肝硬変・肝癌にならないために?

1. 慢性肝炎を軽度、中等度、高度に分けて考えますと、自然経過では慢性肝炎の高度の方でやはり5年くらいで肝硬変になってしまいます。ただ、慢性肝炎から肝硬変になるかというのは、たいていGPTやGOTに異常があります。GPT、GOTが50とか100という数字をしました場合、肝臓の細胞の壊れをなるべくなくしていくことが基本的に大事です。そのとき、原因であるウイルスを全部殺して、病気の進行をくい止めてしまうことが第一に考えられます。

2. インターフェロンが承認されるまでは慢性肝炎の治療は、あくまでも進行をなるべく遅くするとか、進行させないことが目的でありましたが、インターフェロンの登場によって慢性肝炎が治る。つまり慢性的な病気が治るということが可能になったわけです。
糖尿病や高血圧に良い薬があっても実際に病気が治るわけではありません。ずっと薬を飲み続けて何とか維持していくということですが、インターフェロンは慢性肝炎が治り、健康な身体になるということですから、これは画期的な治療法といえます。
またウイルスを殺すことができない場合には、GPTやGOTの数値をなるべく低く抑えなければなりません。ただその場合でも、慢性肝炎の軽度や中等度の方では、GPTやGOTが正常値の1.5倍くらいまでに抑えおけば、何とか肝硬変への移行を抑えることができるのですが、高度まで進んでいる方では、できれば正常値にずっと維持することが大事になってきます。飛び込みで来られたり、紹介されて来られた患者さんでかなり進行している場合には、半年ももたないということもあります。

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