膵臓疾患

F.膵臓の疾患
1.膵炎 pancreatits
 1)急性膵炎  acute pancreatits
   急性膵炎は,軽症で経過する限り,極めて予後良好な疾患である.しかし一旦重症化するとその予後はきわめて予後不良の疾患でもある.
    1,急性浮腫性膵炎
    2,急性出血性膵炎
    3,急性壊死性膵炎
  原因:1.アルコール  2.胆石  3.特発性
  症状:1.上腹部痛  突然激烈な上腹部痛をもって始る.心窩部または左季肋部に持続痛を訴え,背部・左肩に放散する.嘔吐を伴う事が多い.
     2.背部痛
     3.悪心,嘔吐
     重症例では血圧下降,頻脈,チアノーゼなどのショックを呈する.
  診断:1.血中および尿中アミラーゼ,エラスターゼT,リパーゼ,トリプシン
     2.超音波検査
     3.腹部CT
  治療:1.膵外分泌機能の抑制
     2.疼痛緩和
     3.ショックの治療
     4.二次感染の防止
 2)慢性膵炎
  原因:アルコール,胆石
  症状:
  治療:慢性再発性膵炎の急性期には急性膵炎に準じる
   1)食事は糖質中心の低脂肪食とし,十分なタンパク質,各種ビタミンを与える.
   2)膵外分泌機能の安静の為に制酸剤と自律神経遮断薬を投与する.後者は疼痛
     緩和の役割を来す.
   3)低下した膵外分泌機能を補充する為に,大量の消化酵素剤を内服させる.
   4)糖代謝異常のあるときには,インスリンまたは経口糖尿病薬が与えられる.

2.膵癌  pancreatic carcinoma
  膵癌は治療成績の悪い癌である。
  理由:1.早期診断が困難である
     2.浸潤転移傾向が強い
  原因:不明 40−70歳代  男女比 2.5:1
     膵管上皮・腺細胞から発生する
     2/3 膵頭部  1/3 膵体尾部
     周囲に直接浸潤しリンパ行性,血行性に肝臓・肺・骨に転移する
  症状:上腹部不快感,食欲不振,悪心,嘔吐,体重減少
     持続性上腹部痛,背部痛,黄疸,
  診断:1.血液生化学検査:アミラーゼ,エラスターゼ1,CEA,CA19−9
     2.超音波検査
     3.腹部CT
     4.ERCP
     5.低緊張性十二指腸造影
     6.血管造影
  治療:1.手術
     2.放射線療法
     3.抗癌剤療法


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