第6章。血液分画製剤などについて。



  通常、血液製剤と言えば、赤血球製剤や血漿製剤や血小板製剤などをいいますが、それらは血液の成

分であるため、エホバの証人はそれらを受け入れません。この章ではエホバの証人が受け入れることの出

来る「血漿分画製剤」の、その役割と種類などについて考えてみたいと思います。


  おおまかに分けると、アルブミン、免疫グロブリン、凝固因子という3つに分けられます。

1.アルブミン

   肝臓で作られる主要な蛋白で、血漿の浸透圧を保つために重要な働きをしています。 循環血漿量の

確保と膠質浸透圧の改善の目的として用いられます。出血性ショックや熱傷、難治性ネフローゼ(腎臓病の

1つ)などが主な適応です。低蛋白血症の時には特に使用される製剤です。


2.グロブリン

   免疫グロブリンはグロブリン不足の改善、及び、病的免疫反応の遮断といった目的のために用いられ、

先天性無γ-グロブリン血症や川崎病の治療などに使われます。特殊なグロブリンとしては、抗Rhグロブリン

(母子不適合妊娠の予防、Rh(−)の母親がRh(+)の子供を出産した場合に用いられる)や抗HBsグロブリ

ン(HBVの母子感染や針刺し事故による感染防止のために用いられる)などがあります。


3.凝固因子

   血液凝固第[因子はアメリカの売血者由来の製剤を用いてしまったために、多くの血友病の患者さん

がHIV感染してしまったことはご存知の方も多いと思います。(現在は加熱製剤を用いているためHIVに感染

するようなことはありません) 先天性の凝固異常症には、第[因子濃縮製剤(血友病A、第[因子欠乏症)

第\因子濃縮製剤(血友病B)、濃縮フィブリノゲン製剤(先天性無フィブリノゲン血症)などが用いられます。


  


  これらの製剤は通常の薬品と同じ形をしています。そのため薬と混同されがちですが、紛れもなく血液の

成分の1つであることには変わりありません。

 


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