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インドネシア異文化体験ツアーを振り返って

堺福音教会・東京チャペル  牧師 北 秀樹


プニティ教会にて

 1998年12月27日(日)から1999年1月5日(火)までの10日間、大田宣教師御家族がおられる西カリマンタンを訪問する、インドネシア異文化体験ツアーが行われました。今回のツアーはその名の通り、日本と気候風土そして文化の異なるインドネシアの生活を実地体験し、宣教地での生活を、身を持って知ることにありました。定員10名で参加を募ったところ、高校生、大学生、OL…とJEC諸教会の青年たちからすぐに申し込みがあり、関心の高さを改めて感じました。一行は27日午後、関西と成田から2グループで出発し経由地ソウルで合流、28日ジャカルタにて一泊し、29日カリマンタン・ポティアナク空港に到着しました。三日掛かりの移動は疲れましたが、異文化に徐々に溶け込み、またメンバーがお互いを知るためによいインターバルになったと思います。空港には大田先生、教育宣教師の杉村姉、そしてATI神学校のカハル校長先生が出迎えて下さいました。ポンティアナックから車で二時間ほどでアンジュンガンに到着。神学校の敷地内にあるゲストハウスと大田先生の宣教師館に男女分かれて泊めて頂きました。生活の中でまず直面した異文化は「マンディー(水浴び)」です。こちらでは熱いお風呂に肩まで浸かって…という習慣がありません。コンクリートの水槽に溜められた水を手桶ですくって水浴びをします。これを1日に3〜4回します。暑い日中は気持ちよいのですが、雨の日や朝夕の涼しいときには冷たい水がうらめしく思えました。今回のツアーでは、名所旧跡をあちこち連れ回すより、短期間で異文化を知るために一ヵ所に留まりできるだけ現地の人々と接することがよいという発想で、元旦と聖日を除く三日間を神学校での共同作業に割り当てました。クリスマス休暇の神学校に「留守番役」で残っていた一年生と共に、大田先生の指導の下で新しい洗濯場と物干し場の建設にかかることになりました。コンクリートブロックを使い、雨水を溜める水槽を作り、蛇口を取り付けて洗濯場を作ります。物干場は雨にぬれないように木造の柱を立てプラスティックの波板で屋根を貼るというものです。言葉が通じない者同士が、カタコトの英語や身振り手振りでなんとかコミニュケーションを持つというのは一人一人にとって貴重な体験であったと思います。作業の合間には学生手作りのピスゴルというバナナで作ったお菓子や甘みたっぷりの紅茶を頂きながら休憩、いつの間にか日陰で「日イ合同素人のど自慢大会」という一幕もありました。大晦日には神学校の夕食会に招かれインドネシア料理を頂きました。そのお礼に、元旦の夜にはちらしずしやおでんを作って日本食を楽しんでもらったり、日本から持っていった筆と半紙で「書き初め大会」を開いたり、学生とメンバーの間に文化の違いを越えた交わりが育まれました。また、元旦礼拝と聖日礼拝にプニティーとガバンの教会に出席する機会もありました。そこには、主に賛美と祈りをささげ、心からの礼拝を主におささげしている人々の姿がありました。今までスライドやビデオでしか見たことのない風景を見、活字や数字でしか知らなかった事情を目の当たりにして世界宣教の一端を垣間見たように思います。料理番組を見ていても香りや味が伝わらないように、現地に行き、生活を共にして再発見したことが誌面に書き尽くせない程たくさんありました。帰り際にカハル校長先生が「インドネシアは多民族国家であり、日常が異文化体験です。それは私たちに神様が与えられた豊かさであると認識しています。」と語られました。大田先生ご家族をインドネシアに送り出したJECは先生ご家族を通してその豊かさを体験できるルートを得ています。ツアー準備段階から大田先生ご夫妻や豊村先生を始め海外宣教委員会の皆様が尽力してくださり、また背後にあって多くの先生・兄姉方が支えて下さって今回のツアーの実現に至りました。感謝致しますと共に今後もぜひこのような企画を継続し、このレポートを読まれた方々が実際に宣教地の豊かな「味」を体験されるようにと願わされています。


(JECだより第214号1999.1.10より転載)

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