インターフェロン治療とは?


1. C型慢性肝炎のファーストチョイスと考えられているインターフェロン治療とは

インターフェロンは、やはり慢性肝炎を治してしまうという魅力があり、一度は試してみようというのが、多くの専門家の考え方です。
ただそのときに、インターフェロン治療によって治る確率が論じられているわけです。
ひとつにウイルスが何匹(copy:コピー)いるのかという問題があります。たとえば血液1ml中に100万匹以下のケースでは、インターフェロンで治りやすいから積極的に治療していく。
それからもうひとつは、日本ではウイルスにはグループ1と2の二つのタイプがあり、グループ2の方ではウイルスが100万匹以上いても治る確率が高いということで、インターフェロンをウイルスの量にかかわらずファーストチョイスとして使います。
問題はグループ1で、しかもウイルスが100万匹以上いるとなると、治る確率がだいたい1−2割ということが知られています。
ただインターフェロン治療には、治るということを前提に投与する場合、治療して治りはしなかったがGPT、GOTは落ち着いたという場合、さらに、インターフェロンは肝臓の繊維化を改善する効果がありますので、癌になるのを5年あるいは10年遅くするといった目的もあるのです。

2. インターフェロンが効きやすいか、効きにくいか。患者さんにどのようにお話になっていますか。

私たちが、患者さんにインターフェロン治療を説明する場合、治りやすいケースは積極的に治療しましょうと言いますが、治りにくいタイプ、すなわちグループ1でウイルス量のおおいというケースでは、患者さんに過度の期待を与えないということで、
「完全にウイルスを追い出すことはできないかもしれませんが、GPTやGOTが正常になって病気の進行が止まるというケースも3割から4割くらいあります」と説明しています。さらにもうひとつ、
「たとえ治らなくても、癌になるスピードを遅らせることができる」といったあこともお話して、患者さんが納得すれば治療を行うことが一般的な説明です。

インターフェロン治療の3つの目的
1. ウイルスを排除してC型慢性肝炎を治す
2. GPT、GOTを安定させ、病気の進行を止める
3. 肝臓の繊維化を改善し、肝癌になるのを遅らせる

インターフェロン治療によって、患者さんの3−4割でウイルスの消失が認められています。また、ウイルスの消失が見られなくても、3−4割の方でGPTやGOTが正常になり、肝硬変や肝癌への進行がくい止められます。さらに、たとえ治らなくても癌になるスピードを遅らせる事ができます。そういった意味でC型慢性肝炎の患者さんに一度はIFN治療をする意義はあると思います。

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