青森市小牧野遺跡現地説明会開催される


 朝から小雨の振りしきる9月7日(日)、青森市小牧野遺跡の現地説明会が予定どおり開催されました。雨にもかかわらず、県内外からやや少な目?の考古学ファンや埋蔵文化財関係者が見学に訪れていました。
 今年は環状列石があるところから南側にどのくらい遺跡が広がっているのかを探るのを主眼に調査されていました。約1,000平方米の発掘区域の中で、遺物は少数しか出土していませんでした。東西に走る沢の南側の平坦部から小さな配石遺構が1基発見されていました。これまでの所、環状列石と同時期の竪穴住居跡は発見されていません。「野次馬子」の予想ではこの台地上には住居区域はなく、「記念物」・「聖域」として利用されていたと......
 たくさんの遺構・遺物を見つけることだけが発掘調査の目的ではありません。そこに「ある」ことの証明は、遺構・遺物を見つければすむことですが、「ない」ことを証明するのは至難の業です。「南限がわかりそうだ」ということは、大変な調査成果だと思いました。「うなだれるのをやめて、顔を上げ、自信を持ちなさい!」
 かつて共有地であった土地が多いため、発掘調査の承諾を得るための作業にかなりの時間を費やさなければいけない、などの制約が多い中で、若い調査員の方々が奮闘されている姿は、美しくもありました。それはまた、今日の雨に濡れて、いっそう色鮮やかに見えた環状列石群の石の美しさにも似ていました。
 端で見ていると、いっこうに整備・活用が進まない小牧野遺跡です。しかし、この遺跡に魅了され、その夢の実現に向かって着実な歩みを続けている若者たちがいる限り、いつかすばらしい「形」を見せてくれることでしょう。


見学風景

配石遺構

出土遺物

紙芝居(「小牧野物語」?)の実演

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