱で寝込みました。それから4年間、

 熱に冒され続け、気が付いたら、全身が麻痺して、歩くどころか立ち上がるこ

 ともできず、言葉も失われていました。そんなある日、その村で伝道していた

 牧師さんが源三さんの家に立ち寄り、そつと聖書をおいていきました。病気を

 してからいろいろな宗教の人が誘いに来て、宗教は絶対やだ、と思っていた源

 三さんでしたが、聖書だけは読みたいと思ったそうです。そのうちにイエス様

 のことがわかり、洗礼を受けました。源三少年が14歳の時のことでした。

 口のきけない源三少年は自分の面倒を見てくれるお母さんに意志を伝えること

 ができません。ある日、お母さんは源三少年がどうしても意志を伝えたいとも

 がいている姿を見ました。そこで一つの方法を考え出したのです。五十音の表

 を作り、源三さんに見せ、一つ一つ行を指し、源三さんが言いたい行に当たったら瞼で示し、

さらに、その行の段を指し、同じように示すことでした。

最初に源三さんが伝えたかったのは「お母さん、ありがとう」という言葉でした。

 その後も源三さんが何か伝えたいと言うときはそのボードを持っていって源三

 さんに示し、意志を聞くという作業をしていました。そのうち、

お母さんは源三さんがすばらしい詩をこのボードを通して語ることに気が付きました。

そこで、源三さんが語りかける詩を書き取ることにしました。するとすばらしい詩が源三さんから

わき出てきて、まとめてみると立派な詩集となりました。彼の詩集は出版され、多くの人に読まれ、

多くの人の慰めとなっています。 源三さんは47歳で天に召されました。

肉体的には苦難の連続でした。元気だった頃を思うとき、

どうして自分だけがこんな目に遭わなければならないのか、と思うのは当然です。

でも、源三さんの詩集を見ると、そんな愚痴はどこにも見あたりません。

それどころか、源三さんの生涯は感謝と喜びにあふれています。

  源三さんには本当の希望があったからです。私たちも同じ希望があります。

  それは「私たちの国籍は天にあります。」(ピリピ3:20)と言う約束です。

 源三さんの生涯を見るとき、彼はこの約束をしっかり握っていたことを思わされます。

あなたはどんな希望を持っていますか。神様の約束は必ず実現されます。

神様から与えられている約束をしっかり握って、希望のある人生をご一緒に歩きましょう。

悲しみよ

   悲しみよ悲しみよ 本当にありがとう

お前が来なかったら つよくなかったら
 
私は今どうなったか 
   
悲しみよ悲しみよ  お前が私を

   イエス様のみもとに つれて来てくれたのだ
   
この世にはない大きな喜びが かわらない平安がある

(水野源三詩集より)



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