祝・復活 MSX!!

MSXていうのは、とまとまが初めてプログラムを組んだ、ありがたーいパソコンなのです♪
‥‥て書くと、「へぇ〜。」で終わってしまいますが(笑)、MSXって性能しょぼいけど使いやすいパソコンだったんですよ。(マジで。)
それがついに、10年の歳月を経て公式エミュレータとして復活!しかも今後は携帯電話などの標準プラットフォームとして採用されるかもしれません。

 

 古き良き時代のパソコン
 1983年にパソコンの世界統一規格として作られた8bitパソコンです。まあ、今で言うIBMのPC/AT互換機(いわゆるDOS/V機)のような物です。規格だけ制定され、あとはどんな物を作ってもOK!というカンジだったので、それまでパソコンに縁遠かったメーカーとかもたくさん参入して、かなりの賑わいを見せました。
 その後、MSX2→MSX2+→MSX turboRと進化を遂げ、MSX turboRでは16bitCPU R800を搭載して、これから本格的に16bitに突入か?! と思いきや、それを最後に新製品が出ることもなく、他のメーカーも次々と撤退。そして最近では名前すら聞かなくなっていました。
 MSX全盛期は、じつはNEC PC-9801全盛期のちょっと前くらいです。
 PC-9801全盛期には、「オフィスアプリケーションのスタンダードは一太郎とLotus 1-2-3」とか言われたものです。(今ではMicrosoft Word,Excelにその座を譲っていますが...)
 MSXは、性能的にどちらかというとゲーム機寄りのパソコン、という感じだったので、最終的にPC-9801にはかなわなかったのです。MSXは8bitだし、グラフィックの性能的に考えても業務用に使うにはちょっと無理がありました。そんな中、PC-9801も少しずつマルチメディア能が強化されてきて、ゲームのBGMを鳴らしたり表示色数が増えたりしてきました。で、MSXはその王座をPC-9801に譲ることになったのです...
 へなちょこプログラマのとまとまから言わせてもらえば、MSXとPC-9801は一長一短という感じでしたが、あえて比較すると(イジメか?! 笑)以下のような感じになります。
  MSX PC98
長所 短所 長所 短所
CPU 機種によって動作速度が変わったりしない。
ゲームでウェイトを入れる時とか、「速度が違うかも」とか意識せずにすむので楽。
やっぱ8bitベースだし頼りない... だてに16bitや32bitじゃない。やっぱ速いっす。 機種によって動作速度がかなり違う。ゲームなんかで一定時間のウェイトをとるのが大変!
だからそう簡単には凝ったゲームが作れなかった...
画面 ふつうのテレビが使える。
発色数もその当時のパソコンにしてはかなりのもの。
解像度があまり高くない。
ふつうのテレビだと、色ズレとかが起きて見にくくなる。
解像度が高い。
専用ディスプレイなので、画像もくっきり。
発色数がテキスト16色(固定)。グラフィック4096色中16色。ショボい...
しかも当時定価で10万円ほどする専用ディスプレイが必要。
メモリ管理 「スロット切り替え」という概念でイロイロ面白いことができる。 搭載メモリが少ない(64kBとか、そんなもん)。
しかも、その少ない搭載メモリを連続領域として使えない。
それが業務用に使えない理由のひとつだろうなぁ...
搭載メモリが大きい。
プログラマとして無駄遣いし放題♪
キャー(≧▽≦)/
...ない。
グラフィック性能 専用チップを積んでいるだけあって、高速。
ハードウェアスクロールとか、領域コピーとかもかなり高速。しかも扱いやすい。
CPUがしょぼいので、やっぱりちょっと... 基本的にはCPUでやっていたが、専用LSIが搭載されてからかなりマシになった。 性能ショボいし使いにくい。
未だに仕様書を見返しても、このハードで凝ったゲームを作ろうという気にならない。
音楽 FM音源を搭載。
驚異的でした。あのころは。
申し分なし。 文句だけ。 標準状態では、ブザー音しか鳴らない。おいっ!
 う〜ん、やっぱりMSXの性能の悪さが際立ってしまいました(笑)。しかし、マルチメディア性能としては、当時は群を抜いていたのです。初めてFM音源の音を聞いたときは、「なんでパソコンからこんな音が出せるんだ?!」と思ってしまいました。(遠い目)
 で、なんで今更そんな性能の悪いMSXが復活したのか、というと、もともと8bitだったため32bitマシンでエミュレート(ソフトを使って擬似的に同じ環境を作り出すこと)するのが、性能的に余裕になったからです。
 また、公式エミュレータも発表され、昔のソフトも多数復刻されています。そんな流れで、とうとう復活したのです!
 
 目指すは「ハードウェアの標準規格」らしい...
 では、MSXのハードウェア性能を見てみます。以下は、MSX2+の規格です。
CPU Z80A (8bit)
クロック 3.58MHz
メモリ 64kB以上
ビデオメモリ 128kB
最大発色数 19268色
最大解像度 512x424
音源 PSG音源(8オクターブ・3和音)
FM音源(オプションだが規格は制定。8オクターブ9和音)
 パソコンとして見ると非常に貧弱です。メモリも少なく、CPUのクロックなんて3MHz。3000MHz(3GHz)以上のCPUをふつうに売ってる時代なのに、今更こんなパソコンは貧弱すぎますよね。
 しかし、MSX自体が基本的にOSなども含めてすべてLSIだけで動作するように設計されていますので、集積度を上げれば1個のLSIにこれだけの性能を詰め込むことも可能です。
 もしこれが携帯電話に搭載されたら... テレビに内蔵されたら... どうなるでしょう。
 携帯電話としては、もう十分すぎるくらいの性能になります。また、テレビに今まででは考えられないようないろんな機能を持たせることができます。なにしろ、一昔前の「パソコン」1台分の性能が入ってるわけですから。
 しかも、MSXはすでに開拓しつくされたハードなので、メーカー側も何のハードルもなく採用することができます。搭載するソフトの開発も、開発環境が安価なので簡単です。また、MSXという規格上で作られているソフトなので、使い回すことができます。結果的に開発コストが低くなり、安価で高性能な製品が出回るようになります。

 

 携帯電話でゲームだってできるようになる!
 まあ今でもできますが(笑)、あれはJavaという言語を使って書かれた物。Javaは動作が重い上、携帯電話用のソフトを作るには、それなりの環境とノウハウが必要です。
 もしも携帯電話にMSXが内蔵されれば、膨大なMSXのゲームソフトが全部遊べます。また、Javaなんて重い言語ではなく、こっちは機械語(CPUしか判らない言葉)なので、高速処理も可能です。
 これは余談ですが実は、コナミから出ている「メタルギア・ソリッド」も、ファルコムから出ている「イース」も、コンパイルから出ている「ぷよぷよ」も、MSXが発祥の地なのですよ。エミュレータを手に入れて、元祖を見てみるのもいいかもしれません。

 

 エミュレータはどこで手に入る?
 これは本を買ってください。今のところ、残念ながらフリーソフトではありません。が、本を買うとエミュレータ以外にオマケでゲームソフトが10本くらい付いてきます。当時は1本1万円近くしていた物なので、これは驚異的な値下げです(笑)。
 MSXマガジン(昔は「Mマガ」って呼ばれてました)のホームページから、本の購入方法とかの情報を入手することができます。
 公式エミュなので、気兼ねして使う必要はないのです。MSXを知っている人も知らない人も、ぜひこのエミュレータを使ってみてください!

 

※「MSX」はMSXアソシエーションの商標です。

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