緊急架空記者会見「スパイス・ガールお披露目」

ここは東京、センズリー・ハイイッタホテルの「亀の間」での特別記者会見会場。
既に場内は各TV局のワイドショー、新聞、週刊誌などの記者やレポーターで
埋まっている。
午後2時13分、予定よりやや遅れ、会場にトリッシュとそのスタンド、
「スパイス・ガール」が入ってくる。
 

スパイス・ガール(以下S)「今日ハワタクシドモノ為ニ、遠路ハルバル
オ越シクダサイマシテ、誠ニ有リ難ウゴザイマス。ワタクシガ、コノ度新シク
発動致シマシタ、『スパイス・ガール』ト申シマス。ソシテ、ココニ居リマスノガ、
私ノ本体兼マネージャーノ、トリッシュデス」
トリッシュ(以下T)「不慣れですが、皆様どうぞよろしくお願いいたします。」

レポーター「早速ですが、スパイス・ガールさんに質問です。どうしてこのような
名前になったのですか?」
S「以前、ワタシノ能力ガ、ホンノ少シダケ出テキタ時ニ、『鳥ノ足跡ノヨウナ形』ガ
出タセイデ、「鳥形ノスタンド」ダトカ「熱デ溶カス能力」ダトカ取リ沙汰サレテ
オリマシタ。シカシ結局ワタシハコノヨウナ姿デ、アアイッタ能力デアッタ訳デス。
コノヨウニ私ハ一筋縄デハ行キマセン。ダカラソウイウ意味ヲ込メマシテ、
自ラ命名致シマシタ。」

記者「なあるほど。それでその、能力の方ですが、以前第3部で『イエロー・
テンパランス』という、実体化した「肉」のようなスタンドを自由自在に操って
攻撃の力を分散させて防御したり、好きな形に変身させたりするスタンドが
有ったんですが、それに比べると、ずいぶんシンプルな能力だと思うんですが。」
S「ソウデスカ、私ハソノ方ヲ存ジマセンガ、多分色々デキルカラ負ケテ
シマッタノデハ無イデショウカ?シンプルイズ ベストデス。タダ柔ラカクスルト
言ウダケデ攻撃モ防御モ出来ルハズデス。現在ハ、マダ初心者デアル、
トリッシュヲ、私ガ指導シテ『使イ方』ヲ教エテイマスガ、ソノウチ彼女独自ノ
『戦イ方』ガ見エテ来ルデショウ。」

レポーター「貴方は彼女が小さい頃から側に居たとおっしゃっていますが、
いつ頃からでしょうか?」
S「4〜5才クライダッタト思イマス。トリッシュハ、幼イ頃ヨリ『柔道』ヲ習ッテ
イマシタ。裕福ナ家ニ生マレマシタノデ、誘拐ナドカラ、身ヲ守ル為デス。
ソレデ『本当ニ強イモノ』ガ実ハ硬ク猛シイモノジャナク、タオヤカデ、優シク、
シナヤカナ物ダトイウ事ヲ教エラレテ来テ、ソノ結果、ワタクシノ能力ガ生マレタ
ノダト解釈シテオリマス。『柔ヨク剛ヲ制ス』デスネ。」

記者「それは鋭いかも知れませんねえ。トリッシュさん、貴方は今回、初めて
自分の『スタンド』を見て、何とお感じになりましたか?」
T「他の人のスタンドは何回か目撃していたんですが、いざ自分のを見てみると
『バケモノ』ですねえ、やはり。」
(一同笑う)
S「SHIT!」
スパイス・ガール、座席の下でトリッシュの太股をつねる。
T「痛たたたっ!」
記者団「??」

レポーター「なぜ、トリッシュは、この年になるまで、自分のスタンドを使いこなせ
なかったのでしょうか?」
S「ヤハリ精神的ニ未熟ダッタカラデショウネ。彼女ノバアイ、イロンナ事件ガ
起キル時、あくてぃぶニ『解決』スルヨリ、流レニ身ヲ任セテシマイ、
運命ニタチ向カオウトイウ気ガ全然アリマセンデシタ。ソレガ、今回ジョルノ達ノ
『命ガケデ自分ノ信ジルモノノ為ニ闘ウ』トイウ行動ヲ目ノ当タニシテ、
知ラズ知ラズノウチニ影響サレ、ワタクシノ存在ニ気付ケルヨウニナッタンジャ
ナイカト思イマス。コノ娘ハ今マデ『柔ラカイ』トイウコトノ本質ヲ間違ッテ解釈
シテイタノデハ無イカト思イマス。受ケ流シ、チカラヲ分散サセル事ハ、本人ノ
強イ意志ト柔軟ナ考エ方ニヨリ、初メテ有効ナ戦闘方法トナルノデス。
タトエバ強姦サレソウニナッタ時、アイテノ股間ヲ柔ラカクサセタダケデ、
身ヲ護ルコトガ出来ルノデスガ、ソノ他アイテノ足元ノ床ヲ柔ラカクシテ、
下ニ落トス事モ出来ル訳デス。」
トリッシュ「もう、あんまり恥ずかしい事、言わないでよっ!!」
S「トリッシュニハマダマダ修業ガ必要デスネエ。」
スパイス・ガールはトリッシュの事を軽くうなずきながら見つめる。
その視線にうつむくトリッシュ。

レポーター「スパイス・ガールさんと、トリッシュさんのコスチュームデザインは
似ていると思うんですが、その『+−×÷』という模様に何か意味があるんですか?」
S「彼女ハ無意識ニ、コウイウデザインノ服ヲ買ッタノデス。モチロン私ガソウイウ
方向ニ操ッタワケデスガ。リクライニングシートヲ倒シタノモ、ワタシノ意志デスガ、
ソレハトリッシュノ中ニ、『タメライナガラモ、ソウシタイ』トイウ願望ガ見エタノデ
私ガ背中ヲ押シテヤッタノデス。『+−×÷』トイウノハ、彼女ガジツハ結構
計算ダカイトイウ部分ヲ表現シテイマス。例エバ、アノ時フーゴノ服デ手ヲ拭イタ
ノハ、アトノ5人ヨリ育チガヨサソウデ、イイ服ヲ着テイタカラデス。コウイウ計算ガ
一瞬ニシテデキル才能ガトリッシュ本来ノ能力ナノデス。」
 

記者「ぜひお伺いしたいんですが、お二人とも『妙齢』の女の方ですよねえ。
いや、
『恋するお年頃』ってトコかな?気になる異性っていますか?
たとえば以前チームに居たフーゴさんとはいい線行くかと思って居たんです
けどねえ、あと、最近はナランチャさんが貴方に特別な感情を抱いて居るよう
ですが?」
T(マイクを引っつかみ)「そのような事は有りません!!」
S(マイクを取り上げて)「ワタクシモ、全ク意識シテオリマセン。パープリン・
ヘイズノ『アホチャン』ヤ、喋レモシナイ飛行機ニ興味ハアリマセン。」
記者「ブチャラティの『スティッキー』とかジョルノの「G・S」とかはどうです?」
S「別ニ・・・オ話シタコトモ有リマセンシ」
記者「日本には広瀬康一くんというスタンド使いが居てそのスタンド
『エコーズ act.3』なんか、貴女と似たタイプだ思うんですけどねえ。」

スパイス・ガールの顔が突然赤くなる。それに気付く報道陣。カメラのフラッシュが
バシバシたかれる。
レポーター「あ、ご存知ですか?なんなら一席設けましょうか?」
S「イ、イエ結構デスッ!!会見ハモウ、コレクライニシマショウ、我々ハ行ク所ガ
有リマスノデ。」
記者「え?どちらまで?」
S「ワザワザ日本ニ来タノニハ、訳ガ有リマス。コレハ『パッショーネノボスノ
正体ヲツキトメル』ヨリ、大切ナ任務デス。我々ハコレカラ『集英社』ニ
乗り込ンデ、ワカランチンノ、頭ノ固イ編集部ノ方々ノ脳味噌ヲ、チョコットバカリ
『柔ラカク』シテ差シ上ゲヨウト思ッテオリマス。モシ駄目ナヨウデシタラ、ソノママ
『脳軟化』ニナッテイタダク他ナイデスネ。(笑)ソレデハ皆様ゴキゲンヨウ!」

一同どよめき、退場する2人の後を慌てて追うように会場からはけてゆく。
 

それではこれで、架空「緊急記者会見」を終了させて頂きます。
ご静聴有り難うございました
 

《おわり》