電話勧誘を撃退する            99/10/05


 ええ〜い。うっさい、うっさい、うっさい、うっさい。

 電話勧誘はどうしてこうもうっさいのであろう。家庭教師、お墓、なんか良く分からんものの当選、パソコンワープロ英会話の教室、不動産。どっから調べてきたんだか分からないが、居場所を突き止めて襲いかかってくる。携帯電話普及の昨今、家にかかってくる電話のほとんどは電話勧誘である。

 一昔前は「XX専門学校の田中ですが、ほっしーさんいらっしゃいますか?」なんてかかってきたものだが、最近はそれでは取り次いでくれない事が多いらしく、いきなり「田中と申しますがほっしー君いらっしゃいますか」などと友人を装ってくるから更に嫌である。

 しかし最近、奴らを丁重に撃退しようと考えるのだが、これが結構面白い事に気がついたのである。暇って怖い。名前の読み方を間違えてくる輩への対処はいたって簡単である。
「もしもし。タカギさんのお宅ですか?」
「違います」
「すみません」
ですむ。高木は高木でもタカキなんだから違うと言っても嘘ではない。再びかかってくるが何回も否定しつづければかかって来なくなる。めでたい。ああ、めでたい。とりあえず秋刀魚でも焼くか。

 下の名前の読み違いに至っても同様。父和徳に電話がかかってきたのだが、「カズトクさん」と無茶苦茶な読み間違いをしてくるのがいた。
「XXの山田と申しますがカズトクさんでいらっしゃいますか」
「いいえ。違います」
「カズトクさんはご帰宅ですか?」
うむ。父和徳は間違いなく帰宅して飯を食っておる。しかし、カズトクにいたってはどうであるのだろう。中野区辺りのカズトクさんについて言っているのだろうか。だとしたら私に電話をかけてくるのはスジ違いのような気もしなくもない。しかし、彼はきっと私が中野区のカズトクさんの安否を知る一人者と見込んで電話をかけて来たのであろう。そこで仕方なしにこう答えるのである。
「わかりません」
すみません。私はあなたの期待に応えられなかった。
「へ?」
と相手は動揺している。どうやら私がカズトクさんの行方を知らなかったのが意外だったんだろう。すまん。すまない。ああ、すまない。とりあえずお茶でもいれよう。

 母にかかってくる電話も撃退する。これが一番簡単で楽しい。
「XX教室の田崎ですが、奥様いらっしゃいますか?」
「いいえ。独身です」
この一言で相手は「すみません」とすごすごと引き下がってくれる。独身さ。ああ、そうさ、独身さ。悪かったな、ふん。と言う感じで言い捨てるのがポイントと言えばポイント。なんのポイントじゃ。とりあえず爪でも切るか。

 以前、「誉め殺し」という言葉が流行ったが、誉め殺してみるのも素敵なもの。
「今度渋谷のパルコでインターネットの次世代情報ツールのモニターの大開催をするのですが、もう連絡はいきましたよね」
「ふへええ〜!そんなことがあるんですか!すごいっすねえ。初めて知りました。電話してくれて本当にありがとうございます。へえ〜」
「連絡が届いていないですか?すみません。実はですね、今回そのモニターとしてほっしーさんが選ばれたんですよ」
「ぶうえええ!!本当ですか!」
「はい。各世代のですね男女をランダムで検索したんです」
「ええええ!ランダムでですか!?すごいっすねえ!」
「でですねえ今度お暇な日を見つけてですね、是非いらして欲しいと考えているんですよ。プレゼントも用意しているんですが」
「プレゼント!!人数分あるんですか!?」
「はい。ございます」
「えええ!!すごいっすねえ。人数分もあるんですか」
「お暇な日ございませんか?」
「ええ!!暇な日ですか!?すごいっすねえ」
「いや、そうじゃなくて、、、ほっしーさんの来れる日を教えてもらいたいんですが」
「教えてもらいたいんですか!?へえ!!すごいっすねえ」
「もしもし、、、」
「もしもし!?すごいっすねえ〜!!」
ガチャン。ツー、ツー、ツー、ツー・・・・・・・
「ツーツーツーツー!?すごいっすねえ!!」

オチはどうするんですかって!?へえ〜!!すごいっすねえ〜!!とりあえず、笑っとくか。


とりあえずほーむに戻っとくか。