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イーネット 2003年11月24日
 
変わるテレビ・県内・地上デジタル前夜(2) アナログ周波数変

県外放送視聴に影響 ブースター調整など必要
地上デジタル放送対応機器が並ぶ電器店のテレビ売り場
県内外の複数局へ向けられた家庭用アンテナ。松山市では今も多く見られる=松山市古川南3丁目
 「地上デジタルになると、見られるのは県内
の放送だけと思って間違いない」―。県外放
送に対応したブースターを製造しているマス
プロ電工の松山営業所社員は、こう指摘す
る。
 デジタル放送は電波の強さが一定以上でな
ければ信号として認識せず、「見える」か「ま
ったく見えない」かの2つ。現在見ているアナ
ログ放送のように「画質は悪いが見える」とい
う状態は無く、遠くから来る弱い電波をブース
ターで増幅する方法が使えない。
 複数の県外放送局は、本県側にデジタル
の電波がなるべく飛ばないようにする考え
だ。ある局の技術担当者は「『エリア内での放送』が国の基本的な方針。視聴者か
らクレームがあるかもしれないが、放送局の立場も苦しい」と漏らす。

    ◆  ◇

 日本広告主協会によると、岡山・香川の放送局は県内世帯の30%前後、広島の
放送局は約13%を放送エリアとしている。
 本県は、1992年のあいテレビ開局まで、民放2局体制が長かった。近県の電波
が届くという地形的条件も重なり、民放が4局になってからも県外放送を見ている人
は多いという。
 再放送の構成が違うため県外放送もよく見るという新居浜市の男性は「国策だか
ら仕方がないのかもしれないが、見られなくなるのは困る」と残念がる。

    ◇  ◆

 県内では来年4月ごろから始まる予定のアナログ周波数変更(通称アナ変)も、県
外放送の視聴に影響する。デジタル用チャンネルを確保するため、“邪魔になる”ア
ナログの周波数を別の空いているチャンネルへ移す作業がアナ変だ。例えば、東
予地方で山陽放送やテレビせとうちなどを受信するとき、アンテナを向ける局の1つ
が西讃岐局(香川県高瀬町)。同局はアナ変で、民放5局のうち4局のチャンネルが
変わる。
 現在と同じ状態で見るには、チャンネルの再設定やブースターの調整などが必要
になる。だが、県外放送のアナ変対策には国費が出ないため、家電店に頼む際は
自己負担になる。
 城北局(松山市)も17chの愛媛朝日テレビが34chに、19chのあいテレビが32
chにそれぞれ変わる。これはテレビ新広島(31ch)と広島ホームテレビ(35ch)の
チャンネルと隣接。広島の放送は県内波の干渉を受け、画面が乱れたり、横線が
入るなどの障害が出る可能性がある。
 城北局を受信している世帯や、広島に向けたアンテナの方向に同局がある松山
市の城南地区が影響を受けるとみられる。このケースは「技術的にブースターを替
えても解決できず、受信が難しくなる」(マスプロ電工松山営業所)。


    ◇

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