〜優先順位〜


「「「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。

そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」

                            マタイの福音書6:33  

 先日、甲府に(株)カネボウ薬品の社長を務めた三谷さんという人が講演に来られました。

奥様はイエス様を信じ、家で集会を開いていました。そのころ彼はなかなか神様を信じられなかったと言います。

でも、自宅で奥様が集会をされ、人々がやってくると、いろいろと面倒を見、司会までやったと言うことで、ユニークな方です。

 そしてある日ついにイエス様を信じ、洗礼を受けられました。その時、奥様は三谷さんに「あなたは会社で偉くならなくてもいいです。

もし首になったら、神様のために働けばいいのですから」と言ったそうです。三谷さんは奥様のその言葉を聞き、非常に気持ちが軽くなったと

言います。今まで、偉くならなければ、人より優れた者にならなければという思いが異常に強かったからです。

実際、三谷さんは同期の人より出世が早かったのです。


 三谷さんは洗礼を受けたとき、鐘紡のある工場の人事課長をしていました。ところが、鐘紡本社には戦死した人たちを

祀っている鐘紡神社というのがあるそうですが、年一回会社の役員は全員、この神社をお参りすることになっていたそうです。

三谷さんはそれまで何の疑問もなく、神社をみんなと一緒にお参りしていましたが、キリストを信じ、受洗した後は、真の神様以外

お参りする気になれず、神社参拝を欠席していたそうです。


 ところが、この神社参拝の司会は人事課長が持ち回りでやると決まっていたそうです。そして彼の順番が回ってきました。

彼は本当に困り、迷いましたが、この行事に彼は出ないことに決心しました。 当日は司会の人事課長が居ないと言うことで

大騒ぎになったそうです。三谷さんは翌日工場長に呼ばれ、もちろん叱られました。その場は一応収まりました。 が、その後

当時の社長から呼び出しがあったそうです。社長は「君は仕事を取るのか、それとも信仰を取るのか。 もし、信仰を取るというので

あれば、場合によっては辞めてもらわなければならないようなことが起きるかも知れないよ。」と言われたそうです。

 その時、三谷さんはきっぱりとこう言いました。「信仰を取ります。」「それだけ決意が固いのなら仕方がない」と言われ、

それ以来このことについては何も言われなかった、と言います。


 三谷さんはご自身の信仰に従い、その後もご自身の意見を会社の中ではっきり主張され、降格されたり、下請けに出されたりと

言うことを三度も繰り返し、周りの人からは「もう三谷さんには出世の道はない」と言われていました。 でも三谷さんはそうしたことを乗り越え、

ついに薬品部門の社長に抜擢され、職務を全うされ、定年後の今は全国を回り、神様のすばらしさを証しています。

私たちに必要なことは優先順位をはっきりし、いつも神様の前に立つことができるようにすることです。


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