現在のIFN治療の問題点とその対策

狭山一彰、熊田博光(虎ノ門病院消化器科)

目的:日本人患者の約70%を占めるgenotype1bは難治性であり、治癒率は20%程度に過ぎない。このgenotype1bのIFN抵抗性のメカニズムを明らかにし、治癒率を高めることが現在のもっとも重要な課題となっている。

成績:
1) genotype1bでは通常の6ヶ月の治療では治癒率は20%にすぎななかったが、投与期間を延長することによって著効率は改善し、一度の治療で治癒しなかった難治例でも2年以上の長期投与で21例中9例(43%)が治癒した。

2)ISDRのアミノ酸配列はウイルス量とともに治療効果の予測因子として有用であった。


ウイルス量は1-3年間の自然経過では94%の症例で安定していたが、6%の症例で著明な変動が見られた。ウイルス量の安定していた症例ではISDRのアミノ酸の変異は認められなかったが、変動例の2例において、ウイルス量著減時にのみ5-7カ所の変異が認められた。

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