13章 精子と卵子の売買



ドナー受精

 子供を持ちたいと願う夫婦に欠けているものが、父親の遺伝物質であるとき、あるいは、独身女性が、男性の関与なしに子供を持ちたいと考えるとき、その解決法はドナーによる人工受精があるが、これは現在、ドナー受精、あるいはDIと呼ばれている。

 1987年に政府が実施した人工授精に関する意識調査の結果が示すように、ドナー受精は広く普及し、受け入れられるようになった。1986年から1987年にかけての一年間で、8000人の医師が77000人の女性にドナー受精を実施したと推定され、その結果、約3万人のドナー受精による新生児が産まれている。

 現在、ドナー受精で妊娠した女性の総数は知ることは不可能だが、約100万人と見積もっても大きくはずれることはないだろう。


卵子の提供

 男性に生殖能力があり、女性が、健康であるにもかかわらず、生育する卵子を持たない場合、社会的父親と遺伝子的つながりを持つ子供を作るには、二通りの方法が考えられる。代理母を利用するか、あるいは、第三者から提供された卵子を受精させ、その受精卵を子供を望む女性の子宮に移植、着床させるかのいずれかである。

 人工授精には200年以上、代理出産には少なくとも3000年の歴史があるが、卵子の提供は、1978年はじめ、人間の体外受精の成功によって可能になった。そして、1983年11月、オーストラリア、メルボルンのモナッシュ大学で、第三者の卵子による妊娠の成功例が初めて記録された。

 以来、卵子の提供による方法は、世界中に広まり、標準的な体外受精をおこなうほとんどの病院で実施されるようになった。

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