Helicobacter pylori感染と消化性潰瘍

1.Helicobacter pylori 感染

Helicobacter pyrori(H.pylori)は、慢性胃炎患者の胃より分離されたグラム陰性のらせん状菌である。消化性潰瘍においても高率に検出され、さらに抗生剤による除菌療法で潰瘍の再発が防止されることが明らかにされた。H.pyloriは,消化性潰瘍の病態にも深く関わっていると推定されている。1983年にWarrenとMarshallは、胃前庭部の生検組織よりグラム陰性のらせん状菌を分離し、その後この細菌はHelicobacte Pylori(H.pylori) と名付けられた。

ボランティアへの投与で慢性胃炎が引き起こされ、慢性胃炎の主な病因として認められた。
消化性潰瘍の治療は、酸分泌の抑制に主眼が置かれてきたが、治療の中断により高率に再発が見られてきた。H.pyloriは消化性潰瘍患者からも高率に検出され、本菌の除菌により潰瘍の再発が防止されることが明らかにされ、欧米では潰瘍の治療は、H.Pyloriの除菌が中心になっている。

2.Helicobacter pylori除菌療法

Helicobacter pyloriの除菌法では、まずビスマス製剤+メトロニダゾール+テトラサイクリンないしアモキシリンの3剤併用療法が、ついでプロトンポンプ製剤(PPI)+抗菌剤の2剤併用療法が注目されたが、前者は副作用頻度が高く、後者は効果が十分でない。現在では、PPIと2種類の抗菌剤(クラリスロマイシン+アモキシリンないしメトロニダゾール)を併用する新3剤併用療法が効果と安全性の点で優れているとされる。


第39回日本消化器病学会大会(福岡) 10.29-10.31,1997


1.H.pylori除菌後の消化性潰瘍の臨床経過

1)日本人は、約5割の人にH.pyloriが感染している考えられています。

H.pyloriに感染すると、100%に慢性胃炎となり、数年後には萎縮性胃炎となるが、0.4%に胃癌を発生します。

胃・十二指腸潰瘍になる人は、H.pylori感染者の2-3%前後です。

ただし十二指腸潰瘍の患者の95%、胃潰瘍患者の80%に、H.pylori感染が関与しています。

2)現在H.pyloriのスタンダードの治療は、PPI+AMPC+CAMです。

3)H.pylori除菌後の再発潰瘍は極めて少なく、7年間の経過で8%前後ですが、再発の多くはNSAID(鎮痛解熱剤)の服用が関係することが多い。

Helicobacter Page in Japan

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