第14章。 Q&A


  アクセスカウンターが回らないのは、固い内容のHPであるため仕方ないとは思ってましたが、あまりにも

閲覧していただけないのはHP管理人としては寂しいものがあります。その理由を自分なりに考えましたところ

「難しくて読む気がしない」、「文章が長いので疲れる」、とすぐに思われてしまうのではという推測をしました。


 なので、簡単にQ&Aの形にまとめれば、見やすくなるのではと思いましたので、ここを作ることにしました。

エホバの証人の方に良く見られる質問や考え方を参考に記述しております。ざっと目を通していただければ

幸いです。

 

質問1。「医者はすぐに輸血したがってる。無輸血手術が面倒だからに違いない。」

答え1.「そんなことはありません。医者は手を尽くした上で輸血が必要な時にのみ、患者に輸血の同意を

     求めます。無輸血手術が出来る場合であっても「万が一」に備えて輸血の準備をしているのです。」


質問2。「輸血をしなくとも、輸液を入れて全体の循環量を増やせば対応できるはずだ。」

答え2.「第4章のヘモグロビンについての中ほどにも書いていますが、それらの輸液は血液の代わりとなる

     ものではありません。あくまで循環している量を増やしているだけであり、その方法は副作用も大きい

     のです。」


質問3.「エホバの証人は輸血をしないので、肝炎やエイズといった血液感染症から守られている。」

答え3.「その主張は残念ながらNOです。といいますのも、JWは血液分画製剤の形であれば使用を認めて

     いるからです。血液分画製剤といっても、血液から作られていることには間違いありませんので、感染

     症の危険性はあります。薬害エイズ事件は記憶に新しいところですが、あの事件は血友病治療に用

     いた、第[因子製剤の原料血漿中にHIVが混入していたためです。」


質問4.「手術の際に輸血を使うことは、副作用や感染症の危険性がある。」

答え4.「そんなことは医学の常識です。でも、輸血をしないために死んでしまう確率と輸血をしたために死んで

     しまう確率を比べれば、輸血をしないために死んでしまう確率がはるかに高いということを忘れないで   

     いただきたいと思います。」


質問5.「輸血が必要な事態になったとしても『代替療法』があると出版物に書いてありますよ。」

答え5.「その『代替療法』とはいったい何ですか?電解質輸液や生理食塩水などの輸注のことでしょうか?

     それらの輸液は血液の代わりにはなっていません。もしそうだとしたら、輸血はまったく必要がない

     ということになります。もし、本当の意味で『代替療法』があるのならぜひ教えてください。」


質問6.「無輸血手術の方が術後の経過も良いはずです。」

答え6.「それはケースバイケースでしょう。しかし、一般的には無輸血で手術を行うと言うことは、血液中の

     総蛋白量(TP)も低くなっている状態ですので、縫合不全を起こすことも多いようです。ヘモグロビン

     (Hb)も下がった状態が続くと貧血状態になり腎不全といった臓器障害を起こすこともあります。

     必ずしも経過が良いわけではなく、大手術ほど無輸血ではその傾向が見られます。」


質問7.「血液分画(免疫グロブリン等の分画)が母体間で胎盤を通じ移動していることは、分画を使用しても

     良い根拠である。」

答え7.「現在では、分画よりも大きい白血球も母体間を移動していることが発見されています。血液の成分

     すべてが母体間で交換されていると主張する医学者もいます。ですので、その理屈では医療関係者

     を納得させるのは難しいと思われます。」


質問8.「輸血を受けた患者の生存率と、輸血を受けなかった患者の生存率を調べると、輸血を受けた患者

     の生存率のほうが低くなっている。このことは無輸血手術が優れている証拠だ。」

答え8.「ちょっと待って下さい。輸血を受けた患者というのは、術中に輸血を受けなければならないほど元々

     状態が悪かったことを考えなければなりません。裏を返すならば、無輸血で出来る手術の患者は、

     それだけその手術を乗り切れるだけの体力を持っていた、ということです。そのことを念頭におかず

     に比較するのは誤りである、と言い切れるでしょう。」


質問9.「輸血は病気を広めている。だから輸血はしないほうがいい思う。」

答え9.「『クルマは交通死亡事故を多数起こしている。だからクルマには乗らないほうがいいと思う。』と言う

     人がいたらどう思われますか? あなたの主張はそれと同じレベルです。多くの人は車の事故を知っ

     ているにもかかわらず(その中には実際に事故を体験した人もいるかもしれない、また家族の誰かが

     車による事故で死んでいるかもしれない)のに、車を使用することに異議を唱える人はいません。輸

     血もそれと同様です。感染症の危険性は少なからずありますが、それよりも命が助かる可能性が、

     はるかに大きいから輸血をするのです。」


質問10.「エホバの証人は輸血以外の方法で治療を望んでいます。」

答え10.「輸血以外の方法で手術が出来るのなら、医者は喜んで行うことでしょう。しかし、医者が輸血なしで

      手術が出来ないという場合、患者の意思を尊重しあらゆる手段を考えつくした上で、出来ないと言っ

      ているわけです。医療の本質が、「予想される死の確率を、できるだけ低下させるための行為である

      以上、医者が輸血が必要な状態だと判断している時は、それ以外の治療法はないと考えるのが普通

      ではないでしょうか? 」

 

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