クローン牛が米で誕生


 米マサチューセッツ大のジェームズ・ローブル博士らは20日、人間の役に立つ物質を作らせる「動物工場」を目指し、遺伝子組み換えによるクローン牛を誕生させるのに初めて成功したと発表した。

 有用な物質を作り出す遺伝子を組み込めば、その物質を牛乳から取り出すことができる。イギリスでも同様のクローン羊「ポリー」が誕生しているが、薬などを大量に生産するにはミルクの産出量の多い牛の方が有利で動物工場への実質的な第一歩といえる。

 発表によると、テキサスの牧場で先週2頭のオスが誕生、チャーリーとジョージと名付けられた。今回は動物工場の第一歩として、目印となる遺伝子を牛の細胞に組み込み、そっくりな情報を持つクローン牛を誕生させた。2頭とも健康で目印の遺伝子を持っていることを確認した。

 次の段階は、実際に有用物質を作る遺伝子を組み込みメスだけを誕生させる。すでに、ヒト血清アルブミンを作る遺伝子を組み込んだメスの胎児が育っているという。うまくいけば、1頭の牛から1年間に約80キロのアルブミンが抽出できるという。

 博士らはバイオテクノロジー会社と共同でこの技術の実用化をめざしており、「大きな一歩だ」と話している。

                               朝日新聞 (H10.1.21)より

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