流儀は目黒流

本多の囃子は葛西囃子の流れを引く「目黒流」です 関東の囃

子には多々流儀がありますが、大元は葛西囃子と言われていま

す 目黒流は目黒区目黒に興った囃子で 現在も大鳥神社の祭

礼で演奏されています

葛西囃子系の囃子にはおおよそ15曲前後の曲がありますが、

本多囃子ではその中から 「屋台(やたい)」 「鎌倉(かまくら)」 

国固(くにがため)」 「師調目(しちょうめ)」 「印旛(にんば)」の

5曲を持ち曲として演奏します
目黒流は多地域に広まる囃子で同じ目黒流でも伝承した地域、

時期によりおもむきが違います

私達の目黒流は府中から習ったもので、府中囃子として府中市の

技芸として確立されています 府中目黒流は小金井市貫井から伝

承されたとも 小平市鈴木から流れてきたものとも伝えられます 

なお府中には目黒流の他に船橋流があり、さらに細かく分類する

と田無速間流も存在します 国分寺市には5つの囃子団体があり

目黒流が4団体 田無速間流が1団体あります  
楽 器
 シ ラ ベ

 締め太鼓です 支線律を叩く「頭(かしら)」と間合いを取る「しり」に分かれて並んで演奏します 囃

子の太鼓は皮の厚さでヘリの太さが変わり音色も変わります それぞれの囃子連で違います 厚さ

によって並掛〜5丁掛に分かれており、本多では四丁掛けと呼ばれるものを使用しています 締め 

太鼓は天候、湿度により音色が変わるのでその場その場で調律します
 オ オ カ ン

 オオカンまたはオオドと通称される長胴太鼓です こちらも間合いを取る役を演奏します 演奏

のリズムがずれてきてしまった場合などは舵取りの役目もはたす ネックとなる太鼓です 直径

が一尺一寸(33cm)または一尺二寸(36cm)のものを使用します 馬の皮が良いと言う方、牛

の皮が良いと言う方、これまたそれぞれです

 ト ン ビ

 竹製の篠笛です 囃子全体をリードするのが笛、通称トンビです 篠笛は6穴と7穴があり、囃子

では7穴を使う事が多いようです 長さ太さで音色が変わります 長さの違いにより一本調子〜八

本調子まであり、曲目によって使い分けたり、吹き手の好みで選んだりそれぞれです 家の会で

は3〜5調子使っています

 与 助 (よすけ)

 与助=金擦りです 当り鉦と呼ばれることもあります 簡単そうに見えて奥が深いのが与助です

この音色が無いと囃子が間抜けに聞こえます だからと言って音が大きすぎてもうるさく感じます

し慣性を必要とする役割です 地域によりかなり大きいサイズの鉦を使う囃子もあります

 拍 子 木 (ひょうしぎ)

 目黒流は5人囃子ですが拍子木が加わる時もあります 火の用心に使うヤツです 早間の「印

旛」を演奏する時に加わると調子がいいです ちなみに速間(はやま)とは間合いの早い調子です

これに対し中間、遅間と区別されます
 桶 胴 太 鼓 (おけどうたいこ)

 要は桶を作るのと同じ作業工程の太鼓のことです 平板を円状に並べて胴を作ります お風呂で使

う桶を想像してください これは歩いて演奏できるよう肩からサラシでしょいます 二つの太鼓を一人

で叩くこともできます これに習い歩いて囃子を演奏するのを「おけど」と呼びます

 獅 子 

 縁起物と言われる獅子です 龍と共に空想の

生き物と言われますが有史以前には本当に生

きていたのではないでしょうか?

「屋台」では力強い舞を、「鎌倉」「国固」「師

調目」では疲れて眠くなるしぐさ〜寝る〜寝ぼ

けを細かに舞います 大きさは尺寸でいろいろ

ありこの写真のものは9寸(顔幅27cm)です 

ちなみにこの写真は「宇津」と呼ばれる「オス」

です

 神 楽 面 (かぐらめん)

 通称「馬鹿面」です 馬鹿な役の踊りをするの

でこう呼ばれています 実際は田植えの仕草を

したり船を漕いで魚を採る仕草の踊りが基本で

す 護国豊穣を願った踊りですがその中でどじ

った仕草を見せるので馬鹿踊りと呼ばれます

ヒョットコが基本の面です ほかには「笑い」「

道化」「岡崎」「かわず」「一文字」などの伝統的

面が多いです 近年は極端にアレンジした派手

面なども使われています ちなみに写真は「泥

棒」!! えっ・・・
 お か め

 おかめです 手を合わせてやさしい踊りを舞

います 「鎌倉」では獅子をあやす仕草も見ら

れます
おかめはニコニコ顔ですが、能面で見られる

真顔の小面(こおもて)と言う面もあります
 天 孤 (てんこ)

 天孤は位の高い狐です 多彩な変化を使い

氏神を守ります  
天孤は「屋台」に登場します 早い切れのい

い動き、一点を見つめる目が見所です 視線が

合ったらいいことあるかも?