雑学こぉなぁ

 

バージョン3.00

インドの神々

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アイヤッパン

アイエナール、ダルマシャスタとも言う。南インド、特にケーララ州で人気がある。ひざにヨーガパッタ(ヨーガの補助具)を巻き、日本で言うところの蹲踞(そんきょ)の姿勢をとる。シヴァヴィシュヌの息子。乳海攪拌のとき、不死の霊薬アムリタがアスラたちに奪われたのだが、ヴィシュヌがモーヒニーという美女に化けてアスラを誘惑し、アムリタを取り返した。そのときにシヴァもまたモーヒニーを見て欲情し、情交を迫った。その結果生まれたのがアイヤッパンである。北インドではアイヤッパンはシヴァの子供として認知されていない。


アイラーヴァタ(Airavata)

牙が左右2本ずつ、4本ある白い象。インドラの乗り物である。
スリランカでは悪魔化してギリメカラとなる。


アヴァターラ

サンスクリット語で化身のこと。ヴィシュヌの十のアヴァターラが有名。


アグニ(Agni)

火神。天にあっては太陽として輝き、空では稲光として走り、地では祭火として燃え盛る。家の火、森の火にもなるが、心の中の怒りの炎や、思想の火、霊感の火としても存在すると考えられた。しかし、時には水の中に入ることもあった。
アグニは肥えて太り、体は赤く、二面を有し、頭髪は赤みを帯びた茶褐色で、しばしば七つの腕と3本の足をもった姿で表される。牡牛に乗り、それぞれの口からは肉叉状の舌または炎を出し、供えられた牛酪をなめまわす。
神々と人間の仲介者で、ラークシャーサなどの悪魔を焼き払う存在でもある。


アスラ(Asura)

アスラ神族。アーリア人に伝わる神々の一種。性格は他人にも自分にも厳しさを要求し、真面目で思い込みが激しく、実直。彼らは幻術、魔術にたけていたと言われる。神性と魔性の両方をあわせ持つ。
アスラがこのような性質を持つのはアーリア人の歴史と関係がある。アーリア人はもともとデーヴァ神族とアスラ神族の2種類の神々を崇拝していた。その後民族移動でペルシアとインドに別れるが、ペルシアではゾロアスター教により、アスラが神、デーヴァはダエーワという悪魔として扱われた。インドのバラモン教、ヒンドゥー教ではその逆でデーヴァが神、アスラが悪魔として扱われたのでこのような性質となった。
インドでは早くからアスラ神族を魔族として扱われた。それはバラモン教の聖典リグ・ヴェーダ(紀元前1200年頃)にすでに見られる。しかしすべてのアスラ神族がつねに悪いわけではなく、善役のデーヴァ神族と協力した事もあり、キリスト教の悪魔=堕天使とは性質が異なる。
仏教では阿修羅と呼ばれる。


アナンタ(Ananta)

ナーガの一人でその名は「無限」を意味する。
1000の頭をもつ竜王である。
世界の混沌の海でとぐろを巻き、ヴィシュヌのベッドとなる。


アプサラス(Apsaras)

「水の中で動くもの、雲の海に生きるもの」という意味がある。
神々の接待役として、踊りを見せることを仕事としている半神、精霊。
自由に姿を変えることができるが、大抵の場合には官能的な美しい女性の姿をしている。


アラクシュミー

ラクシュミーの姉。
不運、不幸を司っている。
ラクシュミーの中の不幸の要素が独立したもので、ラクシュミーは本来幸も不幸も司っていたと思われる。


アルダーナリシュヴァラ

シヴァパールヴァティの合体した姿。右半身がシヴァ、左半身がパールヴァティ。シャクティズムの理想を表す。


インドラ(Indra)

雷神。ルーツは古く、紀元前14世紀のヒッタイト条文の中にも名前があることから、小アジアやメソポタミアなどでも信仰されていた神だったことが確認されている。バラモン教、賛歌集「リグ・ヴェーダ」のころの主神である。
茶褐色の巨大な体で、髪や髭も茶褐色、豪放磊落な性格も特徴である。強大な力を発揮する武器ヴァジュラ(雷、後に金剛杵となる)を持ち、2頭の馬の引く戦車か白象アイラーヴァタに乗って空中を駆け抜ける。配下には強力な暴風神マルト神群を引き連れていた。
ヴリトラを倒すことにより力をつける。ヒンドゥー教の力が拡大すると急速に力を失っていき、シヴァヴィシュヌに主神の座を奪われていった。
仏教帰依後は帝釈天と呼ばれ、東方を守る守護神となった。


インドラジット

本名をメーガナーダという。
ラーヴァナの息子。魔術王子。インドラを倒したため、「インドラを殺したもの」という意味のこの名で呼ばれる。


ヴァースキ(Vasuki)

ナーガ達の王のなかの一人。乳海攪拌のとき、攪拌する為の山を回すためのロープとして使われる。


ヴァーユ

ヒンドゥー教の風神。ハヌマーンの父親である。
仏教帰依後には風天または風神と呼ばれる。


ヴァルナ(Varuna

司法神、水神。天空神であるが、その中でも「天空の守護者」であり、「神々の王」である。宇宙との秩序と人類の倫理を支配する神とされ、初期にはインドラについで重要な神であった。
あらゆる知識を有し、世界中のこと過去、現在、未来のことを知っている。また、罪を犯したものを罰する司法神でもある。
しかし、水とも関係が深く、やがては単なる水の神、海上の神という位置を与えられた。手には縄策(じょうさく)を持ち、海の怪物マカラにのった姿で表される。
仏教帰依後は、西方を守護する水天となった。


ヴィシュヌ(Visune)

太陽の光と輝きを神格化したヒンドゥー教三大神の中の宇宙維持神で光明神。妻はラクシュミ
姿は青黒い肌で、輝く目が蓮華のように光るとされ、4本の腕を持ち、右上手に円盤(チャクラム)、右下手には装飾された棍棒、左上手にはもともとは海の悪魔パンチャジャナであったほら貝を、左下手には蓮華を持っている。温厚、公正、慈悲深く、信じる者には必ず恩恵を与えるとされる。
乗り物はガルーダ。中世以降はアナンタ竜王のとぐろの上で横になって寝ている姿が有名。
ヴィシュヌ派によると、世界の最初、混沌の海の中でヴィシュヌはアナンタ竜王の上に横たわっていた。それからヴィシュヌのへその緒からハスの花が咲き、その中から世界の創造神ブラフマーが生まれた事になっている。ヴィシュヌがブラフマーより偉いという事が言いたいようである。
ヴェーダの時代にはインドラの協力者であまり有力な神ではなかったが、叙事詩とプラーナの時代に有力神としての力をつけてきた。ヴィシュヌは人間の世界に降りるときは化身の姿で現れる。この化身という考え方により各地方の神々、神話、有名な人物の話を取り込んでシヴァと同様の力をつけた。ヴィシュヌは一般的に十の化身を持つといわれるが、その数は二十二とも無限ともいわれる。有名な十の化身はマツヤ(魚)、クールマ(亀)、ヴァラーハ(猪)、ナラシンハ(人獅子)、ヴァーマナ(矮人)、ラーマ、パラシュラーマ、クリシュナ、仏陀、カルキである。
仏教では金剛力士の一人である那羅延天(ならえんてん)、毘紐天と呼ばれ両部曼陀羅の一部に描かれている。


ウシャス(Usas

暁紅の女神。太陽神スーリヤの恋人、または妻。
「自然の理法が存する場より起き出て、太陽に先立って現れ、眠れるものすべてを目覚めさせる。毎朝東の空に現れれて地上に生きるそれぞれのものをその仕事に向かわせる」という輝きわたる美しい女神である。
毎朝、太陽に先立って天空に現れ、人々を目覚めさせ、祭祀に誘う若くて美しい姫として描かれ、まばゆく着飾った舞姫とも賛美されている。やがて、スーリヤがウシャスの後を追って現れ、抱きしめたとたん、彼女は消滅してしまう。だが、翌朝にまた同じ姿で現れるのである。したがって彼女は永遠に若く美しく、また数年の年を経ているために老いてもいる。
彼女は赤い馬または赤い牛に乗り、太陽神スーリヤの脇にたたずんでいる。


ヴェータラ(Vetara)

ヒンドゥー教の餓鬼の一種。死体に取り憑き、現世での復活を望む。その姿は背が高く色黒で、ラクダのような長い首に象の顔、目はフクロウの様で、耳が長い。脚は牛の様にがっしりしている。
仏教では毘蛇羅、迷多羅と呼ばれる。


ヴリトラ(Vritra)

悪竜。天を支え、雨を降らさず干ばつを引き起こす。
インドラを一度は打ち負かし飲み込むがインドラの妻の懇願に開放する。その後、再びあいまみえたインドラにヴァジュラを使われて敗れてしまう。しかし、無限の命をもつために毎年復活し、その度にインドラと戦っている。


ガネーシャ(Ganesa)

シヴァパールヴァティーの息子であり、学問と商売の神。ガナパティとも言う。月を呪うために使った右の牙が折れた象の頭に太った人間の体をしている。鼠に乗っているか、鼠を従えて表現される。
ガネーシャ誕生の話として有名なものに次の話がある。ガネーシャの母、パールヴァティは自分の家に直属の召し使いがいない事を不便に思い、自分の爪のあかから人形を作り、それに命を吹き込んだ。そしてパールヴァティが風呂に入る間、その新しい息子に門の前で番をするように言った。そこへシヴァが帰ってきて、いつものように入浴中のパールヴァティーを覗こうとすると見知らぬ息子に阻止され怒ったシヴァはその子供の首を切り落としてしまった。激怒したパールヴァティの怒りを静める為、シヴァは部下に、北へ進み最初に見つけた生き物の首を持ってくるように命令した。最初に見つけたのは象であったためその頭を息子につけ、象頭神として復活したその息子は、シヴァの長男としてガナパティ(眷族の長)の地位についた。
ガネーシャは富と繁栄、知恵と学問、障害を除去して成功をもたらす神である一方、魔神に近いヴィナーカヤという異名を持っている。人間の行動を邪魔する悪霊で、取り憑かれると王子は支配権を失い、女は子を産めず、商人は利益を失い、修業者は精神錯乱に陥る。しかし、一定の作法にしたがって礼拝することで障害は除去され成功がもたらされる。
仏教帰依後には歓喜天、聖天と呼ばれる。


カーマ(Kama)

ヒンドゥー教の愛の神。オウムに乗り愛の矢を放つ。ローマ神話のキューピッドのような存在。
魔人ターラカが神々に対し争いを仕掛けた。神々はこの魔人に勝つ事が出来るのは、シヴァから誕生する子しかいない事を知り、シヴァの修行を止めさせ、パールヴァティと結ばれるようにカーマを遣わした。シヴァに矢を放つがその後、気付かれて第三の目の光で殺される。
後に妻の願いを聞き届けたシヴァに蘇生される。


カーリー(Kali)

シヴァの妻で、名前は「黒」を意味する。破壊と殺戮を好む強大な女神。
チャンダとムンダというアスラと戦っていた時に急に怒った女神ドゥルガーの黒色に変じた額から生まれた。カーリーはパールヴァティの変身した姿ともいわれる。髪をふり乱し、目を血走らせ、口を大きく開けて舌を出し、黒色の肌に骸骨の環を飾り、生首を手に下げ4本の手には人間の生首、血を満たした髑髏の杯、肉切り包丁を持ち、長い舌をたらしている。青黒い裸体に腕輪、足輪、真珠のネックレスをつけ、切り取られた手足を腰巻き代わりにしている。戦場や火葬場を好む。カーリーの戦いの中では自分の血から分身を作るアスラのラクタビージャを、血を全部吸って倒した事が有名。カーリーの祭儀は犠牲を伴い、鶏や羊の血が流されている。過去には人身御供も行われていた。本来、ドゥルガーと一体であるカーリーは今では独立した神としてドゥルガー以上の力を得て、特に南インドのベンガル地方で人気がある。その中心都市、カルカッタは「カーリーの沐浴場」がなまったものである。


カルキ(Kalki)

ヴィシュヌ第10の化身。白馬に乗った王子の姿をとる。この世の終わりに堕落した世界のすべてを破壊するために現れる。


ガルーダ(Garuda)

ヴィシュヌ神の乗る(ヴァーハナ)聖鳥。胴体は人間、頭と嘴、翼、爪は鷲。翼は赤く、巨大な身体は黄金色に輝くといわれる。
ガルーダの母は蛇族との賭に負け、蛇族の支配を受けていた。ガルダは蛇族に支配を解いてくれるように頼むと、天界にある不死の霊水アムリタを交換条件にされた。ガルダが天界に向かうと、神々からの攻撃を受けたが、その全てを跳ね返してしまった。あのインドラさえも破ってしまった。天界でアムリタを手に入れて帰る途中、ヴィシュヌが戦いを挑んできた。戦いは果てしなく続き、勝負はつかなかった。
そこで、アムリタを手に入れる代わりにヴィシュヌの乗り物となる契約を結んだ。そして、一度は蛇族のもとにアムリタをもっていったが、インドラと結託して隙をみて持ち去った。このことで、契約に蛇を主食にするとあったこともありガルダは蛇から守ってくれる聖鳥になったともいう。
仏教では八部衆のひとつである迦楼羅(かるら)と呼ばれる。


カルティケーヤ(Karttikeya)

スカンダの別名。


カワンチャ(Kwanca)

ネパールの十字路に現れる腹痛を起こさせる病魔。しかし、しかるべき供物を供え、マントラを唱えれば逆に病魔を追い払い、厄を払う。


ガンガー(Ganga)

ガンジス河の女神で龍神。シヴァの妻の一人。


ガンダルバ(Gandharva)

半人半獣の精霊で、空中あるいは水中に住むとされる半神、精霊。


ギリメカラ(Girimekra)

仏敵マーラの乗り物の象。仏教側から見たインドの白象アイラーヴァタで、悪魔化している。


キンナラ(Kimnara)

ブラフマーのつま先からヤクシャとともに生まれた人間の体と馬の頭、または馬の体と人間の体をもつ半神的存在。ギリシャ神話のケンタウルスに類似している点が多い。
カイラス山のクベーラ神の天国を住居とし、天界の音楽を奏でる。
仏教帰依後は緊那羅(きんなら)となり北方守護神の眷属として八部衆の一角を占めている。


キンナリー(Kimnari)

キンナラの女性形。


クリシュナ(Krsna

英雄。真夜中に真っ黒な肌で生まれたことに由来して名前が付けられた。ヴィシュヌの化身だとされる。
インド国民に最も親しまれ、愛される神。怪力で武勇に優れ、知力がみなぎり、高い徳を持つ。同時に、ときに悪戯をする茶目っ気があり、あらゆる女性の恋心を虜にしてしまう。1万6千人の妻を所有しているが、なおかつ羊飼いの女性に愛されているという。
歴史上実在した人物が神格化された神だとも言われる。


クベーラ(Kubera)

財宝神。倭人で、3本の足と8個の歯をもつ見にくい姿をしている。ヒマラヤで玉座に座り袋をかついで右手には小箱をもっている。
もともとはヤクシャなどの魔族の王。地面のすき間や洞窟に住んでいた精霊で、地中に存在する金銀財宝の王であった。
仏教帰依後は多聞天、毘沙門天となる。


グルル(Gurur)

仏教側から見たガルーダの悪魔化した姿。


サティー(Sati

シヴァの最初の妻。ところが、彼女の父がシヴァを尊敬しなかった事などが原因で、父に抗議し自ら火の中に身を投じて死んでしまう。怒りと苦しみに悶えたシヴァは遺体を抱いたまま世界を放浪する。神々は、ヴィシュヌのチャクラムでサティーの遺体を粉砕することで、シヴァに彼女を忘れさせようとした。バラバラになった彼女の遺体はインド全体に散り、そこが聖地となった。サティーはその後、パールヴァティーにとして生まれ変わり、再びシヴァと結婚することとなる。


サラスヴァティ(Sarasvati)

ブラフマーの妻であり娘。元は川の女神だったが、語源的な新しい解釈により、学問と技芸の女神。ヴェーダの母でもある。一対の腕に数珠とヴェーダを持ち、もう一対の腕にはヴィーナ(一種の琵琶)という楽器を抱えている。乗り物は孔雀。元々は川の女神だったが、その川は現在ではどの川なのかは不明。
弁舌の神でもあり、ブラフマーの舌に住み64の技芸をつかさどる。
仏教帰依後は弁財天、弁才天と呼ばれる。


サンニ・ヤカー(Sanni Yaka)

スリランカの病魔の王で、多くの病魔を眷族に持つ。


シヴァ(Siva)

世界の破壊と創造、再生・生殖を司る三大神のうちの破壊神。
シヴァとは「吉祥」という意味がある。シヴァは現代の宗教画では普通青白い裸体に虎の皮をまとい、首に数珠と蛇を巻き付けた姿で描かれる。髪は荒々しく束ねられ、額には3本の横線が引かれ、手には雷電、またはヒマラヤを象徴するピナーカと呼ばれるトリシュール(三叉戟)と小さな太鼓を持っている。体に牛糞の灰を塗り込めた苦行者の姿で描かれる。
最も別名が多く、広い神格を与えられている。
至上の天として君臨するカイラース山の山頂に鎮座して苦行しているという。
「リグ・ヴェーダ」では暴風雨神マルト神群の父ルドラの別名とされている。シヴァはヴィシュヌと同じように、叙事詩とプラーナの時代に巨大神に成長するが、その性格には非アーリア的要素が強く表れてくる。ルドラは「リグ・ヴェーダ」の中でアスラと呼びかけられており、デーヴァ神族とは系統異なるように思われる。
仏教では不動明王、大黒天、自在天、摩醯修羅天など多数の神に変化していく。


スカンダ(Skanda

軍神。カルティケーヤ、クマーラ、ムルガンという別名がある。不死の象徴であるヴァーハナの孔雀に乗り、長い槍を持った姿で表される。6つの顔と12本の腕を持っていた。元は、火の神アグニブラフマーの孫娘スヴァーハの子供だったが、そのとき同化していたシヴァパールヴァティーの息子だとされる。
6人の子どもが合体して生まれる。生まれて間もなくの頃、この黄金色に輝く子は天地が震えるほど大声で叫んだ為、神々が駆けつけ戦いを挑んできた。6日間の戦いの末スカンダの力の方が勝っていたため和解し、インドラの全神軍指揮権を譲り受けた、アスラ神族のダーラガなどを撃破したという。
仏教帰依後は韋駄天となり、俊足で敵を打ち倒すとされている。


スーリヤ(Surya

太陽神。天空に強く輝き、万物に命の恵みを与える最高の存在である太陽を神格化したもの。7頭の金色の馬に引かれた車に乗って、天空を駆けるという。サヴィトリ(激励の神)と同一視されることもある。


ジャターユ(Jatayu)

ラーマヤナに登場する鳥。ガルーダに化けてラーヴァナと戦うが負ける。


ソーマ(Soma

神酒。ヴェーダの祭祀で用いられる一種の興奮飲料であり、原料の植物を指すこともある。これに神格を与えたのである。ゾロアスター教でも同じ飲料を用いることから、起源は古い。神々はこれを飲用して英気を養い、詩人は天啓を得るために使った。高揚感や幻覚作用を伴うことから、酒ではなく、実は麻薬の一種ではないかともいわれる。
現在では材料となる植物ソーマが絶滅してしまったため、祭壇では代わりの薬物で代用している。
このソーマを石で叩き、圧搾して液をとり、木槽の中で水と牛乳を混ぜて発酵させた酒である。
主にインドラが好んで飲んだ。後に神格化、擬人化され月の神となる。
仏教帰依後は月天となる。


ドゥルガー(Durga

戦いと母性の女神。シヴァの凶暴な暗黒面に対応する妻で、神々が悪魔退治のために自らの口から発した光の中から生み出した。
ドゥルガーとは倒した魔王ドゥルガーの名前からきている。近づきがたき者という意味である。
ドゥンに乗り、10本の腕に神々から譲り受けたシヴァのピナーカやヴィシュヌのチャクラム、アグニの槍といった強力な武器を持ち、美しい姿をしながらも、敵に向かって獅子のように吠えるという。母性としての信仰も強く、女性の力(シャクティ[性力])への強い憧憬と願望が秘められている。


ドゥン(Dawon)

ドゥルガーの乗り物である虎、または獅子。


ナーガ(Naga)

竜(蛇)を全体的にナーガと呼ぶ。女性形はナーギニーと呼ばれる。ゲームによく出てくるナーガが女性なのは、男女まとめてナーガと呼ぶ考え方から来ているのだろう。古代日本でも蛇の事「ナガ」と呼んだ。


ナーギニー

ナーガの女性形。


ナラシンハ(Nrisimha)

ヴィシュヌ第4の化身。ライオンの顔をした姿。
不死身と思われた魔王ヒラニヤカシプを倒す。獅子舞の起源。


ナンディ(Nandhi)

シヴァの乗り物である牛。ナンディが聖なる牛なので、インドでは牛を殺してはならないとなっている。


ハヤグリヴァ(Hayagriva

睡眠中のヴィシュヌから聖典を盗み、魚に変化したブラフマーに殺された悪魔。
仏教帰依後は馬頭観音となる。


パールヴァティ(Parvati)

シヴァの美しくふくよかな妻。シヴァは最初の妻サティーを失った悲しみから遺体を抱え方々を歩き回り最後にはカイラース山の山頂で激しい苦行に明け暮れた。その姿に感動した山々の王ヒマヴァン(ヒマラヤ)は、娘のパールヴァティーを身の回りの世話役として送った。しかし、シヴァは見向きもしなかったので、心を得るために彼女はシヴァ以外の男性には触れないという苦行を始めた。その真意を見るためにシヴァは溺れて鰐に食べられそうな老人に姿を変えパールヴァティの前に姿を現す。迷わず老人を助けた行動にシヴァは心を動かされ、二人は結ばれることとなった。シヴァには数百の神の妃がいるが、その中でも最も熱い愛情を注がれているという。 また、神妃はパールヴァティの化身だとも言われる。
サティーの生まれ変わりでもある。
なお、パールヴァティの山、ナンダデビィは世界遺産に登録されている。


ハヌマーン(Hanuman

猿の英雄神。風神ヴァーユと猿王妃アンジャナの子。
山のように巨大で、巨大な塔のように高い。肌は金色に輝き、顔はルビーのように赤く、尾は無限に長い。雷のようなうなり越えを上げながら、雲の間を駆け巡るという。
山を抱えるほどの怪力を誇り、神通力があり、体の大きさを変えたり、空を飛べたりすることができる。
大叙事詩「ラーマーヤナ」に登場する。ラーマ王子とその弟ラクシュマナと共に魔王ラーヴァナなと戦い大活躍することから、民衆に広く愛され、人気も高い。
ラクシュマナが瀕死の重傷を負ったときに必要な薬が特別な4つの薬草で作れるのだが、月の出までにもってこなければ効力を失うものであった。ハヌマーンは必死に探したが見つからずに時間は過ぎていくばかりだった。そこで山を丸ごと抱え持ち帰り、薬草は医師に探してもらうことで薬を作ることができ、ラクシュマナを助けることもできたという。
西遊記の孫悟空のモデルとも言われる。


ハンサ(Hamsa)

アートマンを象徴する神聖な鳥。姿はガチョウである。ブラフマーの乗り物。


ヒラニヤカシプ

悪魔ヒラニヤークシャの兄弟。
ヒラニヤカシプは厳しい苦行をおこなうことでブラフマーから神にも悪魔にも人間にも獣にも殺されない。さらに夜も昼も家の外でも中でも殺されないという、ほぼ不死身の肉体を手に入れる。
たちまち三界(天界、地上、地下)を征服する。彼の4人の息子の一人プラフラーダがヴィシュヌの信者で父と対立していた。ある時、激怒し息子を殺そうとしたヒラニヤカシプが「ヴィシュヌなんてどこにいる」と問い詰めると、息子は「あらゆるところにいます」と答えた。ヒラニヤカシプは「この中にもか」と近くの柱を殴ると、中からヴィシュヌの化身で”神でも悪魔でも人間でも獣でもない”獅子面で八つの腕をもつ半獣半人で、”昼でも夜でもない”薄暮に、”外でも中でもない”玄関の柱から出てきたナラシンハに退治される。


ブラフマー(Brahma

宇宙の根本原理にして創造神。一般にその姿は、4つの顔、4本の手に水壺、数珠(又は弓)、笏(しゃく)、ヴェーダ聖典を持ち、白鳥に乗って描かれる。時々白髭(はくぜん)の老人の姿で表される。元は、シヴァヴィシュヌと共に、ヒンドゥー教の三神一体(トリムルティ)の一神として、「世界の創造」を司るという極めて重要な役割を持っており、最高神であった。
宇宙の根本原理を人格化した存在で、理念上の神格と考えられた。しかし、難解かつ抽象的な存在であったため、具体性の強いシヴァとヴィシュヌ信仰が強まると相対的に神格は下がり、存在感は薄くなっていっ
た。仏教では「梵天」として上方を守る護法神となった。
苦行を行うものに対してはたとえ悪魔であっても恩恵を授ける。人間であっても苦行を積むことで神をも越える仙人になることができる。


マイトレーヤ(Maitreya

弥勒 。未来仏(まだ来ない仏陀) 。
この神は現在兜率天におり瞑想中だという。
釈迦入滅後五六億七千万年後にこの世界に現れて衆生を救うという。
(3年が1507年に当たる)


マルト(Marutah)

マルト神群。暴風雨の神格化。同じく暴風雨の神のルドラの息子。数は複数だが正確な数は不明。


ヤクシニー(Yaksini)

ヤクシャの女性形。その姿は怪しいまでに美しく、胸をあらわにした姿の立像がたびたび作られている。仏教帰依したヤクシニーの中で有名な者としては鬼子母神(ハリティー)や茶吉尼天(ダーキニー)が有名。


ヤクシャ(Yaksa)

ヒンドゥー教の空中、森、野原、水中などにすむ精霊のような存在。女性形はヤクシニーと呼ばれる。元はアーリア人侵入前の水の神の末裔だと思われる。勇ましく、頑丈な体をしていて空を飛ぶ。性格は、自然神の荒々しい面と優しい面を兼ね備えている。仏教帰依後は夜叉と呼ばれる。


ヤマ(Yama)

死者の王。太陽神(ヴィヴァスヴァット)の息子として天に属していたが、「最初の人間」という地位を与えられたので、「最初に死んだ人間」となった。死者の道を発見し、冥界にはじめにたどり着いたので、死者の国の王として君臨した。当初そこは天上の楽園・理想郷であったが、時代が降りるに従い、国は地下の底に移り、死の裁きをする神となった。
やがて、仏教に取り入れられると閻魔王、閻魔大王となる。
厳しいイメージがあるが、とても慈悲深い神である。


ラーヴァナ(Ravana)

ラーマヤーナに登場する羅刹王。10の頭と20の腕、銀色の瞳と月のように輝く歯をもち、山と間違えるほどの巨体をしいる。
クベーラの異母兄弟。
ランカー島を支配するラクシャーサの王。
ラーマの妻シータを自分の妻に迎えようと誘拐し、自分のそばに置くが決して乱暴な扱いはしなかった。後に書かれた「ラーマヤーナ」ではラーマは妻の貞操を信じず結局シータは命をもって潔白を証明することになってしまう。


ラクシャーサ(Raksasa)

スリランカを本拠とする黒人系のインドの悪鬼。デーヴァ神族とは対立関係にある。仏教では羅刹と呼ばれる。


ラクシュミ(Laksmi)

ヴィシュヌの妻にして幸福と美、富と豊穣の女神。南インドでは穀物の女神でもある。
水に浮かぶ蓮華の上に立ち、左手に蓮の花をもち下に向けた右手からは富の象徴として金貨がこぼれ落ち、背後からは二頭の象が祝福の水をかけている。
乳海攪拌の時、地中から最後に現れる。
アラクシュミーの妹。
ヴィシュヌが様々な形に化身してこの世に現れるたびに、ラクシュミーも化身して妻になると言われる。いずれも常に美しく、柔順で穏和な性格を持つ最高の女性として描かれる。
仏教帰依後には吉祥天と呼ばれ、やはり美しく優雅な姿で描かれている。


ラケー(Rake)

ネパールのネワール族の人食いの悪鬼で、食料を得ようというときは猛スピードで駆け抜け、運悪く外に出ている物をひっさらっていく。退治されると人間に戻り、染め物屋にかくまわれたという。


ラーフ(Rahu)

アスラ神族の一人。乳海攪拌の時、デーヴァ神族に化けてアムリタを飲もうとしていた。それを太陽と月がヴィシュヌに告げたので、ヴィシュヌはチャクラム(円盤)でラーフの首を落とされた。しかし飲みかけたアムリタが首のあたりまでとどいていたので、首から上は不死身となった。ラーフは太陽と月を恨み、その後追いかけては食い殺そうとした。これは日食、月食の説明となっている。
ラーフは中国では羅喉星(らこうせい)と呼ばれ、太陽や月と重なって、蝕現象を起こす見えない星と考えられた。


ラーマ(Rama)

英雄。ラーマヤーナの主人公。ヴィシュヌ第7の化身。ラーヴァナを倒す。


リブ(Rbhu)

リグ・ヴェーダに登場する3人の技術神。インドラの戦車などを作った。


ルドラ(Rudra

暴風神。季節毎に襲ってくるモンスーンを神格化した神。赤と金に輝く強靱な体に、強い弓を持つ。風雨、雷鳴、雷光などを起こすマルト神群の父とされる。人々に被害を与えることから、神ではなく、アスラとして発生した。しかし一方で、多くの雨によって収穫がもたらされることから、恵みの主という側面もある。疫病を追い払う最高の薬師ともいわれる。ヴェーダ時代では息子のマルトと共にインドラの配下であったが、後のヒンドゥー教の時代には破壊と創造の両面をもつ最高神シヴァに変化する。


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