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おっぱいっ子のための離乳食

2001年11月8日 おっぱいっ子クラブ・配布資料
(WEBページにて掲載の都合上、レイアウトは変えてあります)

*以下の文章は「おっぱいっ子クラブ」に帰属いたします
無断での転載・複製はご遠慮ください

1、 離乳食が必要な理由

 完全栄養の母乳であっても生後6ヶ月を過ぎると不足するもの…鉄分です。鉄分はお母さんがまず貧血ではないことが大切ですが、お母さんがたくさんの鉄分を食べたからといって母乳中の 鉄分が増えることは無くほぼ一定です。人工乳は鉄分が豊富に含まれていますが、人工的に加えたものはそれが赤ちゃんにとって有効に吸収される率が4%です。母乳はミルクより鉄分が薄くても その吸収率は49%です。離乳が進んでも母乳はいぜん鉄の良い供給源であることに変わりはありません。最近の研究によれば7ヶ月かそれ以上まったく母乳のみで育った乳児はその後 12,24ヶ月時点で、母乳以外のものを与えられていた乳児よりも貧血が少ないという報告があります。

2、 いつはじめるか

 赤ちゃんがよだれをたらして食べ物に興味を見せたとき。押し出し反射がうすれ、口の前から後ろへ食物移動できるようになってから。首をまっすぐに支えられ、ひとり座りができる、 などが開始時期。
 1997年に発表されたアメリカ小児科学会の声明では、母乳だけで育っている乳児には生後6ヶ月まで水果汁その他の食物を与えるべきではないとし、生後半年間は母乳は理想的な 食品であり、半年を過ぎてからは、母乳育児を続けながら鉄分の豊富な離乳食を徐々に進めていくのが望ましいとしています。早く始めない理由は、母乳の出が悪くなることと、赤ちゃんにアレルギーを 起こす可能性が高くなることです。
 母乳児は母乳を通して母親が食べたものを味わっているのでミルク児よりも新しい食品を受け入れやすいですから、早くからの味慣らしは必要ありません。
 生後4ヶ月までの乳児はまだ膵アミラーゼを持たない。膵臓の成熟がまだ消化するのに適していない。
6ヶ月前にでんぷんを与えると小腸の内部構造を侵したり、発育に影響したり下痢をしたりする。
早い離乳開始は将来の肥満につながる。
 母乳中にはアミラーゼのような消化酵素が存在し離乳食の消化を助けてくれるので母乳を減らす必要はありません。いつまでも母乳中心だと栄養が足りているのかと不安がる方が 多くいますが、母乳中の栄養は薄くなっていったりはしません。むしろ月齢とともに乳糖が濃くなっていく、リソゾームという酵素が増えていき2歳ごろがピーク、リソゾームは 腸と呼吸器の細菌を攻撃する。
混合栄養すると効果薄れる。離乳食による感染症をも防いでくれます。

3、なにをどのように

 空腹過ぎると新しいものにチャレンジする気になれません。まず母乳を飲ませてから新しい食べ物を紹介するつもりでスプーンで試しますがスプーンを嫌がるようなら手で つかませてあげて良いでしょう。大人の食事から取り分けたものが最適です。しかも同じものをいっしょに味わうことが大切です。ミキサーやフードプロセッサーは便利で赤ちゃんも飲み込みやすくなりますが、 たいていはスプーンやフォークでつぶすだけで大丈夫です。6ヶ月以上の月齢なら液状にする必要もないですね。

目安1 舌の押し出し反射が消えたら
  穀類・・白米よりは玄米や胚芽米のほうが栄養価が高い。しかし玄米が多いと乳児にはかみ難い
目安2 顎の横の動きで口の中でまわすようにかむ7ヶ月ころから野菜果物を漉してあげる
  野菜・・サツマイモじゃがいもにんじんかぼちゃはゆでてそのままの素材の味を楽しませてください。
ほうれん草や小松菜はゆでて小分けにし冷凍しておくとそのまますりおろして使えるので便利です。
  果物・・りんご梨をすりおろすと立派な離乳食。バナナはそのまま。季節の果物を選ぶ
目安3 8ヶ月以降、マッシュ、刻み、ブチギリで
  豆・・さやインゲン、グリーンピースなど指でつまんで   
  肉・・柔らかく調理して細かく刻む
  魚・・骨を除けば食べやすい蛋白源。スモーク、塩漬け、貝は一歳まで待つ
  牛乳、乳製品・・9か10ヶ月からヨーグルト、チーズを。牛乳よりもアレルギー起こしにくい
 

卵・・卵白はアレルゲンになりやすいので9ヶ月か一歳になるまでは待つ。はじめは固ゆで、最初卵黄だけをスープや味噌汁で薄める。全卵を食べられるようになって一ヶ月後から炒り卵もよい

  水分・・母乳以外の水分は水・麦茶・番茶など コップで食事中や食間に一日一回100ccくらいまで

4、 母乳を続ける理由
 

 母乳は生きている。消化酵素、抗菌物質(白血球)、免疫物質。2歳までは適切な脂肪が食事から 摂れません。母乳中の脂肪は最適で、赤ちゃんの将来の糖尿病や高コレステロール血しょうを防いでくれる。

5、 赤ちゃんごとの食の個性

 赤ちゃんの食欲は一人一人違うし、日によって、時期によってもむらがあるのが普通。 食べ物アレルギーのある子が普通の赤ちゃんよりも離乳食をほしがる時期が遅いともいわれています。
その場合に母乳を減らして離乳食を無理に押し付けるのはまったく利点が無いと考えられます。 アレルギーの可能性がある赤ちゃんはアレルギーを起こす食品から自分の体を自然に守っているのでしょう。
そういう赤ちゃんは消化器官が十分に発達して自然と離乳食をほしがるようになるまで母乳だけでよいのです。
 生まれつき食の細い子というのはいるものです。母乳が飲めていればそれほど心配せず、 食欲をかえって落としてしまうような甘いおやつやジュースをやめて、ゆでた野菜やおにぎりなど自分の手で持って食べるようなものにしてみましょう。

6、 注意するべき食品

 市販の清涼飲料水、砂糖、人工甘味料、カフェイン、インスタント食品、加工食品、着色料、
保存料などの化学物質

 牛乳 牛乳はカルシウムやリンを多く含むために鉄の吸収を妨げるし、腎臓への負担が大きいので
一歳前には与えないようにします。牛乳の早期開始や飲みすぎは小児の貧血の原因になります。
 蜂蜜 乳児ボツリヌス症

7、 ダイオキシン問題

 母乳中のダイオキシン類の濃度は年々減り、70年代に比べて半減しています。ダイオキシン類の 胎児への悪影響を表す研究はありますが、汚染していても母乳をあげ続けたほうがかえって悪影響を 相殺すると報告されています。かつて個人の母乳検査をしていたドイツでも、その指導が引き起こした 混乱を反省し「離乳食を始めるまでは完全母乳で乳児を育て、その後も離乳食を与えながら母乳育児を 続けても危険は無い」と宣言しています。

8、 鉄分の多い食品

 のり、ひじき、けしの実、にぼし、抹茶、ごま、こんぶ、あみ、あさの実、豚レバー

2001/11/8 おっぱいっ子クラブ

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