C型慢性肝炎から肝硬変や肝癌へはどのくらい進行するの?


1. 実際にC型慢性肝炎から肝硬変、肝癌へと病気が進行する率はどのくらいでしょう。

全国でだいたい似たような成績が報告されていますが、肝硬変を診断された場合、
年率で7%の人が肝癌に移行するといわれています。
慢性肝炎からどの程度肝硬変に進むのかということについてもいろいろな報告がありあますが、年齢や最初に診断されたときの慢性肝炎の程度によって進行度が異なります。ただ、活動性が高くて繊維化の強い慢性肝炎からですと、約7割が肝硬変、肝癌に移行するという報告もあります。

2. 肝硬変からは高率に肝癌に移行するとのことですが、慢性肝炎から肝癌ができるのでしょうか。

C型の場合、肝癌例の90%は母地が肝硬変ですが、慢性肝炎の症例にも約10%みられます。ただ、慢性肝炎といっても肝炎の軽いケースからできることは非常に少なく、中程度に進んだ場合に肝癌が発症します。
ですから、C型肝炎のウイルスを持っている慢性肝炎であるということは、いつでも肝癌の危険があるということを頭に入れておかねばなりません。

3. 肝癌になった方の予後についてはいかがでしょうか。

厚生省の最近のデータによりますと、肝癌による死亡者数は3万人を超える数で年々増加傾向が見られ、癌による死亡原因の第3位になっています。この死亡者数の約8割がC型肝炎ウイルスによるものだと言われています。
私どもの施設で、肝癌と診断された患者さんの4割位の方はすでにかなり進行した状態で来院されます。こうした患者さんも含めた、当科の肝癌患者さんの全体での5年生存率をみてみると35%程度です。

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